はい、というわけで、早速ウイルスバスターの次期バージョンである「ウイルスバスター2009」の
ベータプログラムを試用しまくってみたので、各種パフォーマンステスト等々盛りだくさん (かもしれない)
をお送り致します。

ぶっちは Norton の重さと不具合やらに業を煮やし、ウイルスバスター2007 をとことん試用しまくって
今にいたると。使用バージョンは 2008 であります。
今回は次のバージョンの使用感を確認すべく、まだベータという段階ではあるが使いまくってみた。

まずは新しくなったウイルスバスター2009 の売り文句 5 つ。これを上げておきたい。
ウイルスバスター

1. さらに軽くなった使用感
2. パソコン起動時間の短縮
3. 進化したクイックスキャン機能
4. パワーアップした有害サイト規制
5. より強化された迷惑メール対策機能

1~3 は日常的に使う機能なのでここに重点を置いています。
4 の機能もなかなか面白い物であり、1 台の PC を家族で共有している場合などに最も力を発揮する。
5 に関しては、セキュリティープロダクトには頼らない運用をしている事と、メールソフトが対応していないから
未テストとなっております。

では、ぶっちが実際に行ったテストを 1~4 で順番に記載します。

その前に、テストを行ったマシンスペックを書かないとあてになりませんね。
PC : DELL INSPIRON 700m (CPU PentiumM 1.7GHz 1、Memory 2GB)
OS : Microsoft WindowsXP SP3
敢えてスペックの低いノート PC で行いました。理由は簡単で、スペックが低いほど最適化されたかどうか
という物が顕著に表れ、体感しやすくなるからという物であります。

それでは行きますか。という前にちょっと CM でーす。

トレンドマイクロ・オンラインショップ

先ずはインストールです。既に以前のバージョンがインストールされているのであればアンインストール。
それからインストールプログラムを実行する「だけ」です。
なんら紛らわしいインストールオプションなんて物は存在しません。順を追って指示に従うだけの簡単インストール。

インストーラー
ウイルスバスター2009インストール画面
この時、他に似たようなソフトで競合 2 を起こしそうなプログラムはアンインストールするよう指示がでます。
ぶっちの場合は、「Spybot – Search & Destroy」というスパイウェア駆除ソフトが該当した。
これだめぽい
これは指示通り進め、アンインストールして OS 再起動。
続いてインストール作業が自動的に再開されます。
これで簡単にインストール作業は完了です。正常にインストールが完了したらメイン画面を見てみましょう。
ウイルスバスター2009メイン画面
ここから全ての操作が始まります。

では順を追って見ていきましょう。

さらに軽くなった使用感

更に軽くなった。と言われてもピンと来ない物がある。
「何がどの様に軽くなったのか」を探る為にメニュー全項目にアクセスしてみた。が、ここは見当違いのようだった。
それでは何が!? ということで使っているうちに「アッー!」と分かったことがありました。

メモリの使い方が 2008 よりも上手く、長時間の起動をしていても余分なメモリが消費されない
具体的にぶっちの環境で説明すると、常時起動しているアプリケーションは以下の通り。
Firefox3, Thunderbird, IE 7, Jane Doe Style, FileVisor5, WindowsLiveMessenger
ObjectDock, その他システム監視系ソフト、裏で動いている OS のサービスやらなんやら。

特に Firefox3 なんてのはタブを 40 個位常時開いたままなのでかなりメモリを消費する。
これだけ起動しておいてウイルスバスター2008 の時ならほっとけば大体 1300MB のメモリを消費していた。
しかし、ウイルスバスター2009 では丸一日放置していても消費メモリは 950MB というこの大差。
おかげで OS 全体の動作が余裕のあるメモリ空間で快適に動いてくれる。ここは過大評価してもいいだろう。

参考までに OS 起動直後、全体的な消費メモリは次の通り。
ウイルスバスター2008 » 609MB
ウイルスバスター無し » 536MB
ウイルスバスター2009 » 631MB
「あら?? 増えてないか?」と思うかもしれない。しかし前述の通り、起動後の安定したメモリ管理で
1300MB 使っていたメモリが 950MB になる。最初だけの結果を見て物を言えないという事です。

よって、ウイルスバスター2009 のみならず、導入後の OS をも最適な状態を守ってくれる。
これが「更に軽くなった使用感」という物だろうと感じました。

パソコン起動時間の短縮

これはもうセキュリティーソフトを入れたら一番気になる所だと思う。
何故なら統合セキュリティーソフトというのは、普段気付かない裏側で常にウイルスやスパイウェアの混入
及び動作を監視している。その為のプログラムを OS に組み込んでから起動完了となるからです。

これはしっかり短縮されたという裏付けを取る為にデータを取りました。
ソフトはフリーウェアの「PassMark Rebooter」を使用しました。
テストは 3 種類。それぞれ OS 再起動にかかる時間を 5 回計測し、平均を取った物です。

採取データ
ウイルスバスター 無し (無防備) – 平均 107 秒
ウイルスバスター2008 – 平均 161 秒
ウイルスバスター2009 – 平均 142 秒

ということで、ウイルスバスター2009 は 2008 よりも起動時間が 21 秒も速い。
ウイルスバスターの無い時と比べて 35 秒だけ長くなるだけ。
現行の 2008 では 1 分近くも待たされていた訳なので、これは速いと体感できた。

進化したクイックスキャン機能

正直この機能は使っていないのでなにがどう進化したのか分かりません (汗
マイコンピューターのコンテキストメニューには「セキュリティー脅威の検索」とあったが、これは 2008 から
存在しており、名前が変わったのかーという程度だった。
メイン画面からのクイック検索も行ってみたが、使った憶えが殆どないだけに正直わかりません。
「なら書くな YO!」と言われそうですが、ごもっともです (爆

パワーアップした有害サイト規制

これはウイルスバスター2008 からがらっと変わった大きな変更の一つ。
主にマルチユーザーで 1 台の PC, Windows を使っている人に向いている機能。
以前は結構文字を読みながら設定しなければいけなかった物なんだけど、
このウイルスバスター2009 からは視覚的に分かりやすく、操作もマウスでサクサクっと簡単に設定可能。

メイン画面のこの項目から
メイン画面 - 保護者による制限
「設定」をクリック。そうすると以下の説明と共に設定画面が現れます。
ペアレンタルコントロール

そしてこれが設定画面のメインになる。初期設定では無効になっているので、使用する方は有効化すること。
保護者による制限
設定出来る項目は全てマウスを用いてクリックし、行うことが出来る。
「URL フィルタのレベル」は 4 段階とカスタム設定がある。
「高 (児童)、中 (10 代の青少年)、低 (高校生)、最低限 (成人)」
よく使われるであろうフィルタレベルは予めある設定が適切にあるため、制限する使用者に合わせてポチっと
クリックして設定してあげるだけで ok。

初期状態だと「すべてのユーザ」となっているので、同じ PC を使う人のアカウントに対して個別に設定を行う必要がある。
そこで、「ユーザの追加(S)」というボタンをおしてユーザを新たに追加する。
今回はあくまでテストだし、ぶっちの PC は本人以外触ることが無い為使うことはない。よって「ゲストアカウント」を例に
説明してみる。
で、追加する。
ユーザに追加
Windows に存在するアカウントが表示されるので、ここから選択すること。
上で書いたばかりだが、今回はゲストである「Guest」アカウントを追加してなんか制限をかけてやろうと。
追加するアカウントにはアイコンが 4 種類ある。それぞれが「フィルタレベル」に対応した物に見受けられる。
(本当はもうちょっと増やしてもいいのではないか? と Extra Beta の時に突っ込んでおいたのだが…)
ターゲットは「青少年」にしてみようということで一番したの子供アイコンで追加してみた。
ユーザ追加後
しっかり子供のアイコンで、フィルタレベルも「中の青少年」になってますね。
どんな制限がかけられているのかなと覗いてみる。
フィルタカテゴリ
見渡す限りこれは子供には宜しくないね。という物が網羅されている。子供がみたら逆にある意味で興味津々かも。

さらに制限ユーザがインターネット経由で外部にアクセス出来る時間帯をも制限する事が可能である。
アクセススケジュール
マトリクス状に制限する曜日と時間帯を設定出来る。
1 マスずつクリックじゃなくてドラッグでどかっと設定できるから面倒なことは何一つない。
上記画像は青少年ならこんなもんだろ!! という感じに設定してみた例になります。
ポリシーは「夜更かしはダメぇ。週末くらいは大目に見て上げるか」という物です。
簡単にこんな制御(制限)が出来てしまうのは面白いとでもいうのか。凄いね。

使う本人が自制するのにも使えるカモシレナイ!!!
いやほんと (笑

あとは、青少年が自分の名前とか電話番号等の個人情報を不用意に流出させない為の
「個人情報保護」という設定も出来る。
個人情報保護

この機能を使えば有害サイトへのアクセス規制を家庭内の個人個人に行うことが出来る。
一家そろって PC を触るご家庭の人はウイルスバスター2009 を導入して、この機能をつかえば
いちいち口うるさく止めなさいとか電源ぶっこぬいて叱ったりっていうのが無くなって家庭崩壊も免れることが出来ますね!! (ぉ

ということで紹介したこの機能ですが、もう一つ有害サイト規制の設定があります。
これはメイン画面にある「有害サイト/迷惑メール対策」からアクセスしておこなうのですが、
流行りのフィッシングサイトへアクセスした際、ウイルスバスターがアクセスをブロックして警告文を表示させてくれる
という物です。
アクセスして制限された。なにがいけないんだ?? とはならぬよう、ブロックされた時の警告文は分かりやすくなってます。

この有害サイトアクセス規制の仕組みはちょっとネットワークのアクセスに無駄が出る処理がなされている。
もっとも、セキュリティーソフトを入れたらファイルに対しても全て同じような物だが。
以下のスクリーンショットを見て貰いたい。
Squid Log
これはぶっちが運用しているサーバーでキャッシュ型プロキシーとして動作させている Squid という物のログです。
Web へのアクセスは全てこれを通しているのでこんな物が見えてしまう。

スクリーンショットは「Yahoo! Japan」にアクセスしたときのログを表示させた物です。
見て貰いたい所は赤く囲った 2 行。
1, Yahoo! に対してアクセス要求が発生する
2. ウイルスバスターは一度その URL を符号化して TrendMicro 社のサーバーへ送信
3. 結果、「有害サイトではない」という応答があった場合のみ引き続きコンテンツを読み込む
こんなステップで Yahoo! のページが表示されるという流れになっています。
Yahoo! のみならず全世界に存在する Web サイト全てにです。でないと意味がないからね。

ぶっち個人が思うことは
「符号化してサーバーに情報を送信せずとも、ウイルスパターンファイルの様にローカルで持って欲しい」
という点。
この符号が非可逆 3 な物であろうがなかろうがプライバシー的な物がなんかなーと言う所です。(神経質すぎ)

その他新機能等々

ホームネットワーク管理
ウイルスバスター2008 では無線パトロールだったかな。これで外部から不正に接続してくるマシンを
見つけ出し、悪意あるアクセスなどを禁止するというセキュリティー機能だった。
これのインターフェイスが一新され、「ホームネットワーク管理」となった。
ホームネットワーク管理
このスクリーンショットはぶっちのネットワーク構成です。
「(このコンピュータ)」と表示されているマシンのアイコンがテストを行っているマシンになる。
真ん中のマシンはウイルスバスター2008 を入れてあるマシン。
右のマシンはぶっちのサーバー機で Linux マシンである。

マシンのアイコンからも見て取れるように、ウイルスバスターがインストールされているか否かが一目で分かる。
アイコンの下には名付けたコンピューター名が表示されているので、見知らぬ名前が出ていたら不正な接続を
してきたマシンであると言える。
その場合は右のメニューから「選択中のコンピュータからの接続を遮断する」で不正アクセスを遮断可能となる。
いわゆる外部からの不正侵入で個人データ流出が防げるわけですね。
Linuxマシン

あとおまけです。
ウィルスバスター2008 を入れているマシンを選択しているにも関わらず「セキュリティ対策の状況」が…
Bug
バグですね。

Trend ツールバー
ウイルスバスター2009 をインストールすると IE や Firefox だと Trend ツールバー が追加されます。
ツールバー
IE であれば更に「キーストロークの暗号化」機能まで付いてきます。
キーストローク暗号化
オンラインショッピングやバンキングで暗証やら個人情報を入力すると、キーロガーなどで情報が流出するのを防ぐのが目的です。
「Trend プロテクト」と表示されているところが緑色ですが、有害サイトまたは信頼できないサイトへ接続すると色が変わります。
「信頼できない」というのはアクセスしても安全かどうか分からないということになります。
いつもアクセスしているサイトが信頼されていなければツールバーからサイトを信頼済にする事も可能です。(当然ですね)

他にも Google 等で検索したサイトへアクセスする際、安全なサイトかどうかということが検索結果のサイト名に
ハイライトで色を付けて直感的にわかるような機能もあります。
ググってあったはいアクセス!! でなんか感染!! というのが未然に防ぐことができたりする。

欠点。これ使っているとブラウザのパフォーマンスが大きく落ちる。
ケースバイケースで ON/OFF すれば有効的に使うことができるだろう。
また、ブラウザを起動した状態でウイルススキャンを欠けたら Trend ツールバーが不正落ちした一件もあった。
改善の余地ありというところだろうか。

最後に

肝心のウイルススキャンのエンジンはどうなったかなっていうのを突っ込んで調べてみた。
調べたとは行っても大袈裟なことはせず、単に「コンピュータ全体の総合検索:という長時間かかる
コンピュータ内の完全スキャンタイムを計測するという物。
これはスキャン完了後、自動的になにか脅威があったかどうかの画面に遷移してしまう為、スキャン完了の
タイミングを張り付いてみてないと取れないデータだった。なのでかなりの時間を取られた上に疲れた。

「コンピュータ全体の総合検索」の 2008 と 2009 の比較データ by ぶっち
ウイルスバスター2008 – ファイル数約 199,000 – 検索時間 1:57:45
ウイルスバスター2009 – ファイル数約 210,000 – 検索時間 1:54:11

ファイル数が増えているにもかかわらず 214 秒も短縮されている。
ファイルが増えているというのは、2008 から 2009 にする間、いろいろ Web サイトを回ったので
そのキャッシュファイルや Cookie だと思われる。

総論

ベータ段階だというのに完成度は高い。一般公開してテストしている所からしてリリース候補のバージョンなのかもしれない。
ただ、正式版ではないので、このレビューを通して見つけた物なんかは修正してくれるであろうと期待している。
操作性、快適度、信頼性など全てに於いて 2008 を上回り、OS 自体にも優しいというこのバージョンの正式版の
発表が待ち遠しいばかりである。
というか、本当にこれメモリ関係が安定して OS もご機嫌宜しいので早く出してください (笑

以上、ぶっちのウイルスバスター2009ベータ版レビューを終了とする。
が、裏でちまちま弄っているぶっちでありました。

# 今回のテストに費やした時間はかるーく 10 時間以上かかってしまったが、得られた収穫は大きい。
# トレンドマイクロ社の方も見て頂けるとこれ幸い。なにかあったらまたメール下さい (笑

リンクシェア レビュー・アフィリエイト
  1. PentiumM 1.7GHz はベンチ結果から Pentium4 3GHz 相当の演算能力がある []
  2. 他に似た動作をするソフトがあると誤動作を起こす恐れがあるという事 []
  3. 一度暗号化したら元に戻せない事 []

Related posts:

  1. Firefox がギネス世界記録に挑戦
  2. ウイルスバスター 2009
  3. 一応当たりなので書いておこう
  4. 早速 Firefox3 にバージョンアップ
  5. SD カードリーダー紛失したので新たに購入と

  3 コメント

  1. 相当昔にLCやめたし、そもそもクリスだったので会ったこともないですが、
    いつもBlog見させていただいています。
    ところで、ウイルスバスターなのですが、2008は評判が良くなかったため、
    未だに2007を使っています。
    体感で結構ですので、2007との差を教えてください。
    あと、2006までは怪しいファイルを右クリックからウイルス検索ができたと思うのですが、
    2009でその機能は復活しているのでしょうか?9割ウイルスだと思っていても、確認するのにフォルダを作ってファイルを置くのが面倒なのですw
    以上、2点お答えいただければ幸いです。長文失礼しました。

  2. こんばんは。記事を見て頂いて感謝です。

    先ず体感に付いてですが、2007 よりも 2008 の方が快適になっています。
    よって 2009 にすれば 2007 よりかなーりパフォーマンスが良くなることは確実です。

    右クリックで出るコンテキストメニューからのウイルス検索は 2008 だと「ウイルス検索の実行」
    という形で実装されています。
    2009 では記事中の「進化したクイックスキャン機能」で記載した通り、コンテキストメニューより
    「セキュリティー脅威の検索」という物がでてくるので、1 ファイルからのスキャンが可能になっています。

    # 評判よりも実際、自分で使ってみた使用感で導入の可否を決定する方が良いです^^;
    # 評判はあくまで人それぞれ感じた物でしかありませんので、決めるのは自分ということで。

  3. お返事ありがとうございます。
    その2点だけでも私にとっては十分な進化ですので、
    製品版が出れば早速入れ替えたいと思います。

    本当は自分で使ってみるのがいいんでしょうが、色々な設定をしてるので、
    再度設定するのが面倒なのですw
    せめてバージョン違いなら、設定を引き継いでくれればいいんですが・・・

 返信する


*

以下のHTML タグと属性が利用できます: <a href="" title=""> <abbr title=""> <acronym title=""> <b> <blockquote cite=""> <cite> <code> <del datetime=""> <em> <i> <q cite=""> <strike> <strong> <img localsrc="" alt=""> <pre lang="" line="" escaped="" highlight="">

   
59 queries. 0.347 seconds.