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実家のタンスの奥に眠っていたらしい Galaxy S2 を持ち帰ってきた。サブとして使っていた NEC の MEDIAS X よりも自由度が高すぎる Galaxy S2 の方が遊べるのでサブ機切り替えとした。
過去、Galaxy は S と S3 を使っていた経験があるので、root 取ったりカスタム ROM をインストールするだとか言う事はバイナリさえ見つけてしまえば後はただの作業だった。
大事な事
この手の作業は下手すると端末が完全に起動すらせず、復旧も不可能となるような事態になる事もあるので自己責任の上、それとない覚悟の上で行う必要がある。要注意。
まずは情報収集
SC-02C という型番に CWM や CyanogenMod (以下 CM) だとか root なんてキーワードでググれば必要な情報は集まる。既に枯れすぎて朽ちるレベルまで来ている古い機種だけに情報はありふれているから非常に助かった。
導入したいと思ったカスタム ROM は昔も使っていた CM とした。閲覧するページの兼ね合いからして OS 自体が 4.4 以上である必要も有ったから、最低でも KitKat ベースの CM11 系以上を要する。Android OS 自体が古いと TLS 1.1/1.2 でコネクションを張れないから自分のブログすら見られなくなる。
CM は新しければ良いと言う分けでもなさそうで、現状 Lollipop ベースである CM 12 系は GPS が NG らしい。それなら避ける。CM13 は開発中だから公開されるまでは CM11 系で凌ぐ事に決まった。
必要な物
Samsung Kies
作業は Windows 上で行いたいので、USB ドライバが必要となる。これは Samsung Kies に含まれている為、対応した物をダウンロードしておく。
http://www.samsung.com/jp/support/usefulsoftware/KIES/
ODIN
ClockWorkMod や ROM 焼きに必要な ODIN も必要になる。ODIN は Version 1.85 以上であれば問題無いハズ。ODIN 3.10 は UI が分かりづらいから 3.07 を用いる事にした。XDA のフォーラムから落とせるが、Galaxy S3 の記載があるけど問題無く流用可能。
http://forum.xda-developers.com/showthread.php?t=1722686
ClockWorkMod
そして ClockWorkMod (以下 CWM) を用意する。KitKat 以上に相当する CM をインストールするには、CWM 6.0.4.5 が必要になるのでググったら直ぐ見つかった。次のページより GT-i9100 の (install with ODIN) と記述のある CWM をダウンロードする事。型番は海外のモデル名だがこれもまた問題無い。
http://galaxys2root.com/cwmtwrp-recovery/
CyanogenMod 11
CyanogenMod 11 系のダウンロードはオフィシャルサイトからダウンロード可能。最新の物で問題無し。この時期を書いている 2016/02/11 時点では cm-11-20160208-NIGHTLY-sc02c.zip が最新だった。
https://download.cyanogenmod.org/?device=sc02c
オリジナル ROM
大事な事だが、docomo SC-02C の ROM をいざという時の為にも用意する必要がある。ROM や CWM を ODIN でインストールした結果、上手く動作しないだとか言う状況に陥ったときに一旦元に戻す必要があるから。昔なら SAMMOBLE だとか行けば転がっていたけど今なら次のサイトが纏めてくれているのでありがたく使う。
http://www.redistribution.cc/blog/66
Gapps
Gapps とは Google の標準的なアプリを収めたパッケージである。GooglePlay や GoogleMap だとか GMAIL アプリやらそういった類の物。
これは OpenGapps よりダウンロード可能でパッケージは中身の違いでいくつかある。取り敢えず nano を選んだ。不足分があればあとから Google Play よりインストールすれば良いだけだから、最初は最小限に近い形で抑えることにした。
http://opengapps.org/?api=4.4&variant=nano
CM11 の導入作業
- Samsung Kies を Windows にインストールする事で SC-02C の USB ドライバをインストールさせる。
- SC-02C の Vol.- と Home を押しながら電源を押しっぱなしにして DOWNLOAD MODE にしておく。
- Windows 上で ODIN を起動し、PDA に CWM のイメージファイルをセットして START をクリック。
- SD カードに CM11 と Gapps をコピーし、SC-02C に挿入しておく。
- SC-02C で Vol.+ と HOME を押しながら電源を押しっぱなしにして Recovery Mode にする事で CWM が起動する。
- CWM より Install ZIP を選択。choose zip from /storage/sdcard1 より cm-11-20160208-NIGHTLY-sc02c.zip を選択してインストール。
- CM11 インストール完了後、そのまま再度 Install ZIP 以下 choose zip from /storage/sdcard1 より Gapps もインストールしておく。
- CWM のメニュートップに戻って Reboot する。
- 暫く待つと起動が完了して作業が完了する。
CM11 を導入したその後
ここまではパッケージを集めて作業するだけ。以後は必要に応じて rooted が良いなら SuperSU をインストールしたり、ROM 焼きカウントが気にくわないなら TriangleAway を導入すれば良い。
かなり古い機種だけど、こうして改造してやることで多少はマシに扱えるようになる。Galaxy は S~S3 までは優秀だと言える所以だろう。
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