GeForce RTX 5060Ti の低電圧化 (Undervolt)

PC
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はじめに

 どうやら GeForce RTX 5000 Series は低電圧化を行うことによりワッパが爆上がりらしい。
 ゲームや AI はやらず、主な高負荷は動画エンコード時に使うフィルタと LrC のノイズ除去なので多少パフォーマンスが落ちようと消費電力が下がってくれるのがありがたいのでやってみた。

お約束

 本記事の内容を試した結果、何らかの損害が起きてもシリマセン。
 低電圧化も OC と同義なので試すなら自己責任の上で行おう。

準備するソフト

 低電圧化の設定は GPU のメーカー問わず MSI Afterburner で行うので、これをダウンロードしてインストールする。

Afterburner
MSI Afterburner is the world’s most recognized and widely used graphics card overclocking utility. I...

低電圧化の設定方法

 Afterburner を起動させたらメイン UI から次のように操作する。
 「1.」の操作は設定内容を反映した状態で Afterburner を起動するようにする為の設定。不用ならしなくて良い。

 CURVE EDITOR を開いたら最大電圧としたい数値の真上にある点を探す。
 今回はわりと緩めな感じのする 900mV をターゲットとした。

 見つけた点をもって SHIFT キーを押しながら上方向にドラッグする。
 ドラッグの終点は左端に表示されているクロックが目標に到達するまで。
 今回は 2,850MHz をターゲットにして大体のところまで持っていった。

 上で動かした点のひとつ右から右端の点まですべて含まれるよう、SHIFT キーを押しながらドラッグして範囲選択をしておく。

 範囲選択が出来たら任意の点を持って真下にガッとドラッグする。

 ここまでの状態でメイン UI の適用ボタンをクリックする。

 すると CURVE EDITOR のグラフがこんな感じに設定した以上のクロックに於ける電圧が固定化される。

 後処理として Afterburner が Windows 起動時に最小化した状態で自動起動するように設定しておく。

効果のほどは……

 3DMark の Fire Strike を実行したときのデータを取ったので比較して見るとこんなかんじ。

 Graphics Score は微減となった。動作クロックは上がってるんだけど。

 Fire Strike 実行中のピーク温度を拾ってみたら約 5℃ も下がっていた。

 肝心な消費電力はシステム消費電力として SwitchBot プラグミニを用いて 5 秒ごとに計測。ピークを拾った。
 そしたらこれが 52W も下がってくれていた。これはとてもデカイ。

おわりに

 ベンチマークスコアこそ微減となったが、消費電力は大幅減となったので暫くこのまま使っていこうと思う。
 もちろん不具合が出れば元に戻すようにはするけど、現状安定してベンチも走るから大丈夫そうな雰囲気。

著者プロフィール
ぶっち

本格的に PC へ触れ始めてたのは 1990 年位から。
興味は PC 全般。OS は Windows と Linux などを嗜む。
プログラマやネットワークエンジニアを経てフリーに活動している 40 代も後半に入ったおじさんです。

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