GIGABYTE GeForce RTX 5060 Ti GAMING OC 8G を買った

Review
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はじめに

 ここ 10 年は Radeon のみ使って来たけど、エンコード関連で NVIDIA を使ってみたくなったので予算的に程よい (それでも高い) GeForce RTX 5060Ti 8GB 版をターゲットに製品を選んで見た。
 購入前の調査では「地雷モデル」なんて言われててあまり気分の良い物では無かったけど、性能周りに問題は無いし筆者用途にはジャストフィットしているので問題は無い。

グラボの使用目的

 今回、筆者がやりたい事、望む事はこちら。

  • CUDA を使ってみたい
  • NVENC を使ってみたい
  • Lightroom の AI ノイズ除去処理を速くしたい
  • 消費電力が多少おちてくれると良いなと言う期待

 逆にやらない事はこちら

  • ゲーム
  • ローカルで AI

 こうして自分の用途を並べてみると VRAM 16GB は過剰というのも大袈裟だけど使わない。
 今まで使っていた Radeon RX580 8GB で VRAM 不足を感じたことがないのも大きい。
 なので 15,000 円くらい安く済む 8GB でコスパ微増という感じになった。

ゲームを少しでもやる、AI に興味がある場合には VRAM 16GB モデルを強くオススメする。

GIGABYTE を選んだ理由

 とにかく 3 連ファンでデカい事と外観、お値段にこだわった結果 GIGABYTE に絞り込まれた。
 昔からサブマシンの APU 機には GIGABYTE と決め打ちで使って来ているので、製品品質や耐久性にも期待出来ると思った事もある。

パッケージ

 NVIDIA といえば緑のアクセント。

 GIGABYTE のパッケージはオレンジのアクセントというイメージもあったり。

 中箱は打って変わってシックなブラック。

グラフィックカード本体の外観

 筆者が個人的に格好いい! と惚れ込んだ外観はこちら。

 2 連ファンの製品が多い中、3 連ファンを採用して重厚なイメージを持つ。

 更にこの格好いいバックプレート。堪らない。

 水平設置するので、普段見えるところも大事。
 GeForce RTX の文字に加えて光る GIGABYTE の文字がある。

 電源は PCIe 8pin x1 で済むのが良い。

 底面は特筆すべき点はないかな……

 I/F は HDMI x1 に DP x3。
 筆者のディスプレイは HDMI で 2 枚繋ぐので、DP to HDMI なケーブルを 1 本使う。

 I/F の反対側。「GAME ON」という文字が刻まれている。

メインマシンを掃除しつつ組み込む

 こういう機会でしか PC を弄ることも無いのでお掃除。
 いろいろ組み込んで総重量 20kg に肥えた PC を持ち上げて移動するだけで腰がアレ。

 久々に背面を開けてみたけどグチャー……
 埃をこぼうきで掻き出しながら掃除機で吸っていく作業。
 ついでにドライブケージに取り残されていた WD RED 3TB な HDD をサルベージしておいた。

 マザーボード側も同様に掃除をしてウェッティで拭き上げておいた。
 綺麗になったところでグラフィックカードを取り付け。
 このカードサイズのバランス感、非常に良いと思う!

 GEFORCE RTX の文字も最高にイカす。

 電源を入れると GIGABYTE の文字部分は LED が埋め込まれているので光る。
 ライティング制御を行えば自由にカスタマイズ可能だ。

軽くベンチマークだけ

 冒頭にも書いたとおり、筆者はゲームをやらないので、あれこれは ~FPS だなんだってベンチマークは一切やらない。
 3DMark と FF XIV Benchmark のスコアだけを簡単にペタリとしておく。
 使用しているドライバは GeForce Game Ready の 576.28。

 筆者 PC スペックはこちら。

 CPU の 5950X は電源プロファイルでクロックが 1.7GHz まで落ちるような省電力設定にしているので、CPU 関連スコアは他と比べて低くなりがち。

3DMark

 時代も流れれば Fire Strike も FHD なら軽量級ベンチになっちゃったのかな。

 こんなヌルヌル動く Time Spy 初めて見た! ってなくらい感動したもので。

 これらの結果を筆者のもつ歴代のデータとあわせ、グラフ化するとこんなになってしまう。

 グラフィック関連スコアがのきなみ何倍にもなっている点が笑えてしまう。
 これはもう異次元とでも言うべき感じで、世代差半端無い。

FF XIV DAWNTRAIL Benchmark

 ぴったり 22,000 というスコア。
 ベンチマーク中、ずーと眺めていたけど滑らかでラグも無く快適そうではあった。

Lightroom の AI ノイズ除去……

 Lightroom Classic にて α6400 で撮影した RAW 画像 10 枚に対し、AI ノイズ除去の実行をした。
 念のためというか当然、旧環境である Radeon RX580 でも同データをとっておいたのだが、その結果がもの凄い。

グラフィックカード処理時間
Radeon RX580 8GB638 秒
GeForce RTX 5060Ti 8GB77 秒

 その差約 8.3 倍にもなる処理速度にニヤッとする他ない圧倒的な性能差を見せてくれた。
 これで RAW 現像時の高感度ノイズとか全然気にする必要も無くなった。
 ここは今回の載せ替えでも重要なポイントだっただけにもの凄く嬉しい結果だ。

とある消費電力問題が解決

 デュアルディスプレイ環境下に於いて Radeon を使っていると GPU メモリクロックが上限に張り付き、常時無駄に 30~40W の消費電力が喰われていた問題をずーと抱えていた。

 GeForce ではどうなのかと、直ぐに確認してみたところ、デュアルディスプレイであろうが GPU メモリクロックは一番低いステートに居てくれて上限張り付き現象は皆無だった。
 そこで PC が IDLE 時の消費電力を計測したら 100W 前後に落ち着いてくれていた。今までは 130~140W だったので、これだけで電気代もお得になるレベルだろう。

 万々歳。

NVENC やらはまたそのうちやる

 NVENC に関しては 1~2 日でアレコレやる中、片手間に弄れるような物でもなさそうなので、それはまた後日いずれ…… という事に。
 CPU エンコで GPU を使うフィルタに関してはこれまた爆速処理になっている事を確認出来たので、それはそれで大きな恩恵を授かれた。
 それでも GPU で AV1 エンコード出来るのはすごい魅力的だよねって事で少しずつパラメータやら調べて VMAF から画質評価させつつ自分なりのエンコパラメータを作り上げていこうかなと。

おわりに

 世代の古い GPU からのアップグレードパスとしてはコスパ良しと思うけど、近世代間の比較評価している所からは辛い評価を受けているのも事実。
 5060Ti の 8GB モデルは自信を持ってこれが良いと言えない場合は手を出すべきではなく、16GB にした方が将来的にも良いというのは感じるところがある。

 最近はパーツ選びも難しくなってきたなぁ…… と少し感じる部分があったりなかったり。
 とりあえず筆者個人としては今回の買い替えは大正解だったんでなんら文句はない。

著者プロフィール
ぶっち

本格的に PC へ触れ始めてたのは 1990 年位から。
興味は PC 全般。OS は Windows と Linux などを嗜む。
プログラマやネットワークエンジニアを経てフリーに活動している 40 代も後半に入ったおじさんです。

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