はじめに
もう何年もワイヤレスイヤホンばかり使っているので、今時の有線イヤホンはどんなものかと気になって仕方無かった。
上を見れば青天井な値段だから、とっつきにくい感じもあったけど、さすが中華製品。2,000 円台でもそこそこ鳴るやつがあるらしいってことで、表題の KZ ZSTX を購入してみた。
音楽を聴くのもそうだけど、別の目的としてはパチンコ台にイヤホン端子が付いてる某物語用としたい感じ。
製品概要
KZ ZSTX は 1DD+1BA というドライバー構成。格安なのに BA を載せられるんかーと思った次第。
再生周波数帯も 20~40kHz とハイレゾ仕様。イヤモニらしくリケーブル対応と面白そうな製品である。
製品外観
ケーブル未装着時の様子がこちら。

ケーブルの接続は 0.75mm ピッチな 2pin 端子にざくっと差す。

付属のケーブル装着時がこんなかんじ。雰囲気でてる。

装着感
イヤーピースは標準装備の M サイズでジャストフィット。
イヤホン自体の装着感は、耳の形にフィットする感じでみっちりとピッタリフィットが心地よかった。
音質チェック
イヤホン端子の付いているスマホは手持ちだと Galaxy S10 のみだったんで、Poweramp をインストールしていつも通り DreamTheater のアルバム Greatest Hit & 21 Other Pretty Cool Songs を一通り聴いてみた。
低音域
思ったよりも強くなく、程よく聴きやすい重低音から低音の鳴りを聴くことが出来た。
そこそこクリアさもあるので、バスドラにベースが埋もれるとかその逆も無く、分離が良い感じに聞こえた。
中音域
全体的にドンシャリなチューニング故、中音域は少し引っ込んだ感じ。
それでもボーカルやギターのリフなんかは歯切れ良く、バランス良く聞こえた。
この辺りは BA ドライバー採用のお陰なのかなと思われる。
高音域
かなり強く出るようにチューニングされていると感じた。
しっかり音が鳴っているのはいいが、強過ぎて若干刺さり気味。つんざく感じかな。
40 代後半の耳でこう聞こえるなら、若い人にはちょっとキツく聞こえるんじゃ無いかなと心配になる。
総評
前述の通りドンシャリ。筆者は基本的にドンシャリが好きなのだが、本機のチューニングは特に高音域がやり過ぎかなと思われる。
音場はハイエンドのワイヤレスイヤホンと比べると狭め。
明瞭度もある程度はあるけど、値段帯を考えれば十分頑張っているかなと思えるレベル。
全体的に騒がしく聞こえてしまうので、長時間のリスニングでは聴き疲れてしまった。
おわりに
2,000 円台という値段を考えると十分頑張っている音をドライブしてくれているが、長時間のリスニングには不向きかなと言う騒がしさが惜しい所。
イコライザーで抑えてしまえば良いのだが、有線イヤホン故にアプリでどうのではなくて、スマホ本体の全体出力に関わるイコライザーしか無いからおいそれと調整するにもなんだかなーである。
近い内にリケーブル対応なもんだから、別途ケーブルの安い奴に切り替え、どういう音の変化をしてくれるのか聞き比べたいなと思う。



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