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つい先日、契約している ISP である ASAHI ネットからメールが来ていて IPv6 ネイティブ接続 (IPoE 方式) サービスが提供開始という内容だった。
IPv6 は IP アドレスの表記方法からしてなんか嫌悪感丸出しというよりも逃げ回っていた代物なだけに、著しく知識不足で申し込みを迷っていた。
色々調べていくと面倒な設定は要らないっぽいし、夜のピークタイムに激しく落ち込むスループットを改善出来ればいいやと軽い気持ちで申し込んでみた。
ASAHIネット IPv6 接続サービス概要
細かい事は以下リンク先に。
そもそも IPv6 って
インターネット界隈は現在まで IPv4 という 32bit で示されるアドレスを用いてあちこちと接続してデータ通信を行っていた。
しかし、32bit で表す事の出来る IP アドレス (4,294,967,296 こ) のうちグローバルに割り当てることの出来るアドレス空間は枯渇に向かっており、新たにアドレスを割り当てて行くことは今後はとても難しい。
そこで IPv6 という 128bit で示される IP アドレスを用いることで恐らく全世界に存在するネットワークインターフェイスに 1 つずつグローバルアドレスを割り当てても十分足りるであろう数 (340,282,366,920,938,463,463,374,607,431,768,211,456 こ) を以てネットワークを運用しましょうという物。
しかしなんといってもその IP アドレスの表記方法が激しく分かりづらい。
例えば Wikipedia から引用させて頂くと
IPv6アドレスは、128ビットを16ビットずつの8つのグループに区切ってそれぞれのグループを4桁の十六進数で表記し、グループとグループの間をコロンで仕切る。例えば以下のように表現される。
2001:0db8:85a3:0000:0000:8a2e:0370:7334 https://ja.wikipedia.org/wiki/IPv6アドレス
と、この様に基本的には 16bit ずつコロンで区切った 8 この 16 進数で表される。
IPoE 方式って
NTT 東日本のフレッツ接続サービスを契約しているので、実は既に IPv6 のアドレス自体は今までにも割り振られていたが、NGN 網内に存在するサーバーへのみの接続が可能なものであり、IPv6 で割り当てられたネットワークではインターネットに出ていくことは不可能だった。
それが今回の ASAHIネット で開始された IPv6 接続サービスに契約すると NTT 東日本のフレッツ v6 サービスとの契約も自動で行われるような連携が出来ているので IPv6 アドレスが自動的に ASAHIネット から割り当てられて IPv6 なネットワークも ASAHIネット 経由でインターネットに出ていくことが出来るようになった。掻い摘まんで簡単に言うとそんな感じで。
IPv6 のアドレス割り当てはユーザーがなんら意識することなく自動でよろしくやってくれる為にユーザーは特別難しい設定は不要。ただ、IPv6 パススルーに対応したルーターであり尚かつパススルーな設定が有効になっている必要はある。
筆者は Aterm WG1800HP2 を使用しているが、IPv6 ブリッジが ON になっていたのでそのまま問題無く使えている。
開通までの流れ
ASAHIネット の申し込みページから NTT フレッツのお客様 ID なる物を添えて申し込むと 1~2 時間程度で開通してしまった。
何故気付いたかと言えば、IPv6 接続可能な Google が新たに IPv6 接続された Wi-Fi 配下のスマートフォンを不審なログインであると認識し注意喚起のメールが飛んできたから。
そのメール内容から自身の Google アカウントにログインを試みた端末のアドレス表記があの忌まわしき IPv6 アドレスだったという事だ。
ちなみにそのアドレスを whois に掛けたら ASAHIネット と出たので「アー!」となった。
IPv6 接続のメリット
今は一般的に大半が IPv4 接続されたネットワークで通信を行っているので、夜間のピークタイムにはベストエフォートな接続サービスだけあってもの凄い速度低下が発生する。
しかし IPv6 接続のネットワークはまだそんなに多いわけでも無い。故に帯域が切迫した状態ではないから比較的安定した通信速度が確保されてわりと快適になる。
ただし IPv6 接続された Web サイトやサービスはまだ数が少なく、その恩恵を受けられるかと言えばちょっと微妙かもしれない。
IPv6 非対応のネットワークに対してはフォールバックして IPv4 接続される為。
確認出来た IPv6 接続のサービスなど
Chromium 系ブラウザであれば if ipv6 という拡張機能を導入すると、閲覧しているページが IPv6 なのか IPv4 で接続されているのかを目視で確認出来るようになる。
これを用いて筆者が普段見ている若しくは見るかも知れないサイトへアクセスしていった。
その結果、IPv6 で接続されたネットワークに対応したサイトは次の通りになった。
以上 4 サイトほど。他にもまだありそうだけど。
なかでも Youtube は夜になると特に重くなってバッファリングすらままならないこともあるが、IPv6 接続だとストレスフリーな感じで FullHD な動画でも難なく閲覧可能だった。
IPv6 接続時のスループット
IPv6 接続時の計測サイトが ASAHIネット になくて IIJ 系の所にあったからそちらで計測を行ってみた。
下りのみの計測だが、次の結果となった。
ピークタイムであっても 500Mbps 前後は出てくれているので、上に記した IPv6 対応のサイトであれば非常に快適であると言える。
既存の IPv4 接続に関して
IPv6 接続非対応なネットワークに対しては今まで通り IPv4 接続にて行われるので IPv6 と IPv4 のネットワークに対してどちらも同時に接続が出来る状態となる。
筆者は ASAHIネット の固定 IP サービスを使用しているが、もちろん何ら影響を受けることもなく通信出来ている。
更にメインマシンでは PPPoE ブリッジ機能を用いて GMO に接続しているが、IPv4 は GMO、IPv6 は ASAHIネット と言った具合にきちんと接続されている。
おわりに
筆者自身の知識が追いついていない状態なのでそこは申し訳ない話しだが、今後は IPv6 化もどんどん広がっていくと思うので今からこう言ったサービスを用いて IPv6 ってどんなもんだろうと体験しておくのも良いかなと思う。
特に夜間の Youtube の重さにストレスを感じている人には特段オススメかなと思う所。
今後はこれを機に IPv6 のお勉強を進めていこうかなと思う……
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