はじめに
筆者はこれまで、PC やキーボードの掃除に缶タイプのエアダスターを使用してきた。しかし、繰り返し購入するコストや、使用中に缶が冷たくなり風圧が弱まる点、そしてガスの臭いが気になっていた。
そんな折、Amazon で繰り返し充電して使える電動エアダスターが手頃な価格で販売されているのを発見し、そのスペックに惹かれて購入してみることにした。
今回購入したのは kycle というブランドの「J02」というモデル。最大 250,000RPM のモーターと 120m/s の風速を謳っており、そのコンパクトな見た目からは想像できないほどのパワーを秘めているようだ。
本記事では、この電動エアダスターの実力を詳しくレビューしていく。
製品仕様
| 項目 | スペック |
|---|---|
| ブランド | kycle |
| モーター回転数 | 最大 250,000 RPM |
| 最大風速 | 120 m/s |
| バッテリー容量 | 6000 mAh |
| 充電方式 | USB Type-C |
| 本体サイズ | 140 × 105 × 36 mm |
| 重量 | 215 g |
| 機能 | 無段階風量調整 |
| 付属品 | 3種ノズル、収納ボックス、日本語取扱説明書 |
本体外観と付属品
届いたパッケージは非常にコンパクト。中にはエアダスター本体と 3 種類のノズル、充電用の USB Type-C ケーブル、そして持ち運びに便利な収納ボックスが同梱されていた。

本体は 215g と非常に軽量で、片手で楽に持つことができる。マウスほどの大きさしかなく、これならデスクの上に置いておいても邪魔にならないだろう。質感も安っぽさはなく、しっかりとした作りであると感じた。

使用感
想像を絶する風圧
早速電源を入れてみたところ、その謳い文句に偽りはなかった。スライド式のスイッチで風量を調整できるのだが、最大にするともはや「暴風」と言えるほどの強力な風が吹き出す。キーボードの隙間に溜まったホコリなど、一瞬で吹き飛んでいった。これまで缶エアダスターで何度も噴射してようやく取れていたようなゴミも、kycle J02 の前では無力だ。
無段階調整が秀逸
本製品の特に優れていると感じた点が、無段階の風量調整機能である。PC 内部のデリケートな部分には風量を弱めて優しく、逆に車のフィルター清掃などでは最大風量で一気に、といった使い分けが自在に行える。単なる強弱切り替えではなく、スライド式で直感的に微調整できるのが非常に便利だ。

豊富なノズルで用途が広がる
付属する 3 種類のノズルも非常に有用だ。細口ノズルはキーボードの隙間や精密機器の清掃に最適。ブラシ付きノズルは、ホコリを掻き出しながら吹き飛ばせるので、メッシュ部分やエアコンのフィルター掃除に役立った。太口ノズルは、広範囲のホコリを飛ばしたり、洗車後の水滴飛ばしにも使えそうだ。
気になる点
これだけ強力なモーターを搭載しているため、最大風量時の動作音はそれなりに大きい。甲高いモーター音が響くため、夜間の使用は少し憚られるかもしれない。
また、6000mAh のバッテリーは十分な容量だが、最大風量で使い続けると当然ながらバッテリーの消費は早くなる。とはいえ、短時間の清掃がメインとなるため、実用上で大きな問題になることはないだろう。
おわりに
今回購入した電動エアダスター kycle J02 は、缶エアダスターの完全な代替品となり得る、非常にパワフルで便利な製品であった。初期投資こそかかるものの、ランニングコストを考えれば遥かに経済的だ。
コンパクトなボディから放たれる強力な風と、用途に応じて使い分けられる利便性は、一度体験すると手放せなくなる魅力がある。PC 周りの掃除はもちろん、車内清掃や DIY まで、一家に一台あると様々な場面で活躍してくれること間違いなしだ。筆者としては、大変満足のいく買い物であった。



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