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COMPUTEX 2017 で行われた AMD のセッションで使われたスライドを日本 AMD よりご提供頂いたので、一般ユーザー向けの製品に絞ってピックアップし、スライドを交えた記事としてみる。
RYZEN MOBILE
Mobile 向けの Ryzen とそのままの製品で APU となる。
CPU 部は Zen、iGPU には Vega を採用する APU であり、第 7 世代 APU と比較すると CPU 性能で 50% アップ、GPU 性能は 40% アップとなるが、電力は 50% も低下する。
比較対象の第 7 世代の APU とはコードネーム Bristol Ridge の物を差し、A12/A10/A9/A6/E2 で 9000 番台のモデルナンバーを持つ Mobile 向け APU である。
RYZEN
デスクトップ向け CPU である RYZEN シリーズは既に Ryzen 7 と 5 が好評発売中となっており、その性能も高く評価されている。
IPC 向上に加えてマルチスレッドの処理性能が売りなので MULTI-THREAD LEADERSHIP なんて銘打っても頷ける物がある。
Ryzen シリーズ各モデルに対応する競合との性能比較では CINEBENCH によるベンチマークに於いてその全てが高いスコアを示している。
Ryzen 5 1600 以外は全て Ryzen 側が希望小売価格が安い設定なので非常に高いコストパフォーマンスを誇っている。
Ryzen 5 1600X を例に総合的な評価をグラフにした物が次のスライド。
ゲーミング用途では 2~7% のビハインドとなっているが、その他の項目に於いては 56% 以上高い性能を見せる。
何故ここで Ryzen 5 1600X で比較されたのかという理由はこの EUROPEAN HARDWARE AWARDS 2017 に於いて BEST CPU を受賞したからだと思われる。
その他 Ryzen は PRODUCT OF THE YEAR を。ZEN アーキテクチャでは BEST NEW TECHNOLOGY も受賞している。
RYZEN THREADRIPPER
以前、噂レベルにあった当初はサーバー向けかと思っていたこの THREADRIPPER はその実デスクトップ向けとしての製品となるようだ。とは言えターゲットはエンスージアスト向けだから 16 コア 32 スレッドという構成からしてお値段は普通の CPU よりも高くなる。
現状、噂では $849 ともいわれていておいそれと手が出る物では無いが、$1000 を大きく切ってきてる辺りが凄いなと感じる。2 つのコアを Infinity Fabric で接続する事が出来るので単純にとは行かないだろうが 2 つの ZEN を用意すれば良いのである程度コストを落とすことが出来たのだと思う。
プラットフォームとしては Ryzen 7 までの物とは異なり X399 が用いられる。そもそも CPU の PIN の数やスロットも異なるし PCIe レーンの数やら大きく異なるので当然の事だろう。チップセットの詳細に関してはまだ分からない。
マルチスレッド性能の想像も付かないような CPU は夏の登場が予定されている。
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