サーバーマシンに余った WD Red 1TB を入れ替えた

Linux
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 メインマシンで使っていた WD Red な WD10EFRX は一時的に外付けケースに入れて USB で繋ぎ、UASP 接続された状態で使っていた物の RAW 画像のバックアップ程度にしか使っていなかった。
 使っていた容量も 260GB 程と空き容量が無駄に多かったのでもう少し有効活用しようとサーバーマシンである未だ現役な NEC Express5800 Type-PJ に内蔵させることにした。

サーバーマシン事情

 既にマウントしていたディスクは SSD (64GB)、Seagate 160GB、WesternDigital 160GB の 3 台で 3.5inch ベイは全て埋まっていた。HDD はデフォで入っていた Enterprise 仕様の物なので耐久性に関しては問題も無くピンピンしている。
 このうち Seagate の HDD は Samba のストレージとして使用していたのでシステム上から Samba を止めておけば他への影響も少ないと判断。抜いてしまう事にした。
 それと入れ替えるように WD10EFRX をマウントすると。

下準備

 サーバーの OS で使っている CentOS 7 で Samba を自動起動しないように systemctl disable smb nmb とかして止めておく。
 加えて /etc/fstab から取り外す HDD を自動でマウントしようとしないように該当ラインをコメントアウトしておく。これやっておかないと HDD 入れ替え後に一旦起動後 root でコンソール直で叩いて同様に fstab を書き換えないと行けないので面倒だ。

ディスクの入れ替え

 サーバーマシンを halt -p なりで電源落とした後、念入りに帯電防止手袋を装着の上でケースを開ける。
 ディスクのケーブル類を全て外してドライブケージを取り外す。SATA ケーブルは特にどのケーブルがどのドライブに接続していたのかを分かりやすくしておいた方が良い。筆者は付箋に書いて巻いておいた。
 あとはターゲットのドライブを抜いて WD10EFRX を装着、固定。ドライブケージを戻して固定し、ケーブルを全て接続したら完了。
 サーバーマシンへの配線も全部戻して電源 ON。

パーティションの割り振りやらなんやら

 今回はディスク総容量が 1TB なので、parted コマンドか fdisk コマンドの何れかでも良い。
 Samba 用に 500GiB、NextCloud 用に残り全部の 431GiB というパーティション分けを行った。共にファイルシステムは xfs でフォーマット。

 parted /dev/sdc print                                                                               [~]
モデル: ATA WDC WD10EFRX-68J (scsi)
ディスク /dev/sdc: 1000GB
セクタサイズ (論理/物理): 512B/4096B
パーティションテーブル: gpt
ディスクフラグ: 

番号  開始    終了    サイズ  ファイルシステム  名前  フラグ
 1    1049kB  537GB   537GB   xfs
 2    537GB   1000GB  463GB   xfs

 フォーマットコマンドは mkfs.xfs を用い、強制を示す -f を付けないと以前使っていた NTFS フォーマットが云々と文句を言われてフォーマット出来なかった。

 フォーマットが済んだら取り敢えず手動で mount コマンドで自分の決めたマウントポイントにマウントしていく。
 OS 起動後も自動でマウントさせたいので fstab も編集する必要がある。
 この時 fstab で記述するデバイスの UUID は blkid コマンドで表示される。

blkid /dev/sdc1
/dev/sdc1: UUID="6b649889-03bd-41c2-ae27-exxxx8390d20" TYPE="xfs" PARTUUID="c7023c78-2563-4e1d-a3d3-b4xxxx88e69c" 
blkid /dev/sdc2
/dev/sdc2: UUID="a1f092a9-a6cc-4f19-8cc0-644edxxxxf7e" TYPE="xfs" PARTUUID="fc17ccdf-3ca3-4278-a816-9283adxxxx3a" 

 この UUID を元にして次の 2 行を /etc/fstab に追記してあげる。

UUID=6b649889-03bd-41c2-ae27-exxxx8390d20       /storage/samba  xfs     defaults        0 0
UUID=a1f092a9-a6cc-4f19-8cc0-644edxxxxf7e       /storage/cloud  xfs     defaults        0 0

 このマウントポイントにしてる /storage は Android を意識したというかマネただけで深い意味は無く、自分が分かりやすいからとまとめているだけ。別に標準的な /mnt を使っても良いだろう。

おわりに

 これで筆者の自宅サーバーもディスク容量が一気に増えた。
 そもそも今までですら 64GB の SSD に 160GBx2 で十分やっていけたほどデータの少ないサーバーだったが、今後はクラウドサーバーで使っている NextCloud でも潤沢に容量を割り当てる事が出来るので更に余裕が出来た感じだ。
 もちろん Windows マシン 2 台やスマートフォンやタブレットからでも Samba は扱えるように設定しているので、各々の環境からファイルを共有し易くなった。

著者プロフィール
ぶっち

本格的に PC へ触れ始めてたのは 1990 年位から。
興味は PC 全般。OS は Windows と Linux などを嗜む。
プログラマやネットワークエンジニアを経てフリーに活動している 40 代も後半に入ったおじさんです。

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