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Summit Ridge と比べると高めの SoC 電圧を要求する Raven Ridge だが、安全とされる電圧は如何ほどかと以前より気にかけてググっては調べ手を時折繰り返していた。
本日になってまた同様のクエリーを投げた検索で新たな記事が引っかかり、それが非常に有用で信憑性のある素晴らしい記事だったのでここでちょっと紹介してみたり。
記事名からしてちょっと脅しの入った感じだけど、これは安全とされている電圧を設定して使っていたとしても、実際に掛かっている電圧が少し高かったりしてプロセッサーへダメージを与えている場合があるというニュアンスになると思う。
パッと Google 翻訳を併用しつつ斜め読みしていくと B350 TOMAHAWK のデータが掲載されていたので転載してみる。
このデータは iGPU を OC するときの SoC 電圧設定に関する物となる。
SOC Input と GFX Input が UEFI なりでの設定値で、DMM Output がデジタルマルチメーターで実測した SoC 電圧値。HWI Output は HWiNFO というモニタリングソフトがセンサーから取得した SoC 電圧となる。
転載元 : https://www.gamersnexus.net/guides/3251-raven-ridge-soc-voltage-guidelines-how-to-kill-cpu-with-safe-voltage
例えば SoC 電圧として 1.1V 設定をした場合であっても LLC 次第では盛りに盛られて 1.2V の実測値を示す場合もあるが、HWiNFO による数値は若干下の電圧を示すとされていたり、LLC の強度が弱くても 1.135V になっていたりと設定値通りには上手く行かないようだ。
問題は LLC によって盛られた電圧が高くなりすぎた場合、プロセッサへのダメージがあり得るという事。この記事中では危険とされている電圧を 1.3V と書かれている所を多く目にする。
設定した SoC 電圧が 1.3V より低かったとしても、LLC で盛られて 1.3V を超えることもあるし LLC で盛られた電圧が 1.3V 以下であってもデジタルマルチメーターを用いた実測では 1.3V 以上印加されている場合もあるので危ないねというお話しかなと解釈。
また、記事の締めではこう書かれていた。
If you ask us, we think decent overclocks are achievable with 1.2-1.25V SOC going into the socket, and that more than that isn’t really necessary, anyway.
SoC 電圧としては 1.20~1.25V もあれば十分に OC が出来て、それ以上は必要ないだろうとのこと。
今回筆者が SoC 電圧に関して調べた動機としては iGPU の OC の為では無く、OC メモリを使う上で安定させるために SoC 電圧を多少盛る必要があったからだ。
そしてその電圧は使用している Ryzen 5 2400G に対して「適切で安全なのか?」という懸念があった。
筆者設定では DDR4-3200 で SoC 電圧をデフォルトの 1.15V から 1.175V へと手動設定しているのだが、この電圧は気に留めるほど高い物では無いと安心する事が出来た。むしろもう少し盛っても大丈夫だという安心感も得られた。
メモリや iGPU の OC で SoC 電圧を盛る必要が出た場合は 1.25V を上限として動作クロックの上限を探って上げればより安全に扱えるかなと思われる。
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