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はじめに
USB 充電器自体は各種ある程度は所持していたが、USB PD 対応充電器は持っていなかった。
スマートフォンを Galaxy S10 (SC-03L) に機種変した事から、有線で高速充電するのであれば USB PD 充電器が必須。
暫くは同 RAVPower RP-PC068 と RP-PC014 の 2 つを使い分ける形で高速ワイヤレス充電で凌いできた。高速ワイヤレス充電の方が USB PD ではない有線接続の充電よりも高速である為だ。
しかし、極希にバッテリーが減りすぎて「充電しながら操作したい」だとか「時間がないのでもっと速く充電したい」シチュエーションが出てきたので USB PD 充電器が欲しいなと思ってきていた所だった。
そんな折に RAVPower が新製品としてこの RP-PC120 を発売したとのことで、最大出力 30W 且つお手頃な値段だったのでポチっと注文してみた。
GaN 半導体を採用するということ
GaN (窒化ガリウム) 半導体というのは一般的なシリコンを用いた半導体よりも電力変換効率が高い。
変換効率が高いと言う事は変換時にロスした電力が熱に変わる量も減るので低発熱である事に繋がる。
低発熱であると言うことは放熱機構を大袈裟にせずとも処理出来るので全体的に小型化を実現できると言う事になる。
RP-PC120 概要
パッケージ
Amazon の箱を開けてこのパッケージを初めて見たとき、余りの小ささに「これで 30W 出せる充電器なのか」と疑うほどに小さいもので驚いた。
パッケージサイズは実測 48 x 58 x 36 [mm] となっていた。
パッケージ内容
RP-PC120 本体とマニュアルのみ。他、サンクスカードが入っている程度。USB ケーブルは付属しないので別途 USB PD 対応ケーブルを用意しておく必要があるので要注意。
スペック
スペックは上記写真の通り、次の様になっている。
- 入力 : 100~240V (50/60Hz), Max 0.8A
- 出力対応規格 : USB Power Delivery 3.0
- 最大出力 : 5V/3A, 9V/3A, 12V/2.5A, 15V/2A, 20V/1.5A
- 保護機能 : 過充電保護、過電流保護、過熱防止、短絡防止
12V 出力以上で最大 30W 出力となり得る。
外観
クオータービューとサイズ感
クオータービューで本体を見ると上記写真の様になる。
入れ込んだサイズは各所最大となる部分の実測値。
一昔前によくあった 5V/1.5A 程度しかでないデバイス付属充電器並のサイズで非常にコンパクト。
USB Type-C 端子
緑色の端子が 1 ポートのみとシンプルなインターフェースになっている。
コンセント部
コンセントは折りたたみ式になっている。
端子との対比で本体のコンパクトさが良く分かる。
サイズ感
今一本体だけの写真ではサイズ感が伝わりづらいかなということで、手に持って写真を撮ってみた。
筆者の手はごく一般的なサイズで、手袋なんかは L サイズが少し小さいかなと感じる程度のもの。
スッポリ手に収まるサイズ感だ。
本体重量実測
本体重量実測値は 58.2g となった。
筆者手持ちの充電器だと大体 80~100g 程度の重さが多いので、RP-PC120 はグッと軽量化が実現されている。
充電テスト
Samsung Galaxy S10 (SC-03L)
キャリア版 Galaxy S10 は Quick Charge 非対応なので、高速充電したい場合は USB PD 対応充電器でなくてはならない。尚かつ USB PD であっても現状、15W までの対応に留まっている。
USB PD 非対応の充電器の場合、どんなに頑張っても 7.5W 程度の電力でしか充電できなかった。
しかし RP-PC120 は USB PD 対応なので、上記写真の通りに 9V/1.2A と言った感じで 11W を超える電力で高速に充電が行える事を確認した。
今まで筆者環境で最速だった急速ワイヤレス充電では 10W 程度の出力があったが、如何せんワイヤレスはロスが大きいので実際の入力電力は少し下がっていただろう。
これでやっと Galaxy S10 を真の急速充電可能な環境となった。
Galaxy S10 充電時間比較
先ずは今まで筆者環境で最速だった急速ワイヤレス充電による充電時間をアプリ AccuBattery で読んだ物。
10W ワイヤレス充電では 57~100% で 3 時間 42 分 も掛かっていた。
そして次に示すのが RP-PC120 で急速充電を行ったデータ。
58~100% の充電がたったの 1 時間 49 分で完了してしまっていた。
おまけのテスト
過電流保護機能の動作確認
これは単純に電子負荷装置で 5V 出力をさせたとき、何 A まで出力出来るのか興味本位でテストしてみたときの結果。
RP-PC120 は 5V 出力時、3A までの出力ではあるが 3.49A までの出力 (実測値 3.5A 越え) までは RP-PC120 が正常動作していた。
しかし電子負荷装置の出力を 3.50A へと 0.01A 上げただけで RP-PC120 は出力をシャットアウトした。
つまり 5V 出力時には 3.50A 以上の出力になってしまうと過電流保護機能が動作するという事になる。保護機能が正常に働いたので安心して使用する事が出来ると分かった。
同様に 9V 以上の出力時でも一定値を超えれば保護機能が働くハズだ。
Nintendo Switch の充電も確認
こちら写真はないが、息子が遊んで居る Nintendo Switch も充電出来るのかなとバッテリー残量 30% 程度の所へ繋いでみたところ、15V/0.7A 程の速度で正常に充電が行えた。
過去、モバイルバッテリーや Quick Charge 対応充電器では Switch の充電は行えなかったが USB PD 対応充電器であれば可能であると言う事が分かった。
まとめ
おわりに
RP-PC120 を手にしたことで、早く充電したいとか充電しながらスマートフォンを操作したいという目的を達することが出来るようになった。
特に欠点らしい部分も見当たらない事から USB PD 対応充電器としては RP-PC120 がスタンダードな存在になってくるのかなと思われる。
将来的に USB PD 対応ポートが複数あるだとか、USB PD 1 ポートに加えて Quick Charge 対応 Type-A 端子を複数ポート持つような充電器も出てきて欲しいなーと思う所。
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