つづき
前回はラストでスーパーリセットを行ったので、そこから初期設定を行っていく。
作業はシリアルコンソールケーブルを繋いで CLI 操作。
管理ユーザーの作成
スーパーリセット後はユーザーの存在しない状態なのであぶない。
ユーザー名は何でも良いけど、なんとなくで admin として作る。もちろん admin 以外でも良い。
パスワードは XXXXXX と伏せて書くが、各自任意のパスワードにしておく。
Router(config)# username admin password plain XXXXXX administrator
% User 'admin' has been added.
Router(config)# write memory
Building configuration...
% Warning: do NOT enter CNTL/Z while saving to avoid config corruption.
Router(config)#
username
コマンドの引数にユーザ名やら引っ付けてかく。bash のように TAB 補完がめちゃ効くので有効活用しよう。
設定したら write memory
でメモリ上の設定を次回起動時も有効になるように書き込んでおく。
IX2105 の IP アドレス設定
IX2105 自体の IP アドレスは 192.168.1.254 が慣例的に使われている感じなのでそれに合わせた。
Router(config)# interface GigaEthernet1.0
Router(config-GigaEthernet1.0)# ip address 192.168.1.254/24
Router(config-GigaEthernet1.0)# no shutdown
Router(config-GigaEthernet1.0)# exit
Router(config)#
Router(config)# write memory
Building configuration...
% Warning: do NOT enter CNTL/Z while saving to avoid config corruption.
Router(config)#
interface GigaEthernet1.0
と打つと interface モードに切り替わる。
ip address
と打ち込んで IP と netmask を CIDR 表記で入力する。
no shutdown
でインターフェースが shutdown しないようにしておく。
exit
で interface モードを抜ける。
そして write memory
でメモリ上の設定を書き込んでおく。
この時点で ping も通るはずなので疎通確認をしておくのもヨシ。
Web GUI の有効化
Web GUI が使えるといざと言う時に楽ができる。突っ込んだ設定は CLI の方が楽。
Router(config)# ip access-list web-http-acl permit ip src any dest 192.168.1.254/32
Router(config)# http-server username admin password XXXXXXXX
Router(config)# http-server ip enable
Router(config)# http-server ip access-list web-http-acl
Router(config)# write memory
Building configuration...
% Warning: do NOT enter CNTL/Z while saving to avoid config corruption.
Router(config)#
ip access-list web-http-acl ~
というのはフィルタの設定。Web GUI に繋ぐことができる IP アドレスを指定する。
http-server username
で Web GUI にログイン出来るユーザー名とパスワードの設定を行う。
http-server ip enable
で Web GUI 有効化
http-server ip access-list
で制御するプロファイルを指定。この場合はルーターの IP アドレスで作成しておいた web-http-acl
のフィルタを用いて有効とする。
そしてまた write memory
で設定を書き込んでおく。この辺はマメにしておくと良いのかな。
Web GUI にアクセスしてみる
IX2105 と IP アドレスのレンジを合わせた設定端末を LAN ケーブルで接続してブラウザを開く。
アドレスバーに「192.168.1.254」とだけ打ち込めば Web GUI にアクセスできるハズ。

左上のメニューから「ログイン」をクリックするとユーザー名とパスワードを入力するように言われるので、先程設定しておいた Web GUI のユーザー名とパスワードを入力する。

ログイン完了となると次のような画面になる。
もしコンソール側で config モードに入っているユーザーがいる場合、強制ログインするか聞かれるのでよく確認をして先に進むと良い。

今のところ Web GUI でやる事といえば設定ファイルのインポート/エクスポートと、装置状態の表示を行う程度となっている。
この先、何にどう使って行くかはよくわかっていない。

つづく
次回は実際に IX2105 を筆者宅ネットワークの WG2600HP3 と入れ替えてすんなり動くかもしれない設定にまで持っていく様子を書いていきたい。
このルーター面白い。
続きは以下の記事へ。 (2025/03/13 更新)
コメント