CentOS 7 で Intel NIC 82578DM 用ドライバ入れ替えメモ

Linux
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 CentOS 6 の時は RX DROP は一切無かったんだけど、7 にしてからは VMware 上も実機上も Drop が発生するようになってしまった。こう言う経験は無かったから調べてみたけど、Realtek 製 NIC では良くある話しらしい。
 自分は今回タイトル通り Intel の NIC だけどドライバを入れ替えたらどうなるかなと試してみた。Kernel の更新を入れる度にドライバをビルドしてやらないといけないのが面倒な所なので、手順を忘れないようにメモと。


 まずドライバーのソースを落としてくる。
 Linux 用 Intel 82578DM 対応 ドライバー
 今日やった時点ではファイル名が「e1000e-3.2.4.2.tar.gz」だった。これを適当な所に置いて rpmbuild すれば良い。rpmbuild コマンド自体は rpm-build パッケージを yum で入れれば良いし、別途 kernel-devel も入っていなければ yum で入れておく。

# rpmbuild -tb --clean e1000e-3.2.4.2.tar.gz

 今回は root でそのままやってしまった (rpmbuild コマンドは root で実行してはいけない) ので、パッケージのビルドが終わると「/root/rpmbuild/RPMS/x86_64」以下に「e1000e-3.2.4.2-1.x86_64.rpm」が出来ていた。これは今現在使っている kernel に合わせた物になるので、yum で更新など行ったら再度ドライバをビルドしてインストールすれば良い事になる。
 ドライバのインストールとバージョンの確認は次の通り。ドライバ更新前にバージョンを確認してからインストール。その後にまた確認と。

# modinfo e1000e | head
filename:       /lib/modules/3.10.0-229.20.1.el7.x86_64/kernel/drivers/net/ethernet/intel/e1000e/e1000e.ko
version:        2.3.2-k
license:        GPL
description:    Intel(R) PRO/1000 Network Driver
author:         Intel Corporation, <linux.nics@intel.com>
rhelversion:    7.1
srcversion:     0EED9FB230041A33B6B9BA9

# rpm -ivh e1000e-3.2.4.2-1.x86_64.rpm
準備しています...              ################################# [100%]
更新中 / インストール中...
   1:e1000e-3.2.4.2-1                 ################################# [100%]
original pci.ids saved in /usr/local/share/e1000e

# reboot

# modinfo e1000e | head
filename:       /lib/modules/3.10.0-229.20.1.el7.x86_64/kernel/drivers/net/ethernet/intel/e1000e/e1000e.ko
version:        3.2.4.2-NAPI
license:        GPL
description:    Intel(R) PRO/1000 Network Driver
author:         Intel Corporation, <linux.nics@intel.com>
rhelversion:    7.1
srcversion:     1EE6CA999CFD6B1C5E7B422

 バージョン 2.3.2-k から 3.2.4.2-NAPI に更新された。

 だがしかし、現状の RX DROP はこれ。

# ip -s l
1: lo: <LOOPBACK,UP,LOWER_UP> mtu 65536 qdisc noqueue state UNKNOWN mode DEFAULT
    link/loopback 00:00:00:00:00:00 brd 00:00:00:00:00:00
    RX: bytes  packets  errors  dropped overrun mcast
    10884658   18134    0       0       0       0
    TX: bytes  packets  errors  dropped carrier collsns
    10884658   18134    0       0       0       0
2: enp0s25: <BROADCAST,MULTICAST,UP,LOWER_UP> mtu 1500 qdisc pfifo_fast state UP mode DEFAULT qlen 1000
    link/ether 8c:89:a5:xx:xx:xxbrd ff:ff:ff:ff:ff:ff
    RX: bytes  packets  errors  dropped overrun mcast
    2812809060 2035504  0       46      0       43
    TX: bytes  packets  errors  dropped carrier collsns
    96246927   372388   0       0       0       0

 FTP で 2GB 程度転送してみたりしたけど、どうもそういう事では無いらしい。

 別途ドライバが必要になるような事が無かっただけに、今回は NIC のドライバを入れるという体験が出来たので良しつつも調査を進めていこうと思う。

著者プロフィール
ぶっち

本格的に PC へ触れ始めてたのは 1990 年位から。
興味は PC 全般。OS は Windows と Linux などを嗜む。
プログラマやネットワークエンジニアを経てフリーに活動している 2 児の父な 40 代半ばのおじさんです。

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