AUKEY PB-T4 “Quick Charge 2.0 対応” モバイルバッテリーのレビュー

Review
この記事は約5分で読めます。
この記事は最終更新日より 1 年以上経過しています。
画像やリンクが無効になっている可能性もあるのでご了承下さい。

 この度は Aukey Japan より Quick Charge 2.0 対応モバイルバッテリー PB-T4 の提供を頂いたのでレビューをお送りする。

パッケージおよび外観

 パッケージはいつも通りの AUKEY 製品らしいシンプルな箱。Qualcomm の認証を得ている証のロゴも明記されている。

パッケージ表 パッケージ裏
20160215-DSC_0002 20160215-DSC_0003

 日本語の記載もある説明書と保証書、15cm の microUSB ケーブルが付属する。

本体及び付属品
20160215-DSC_0004

 サイズをみるとやや大きく感じるサイズ。重量は実測 250g だった。

縦横 155 x 62mm 厚さ 18mm
20160215-DSC_0020 20160215-DSC_0034

PB-T4 の特長

 最たる特長は Quick Charge 2.0 対応であると言う事。Quick Charge 非対応であれば、5V 2A で電流を多く流すところまでが限度であるが、Quick Charge 2.0 対応器機であれば 9V や 12V の電圧を与える事で 5V 時よりも高速な充電を実現する事が可能となる。
20160215-DSC_0008
 もっとも、バッテリー残量が多い状態では制御上、電流を落とした充電になるので本領を発揮するのは充電する器機のバッテリー残量が 10~20% といった極少ない状態からとなる。
 PB-T4 のスペック上、12V 1.25A (15W), 9V 1.67A (15W), 5V 2.4A (12W) であるため、ピーク時には Quick Charge 2.0 非対応の充電速度よりも 1.25 倍は速くなる計算となる。
 次にバッテリーであればその質を気にしたい所。PB-T4 はソニー製リチウムポリマーを採用し、繰り返し 1,000 回までの充電が可能であるから安心して使用することが可能。特にリチウムポリマーは製造元が不明な物だと危険だと思うので非常に大事な所である。

Superior Quality: Premium Sony cells, support 1000 using times, multiple built-in safeguards fully protect against over-current, overcharging and overheating ensure reliability and safety
引用元 : 米アマゾンの製品情報

使用方法

 付属の MicroUSB ケーブルを用いて Quick Charge 2.0 対応器機に接続を行い、PB-T4 にある電源ボタンを押すだけ。
20160215-DSC_0010
Quick Charge 2.0 対応ポートはオレンジ色の端子になっているから分かりやすい。そして若干ポートへの接続が固いと感じたが、逆にそれは抜け落ちにくいことにもなるから結果オーライだろう。尚、黒い端子の方は 5V 1A までの給電であるから、Quick Charge 2.0 非対応であってもオレンジ色の方に接続すると良いだろう。
20160215-DSC_0016
 実際にバッテリー残量 70% になった Xperia Z2 の MicroUSB 端子と接続して Quick Charge 2.0 による充電を行った所、9V 1A 前後で推移した。今までであれば 5V 1.4A 前後であった事から共に 9W である。やはり 70% 程度からの充電では本領発揮とは行かない様だ。
20160215-DSC_0038
 もっと減らした上で行えば良かったが、充電したまま放って置いたらアッという間に満充電になってしまったのでまた後日検証するとしよう。

検証追加 (2016/02/16)

 スマートフォンに負荷をかけてバッテリーを減らすアプリを用い、バッテリー残量 20% まで削った状態から再度データを取ってみた。
 バッテリー残量 20% から少しの間は 9V 1.2A (約 11W) で充電が始まった。
20160216-DSC_0050
 25% を越えた辺りからは 9.2V 0.8A で充電が継続され、80% を越えると 9.2V 0.6A となる。
 そして 95% ともなると 0.25A になり非常に緩やかな充電になる。
 バッテリー残量 20% から 95% まで到達するのにかかった時間は 1 時間 40 分。
 バッテリー残量 20% から 100% となり、充電が完了するまでが 2 時間 19 分であった。
 95%~100% 間で 39 分もかかるのは徐々に電流を減らして行くことでスマートフォンのバッテリへのダメージを軽減している。

 また途中で 9.18V 0.81A (7.6W) 給電時に他社製 QC 2.0 非対応のバッテリへつなぎ替えてみたところ、5.23V 0.95A (5W) であったことから PB-T4 を用いれば 1.5 倍以上の速度で充電出来る事がはっきりとした。

おわりに

 Quick Charge 2.0 による急速充電が行える物を持ち歩ける安心感はかなり大きいと思う。実際に外出時、充電を必要とする際には短時間でどれだけ充電出来るかを一番気にしているので、例え 10 分間の充電だとしても 1% でも多くの充電が出来れば嬉しい限り。
 特に Xperia Z2 は他社のモバイルバッテリーだと MicroUSB 端子経由の充電が遅い。Quick Charge 2.0 対応となると逆に MicroUSB 端子経由の方が遙かに速く充電できるので、バッテリーとケーブル 1 本を持ち歩くだけで必要充分となる。

 本体サイズは大きいかも知れないが、手にしっくりきて持ちやすいから特筆して気にするようなことでも無かった。
20160215-DSC_0040

 自身として初 Quick Charge 2.0 対応製品という事だったが、満足度は非常に高いものとなった。

追記

2016/04/29

 暫く使っているうちになんか違和感があったので調べたら所、QC 2.0 ロゴのある面の中央が膨張していると判明した。
 リチウムイオンポリマーは膨張する事により破裂を防止する仕様だそうなので、膨張分も含めた設計を行うのが常だとも見かけたがこれ如何に。
20160429-DSC_0002

著者プロフィール
ぶっち

本格的に PC へ触れ始めてたのは 1990 年位から。
興味は PC 全般。OS は Windows と Linux などを嗜む。
プログラマやネットワークエンジニアを経てフリーに活動している 2 児の父な 40 代半ばのおじさんです。

ぶっちをフォローする

コメント

This site is protected by reCAPTCHA and the Google Privacy Policy and Terms of Service apply.