[PR Review] Seneo SDH4W / 1.5L タンクを採用したペルチェ方式の除湿器

Review
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 この度、Setom より Seneo SDH4W のご提供を頂いたのでレビューをお送りする。
 本製品は 20㎥ までの空間に対応したペルチェ方式の除湿器で、1.5L のタンクを採用している。30℃, 80% の環境下で 24 時間稼働すると 500ml 分の水分を取り出せる性能があると謳っている。今まで触れた除湿器は公称値に 25℃, 80% 環境下の値を出していたから、本製品の公称値は若干多目の表記になっている。しかし、実力は結構な物である。

パッケージ

パッケージ内容

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 付属の AC アダプターはユニバーサル対応であり、出力 12V/5A の 60W タイプとなっている。ゴム足の付いた底面側にあるラベルは次の通りの表記に。
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本体外観


 本体サイズは 292 x 165 x 132 (mm) となっており、大きすぎず小さすぎずと言ったサイズ感を持つ。トップのステータスランプ部分はなんだか顔にも見えてくるデザインだ。

動作の仕組み


 電流を流すと片面が発熱、もう片面は冷却される半導体を用いてヒートシンクを冷却し、空気中の水分を結露させることで除湿を行う仕組み。このペルチェ素子はそれなりの電力を消費するのだが、他のコンプレッサー方式 (200W 以上) やデシカント式 (500W 以上) と比較すると本製品は定格で 60W とされているので、かなりの省電力となる。
 空気の流れはフロント吸気、サイド排気になっている。背面はスッキリしているので壁際に寄せても問題無いだろう。
 本製品はタンクがセットされていないと動作しないし、タンクが満水でも動作しないような工夫がされている。センサーとなる物理的なスイッチが内部に設置されており、タンクをセットする事で ON になるスイッチとタンクが満水になるとフロートが上昇してスイッチを押し上げて ON になるスイッチが存在する。この二つで水浸しにならないように作られている。

使い方

 AC アダプターをコンセントに接続し、本体へ向きに気を付けながら接続を行う。あとは電源を入れるだけと非常に簡単。動作モードは存在せず、常に一定動作を行うからタンクの水量だけ気にしておけば良い。
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使用感

 実際に 12 時間程使用して気がついたところは、とにかく AC アダプターの発熱が凄い。稼働を一旦止める間際には AC アダプターの表面は非接触型温度計で計測をすると最大で 70℃ に達するポイントがあったし、気がつかず足が触れたままになり熱くてビックリした事も数度あった。
 AC アダプター定格容量目一杯使いきる形なので、変換ロスが発生した分だけエネルギーが熱に変換されすぎるのだろう。70℃ 程度では発火すると言った心配は無用だが、熱に弱い物が密着したままだと変形したりする可能性もあるので、アダプターの設置場所には多少気を使う必要があるだろう。もう少し容量に余裕がある高効率な AC アダプターにした方が発熱に関しては多少抑えられるだろうかと思われる。
 アダプターをワットモニターに接続して実際の消費電力を見ると電源投入直後は 85W で安定してくると 72~74W になっていた。出力は 60W だけど、その 60W を出力する為にもロスが発生したりと多少多目に電力を消費するのは仕様上仕方無いところだろう。

取れ高

 室温 25~26℃、湿度 65~70% 程度の六畳間 (21.28㎥) にて 12 時間連続稼働をさせてみた。停止させてタンク内の水分量をデジタルスケールで計測した。
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 結果は 108.5ml となった。これは過去試用してきた除湿器の中でも最高記録では無いだろうかと思われる量だ。
 これだけ除湿出来る製品であれば、押入や靴箱といった狭い密閉空間ならより強力に除湿が出来るだろうし、六畳間までの室内に於いても充分に活用出来る性能であると思われる。

おわりに

 これから夏本番という事で、高温多湿である程に除湿器も活躍する時期となる。湿度が下がれば不快指数も下がるので多少なり過ごしやすい環境作りが出来るだろうと思う。
 ただ、AC アダプターの発熱は火傷するかもしれないような温度なだけに、特に気を付けて起きたいポイントである。

追記

2016/08/01 19:00

 補足として AC アダプターの温度が心配になるのだが、例えば新聞紙に包んで使ったとしてもアダプターの故障原因になるうるだけで、それが燃えて火事になるようなことはなさそうだ。新聞紙の発火温度は 300℃ 近いのでそんな温度に達する前に別の問題が起きるだろう。
 そもそも 70℃ 程度で紙や布団や布製品が発火して火事になっていたら、全国のお茶の間のコタツは毎年布団が燃えて大火災になっているだろうしね。
 ただ、少なくとも AC アダプターに何かを覆い被せてしまうような使い方だけはしない方が色々と賢明だろうと思う。

2016/08/07 20:00 — 五日間連続稼働結果

 レビュー後もジメっとした天気が続いていたのでそのまま付けっぱなしにしてみた。
 今日になってタンクも一杯になってきたから取りだしてみた。
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 ここ数日は湿度が 60% 台という事もあり、そうそう除湿する必要性も無かったがそれなりに水は貯まっていたようだ。貯まっていた水の量を量ったら 975ml だった。高温多湿では無くとも、大体 1 日に 200ml 分は除湿出来た事になる。
 本製品を付け続ける事で、多少は他室よりもジメ付かない感じに過ごせたから割と性能は良いのかも。

著者プロフィール
ぶっち

本格的に PC へ触れ始めてたのは 1990 年位から。
興味は PC 全般。OS は Windows と Linux などを嗜む。
プログラマやネットワークエンジニアを経てフリーに活動している 40 代も後半に入ったおじさんです。

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