Sapphire Radeon RX460 2GD5 Review Part.1

Review
この記事は約5分で読めます。
この記事は最終更新日より 1 年以上経過しています。
画像やリンクが無効になっている可能性もあるのでご了承下さい。

 この度、日本AMD株式会社より Sapphire Radeon RX460 2GD5 の借用を受け、レビューする機会を頂いたので先ずは製品としてのレビューを執筆して行こうかと思う。
 ベンチマーク等の性能面は Part.2 に掲載する。

パッケージと同梱内容

 Sapphire のパッケージらしく縦長のデザインとなっている。2GB の部分がシールになっているので、パッケージ自体は他のバージョンと共通化しているのだろうかと思う。


 グラフィックボード本体の他、ドライバーディスクとクイックインストレーションマニュアル、製品登録に関するパンフレットが同梱されている。グラフィックボード自体は帯電防止エアキャップの袋へ収められている。必要最低限な付属品であると見て取れる。
20161024-dsc_0004

製品スペック

GPU AMD Radeon RX460
製造プロセス 14nm FinFET
GCN Architecture 4th Gen
ComputeUnits 14
StreamProcessors 896
Memory 2,048MB GDDR5
Memory I/F 128bit
GPU Core Clock 1,090MHz
GPU Boost Clock 1,210MHz (リファレンス比 +10MHz)
Memory Clock 7,000MHz (1,750MHz x4)
Bus I/F PCI Express 3.0 x8
I/F DisplayPort 1.4 x1
HDMI 2.0b x1
DL-DVI x1
(最大同時画面出力 x3)
最大解像度 DisplayPort 1.4 : 3,840x2,160 120Hz
HDMI 2.0b : 3,840x2,160 (60Hz)
DL-DVI : 2,560x1,600 (60Hz)
PCI-E 補助電源端子 無し
TDP 75W 以下
推奨電源容量 400W 以上
Size 長さ 216mm, 高さ 111.5mm, 厚さ 38mm (2-Slot 占有)
対応機能 AMD FreeSync™ Technology
AMD Fluid Motion
Vulkan™
VirtualSuperResolution
HDMI™ Version 2.0
DisplayPort 1.4 HDR

 RX460 はアーキテクチャとして Polaris 11 を採用したコードネーム Baffin の GPU である。
 上位モデルである RX470/480 は Polaris 10 なのでアーキテクチャからして異なるが、GCN アーキテクチャは同じ第四世代である為に使用可能な付加機能は同等に扱うことが可能であり、この点は全く劣らない。
 GPU としての性能は CU 数からしてローエンド帯となるが、FullHD 環境に於いて LoL や OverWatch といった e-Sports 向け製品を充分に置き換えるような位置取りとされている。
 また、本製品はリファレンス通りに TDP 75W 以下を実現。PCI-E 補助電源端子無しとなっている為、エネルギー効率の良い e-Sports 環境を提供してくれる。勿論、ゲーミング以外の環境に於いても AMD Fluid Motion を用いた動画再生などと有用な活用の場を提供してくれるハズだ。

グラフィックボード外観

ファン側

 搭載されているファンは 1 つあたりメインブレード 11 枚、小さなサブブレードとして更に 11 枚が付いている。
20161024-dsc_0007
20161024-dsc_0018

基板側

 流石にこのクラスのグラフィックボードではバックプレート無しの基板剥き出しである。いくらか表面実装された電子部品が見られるが、数は少なくスッキリした見た目となっている。
20161024-dsc_0009

ロゴ側

 すき間から見えるアルミ製ヒートシンクが特徴的に見えた。RX460 はヒートパイプによる熱移動を必要ともしない発熱量であると推測出来るからだ。そもそも TDP が 75W 以下なのだから当然とも言えなくも無いが。
20161024-dsc_0014

PCI-E 端子側

 端子側からのぞき込むと表面実装されているメモリチップにもサーマルパッドが張られており、メインのヒートシンクと一体で冷却されていると分かる。
20161024-dsc_0015

I/F 部

 出力インターフェイスはスペック通り、DisplayPort, HDMI, DVI の 3 つとなっており、最大出力画面数も 3 つだからこれら全てを用いた画面出力が可能となる。
20161024-dsc_0012

その他外観的特長

 クドいようだが PCI-E 補助電源端子無しモデルである為、カードエンドはスッキリしている。
20161024-dsc_0017
 筆者の持つ同社 NITRO+ RX470 と比較すると、カード長が 24mm 短いので一般的な ATX や MicroATX ケースであれば問題無くマウント可能なサイズだろうと思われる。ただ、2-Slot 占有タイプである点は同じであるのでスロット間のクリアランスにだけは気を付けよう。
20161024-dsc_0023

PC へのマウント

 グラフィックボードの交換であれば、刺さっているカードを抜いて差し替えるのみ。新規であればただ差すだけで OK だ。
 尚、通電してもロゴは光ったりしない。
20161024-dsc_0025
 本レビューでは取り敢えず GPU-Z による情報表示までの掲載に留めておく事とする。
gpuz

おわりに

 筆者は既に同社 NITRO+ RX470 を使用している状況ではあったのだが、サブの APU マシンにこの RX460 を乗せて常用したいなと考えていたくらい、補助電源不要である本製品を魅力的であると感じてきた。
 実際の性能に関しては次の Part.2 にてベンチマークによる性能評価を行うところだが、そのワットパフォーマンスにはただ驚かされるばかりであった。
 本製品は NITRO シリーズには属さないモデルではあるが作りを見る限り質実剛健なローエンドカードと言った所だろうか。

Part.2 へ

 引き続きベンチマークや消費電力、温度に関しては続きの Part.2 へ。

Sapphire Radeon RX460 2GD5 Review Part.2
 既に掲載した Sapphire Radeon RX460 2GD5 の外観や特長といった製品自体のレビューの引き続き、この Part.2 では性能面にフォーカスを当てたレビュー内容とする。尚、本記事...
著者プロフィール
ぶっち

本格的に PC へ触れ始めてたのは 1990 年位から。
興味は PC 全般。OS は Windows と Linux などを嗜む。
プログラマやネットワークエンジニアを経てフリーに活動している 40 代も後半に入ったおじさんです。

ぶっちをフォローする

コメント

This site is protected by reCAPTCHA and the Google Privacy Policy and Terms of Service apply.