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この度、日本AMD株式会社より Sapphire Radeon RX460 2GD5 の借用を受け、レビューする機会を頂いたので先ずは製品としてのレビューを執筆して行こうかと思う。
ベンチマーク等の性能面は Part.2 に掲載する。
パッケージと同梱内容
Sapphire のパッケージらしく縦長のデザインとなっている。2GB の部分がシールになっているので、パッケージ自体は他のバージョンと共通化しているのだろうかと思う。
グラフィックボード本体の他、ドライバーディスクとクイックインストレーションマニュアル、製品登録に関するパンフレットが同梱されている。グラフィックボード自体は帯電防止エアキャップの袋へ収められている。必要最低限な付属品であると見て取れる。
製品スペック
| GPU | AMD Radeon RX460 |
| 製造プロセス | 14nm FinFET |
| GCN Architecture | 4th Gen |
| ComputeUnits | 14 |
| StreamProcessors | 896 |
| Memory | 2,048MB GDDR5 |
| Memory I/F | 128bit |
| GPU Core Clock | 1,090MHz |
| GPU Boost Clock | 1,210MHz (リファレンス比 +10MHz) |
| Memory Clock | 7,000MHz (1,750MHz x4) |
| Bus I/F | PCI Express 3.0 x8 |
| I/F | DisplayPort 1.4 x1 HDMI 2.0b x1 DL-DVI x1 (最大同時画面出力 x3) |
| 最大解像度 | DisplayPort 1.4 : 3,840x2,160 120Hz HDMI 2.0b : 3,840x2,160 (60Hz) DL-DVI : 2,560x1,600 (60Hz) |
| PCI-E 補助電源端子 | 無し |
| TDP | 75W 以下 |
| 推奨電源容量 | 400W 以上 |
| Size | 長さ 216mm, 高さ 111.5mm, 厚さ 38mm (2-Slot 占有) |
| 対応機能 | AMD FreeSync™ Technology AMD Fluid Motion Vulkan™ VirtualSuperResolution HDMI™ Version 2.0 DisplayPort 1.4 HDR |
RX460 はアーキテクチャとして Polaris 11 を採用したコードネーム Baffin の GPU である。
上位モデルである RX470/480 は Polaris 10 なのでアーキテクチャからして異なるが、GCN アーキテクチャは同じ第四世代である為に使用可能な付加機能は同等に扱うことが可能であり、この点は全く劣らない。
GPU としての性能は CU 数からしてローエンド帯となるが、FullHD 環境に於いて LoL や OverWatch といった e-Sports 向け製品を充分に置き換えるような位置取りとされている。
また、本製品はリファレンス通りに TDP 75W 以下を実現。PCI-E 補助電源端子無しとなっている為、エネルギー効率の良い e-Sports 環境を提供してくれる。勿論、ゲーミング以外の環境に於いても AMD Fluid Motion を用いた動画再生などと有用な活用の場を提供してくれるハズだ。
グラフィックボード外観
ファン側
搭載されているファンは 1 つあたりメインブレード 11 枚、小さなサブブレードとして更に 11 枚が付いている。


基板側
流石にこのクラスのグラフィックボードではバックプレート無しの基板剥き出しである。いくらか表面実装された電子部品が見られるが、数は少なくスッキリした見た目となっている。

ロゴ側
すき間から見えるアルミ製ヒートシンクが特徴的に見えた。RX460 はヒートパイプによる熱移動を必要ともしない発熱量であると推測出来るからだ。そもそも TDP が 75W 以下なのだから当然とも言えなくも無いが。

PCI-E 端子側
端子側からのぞき込むと表面実装されているメモリチップにもサーマルパッドが張られており、メインのヒートシンクと一体で冷却されていると分かる。

I/F 部
出力インターフェイスはスペック通り、DisplayPort, HDMI, DVI の 3 つとなっており、最大出力画面数も 3 つだからこれら全てを用いた画面出力が可能となる。

その他外観的特長
クドいようだが PCI-E 補助電源端子無しモデルである為、カードエンドはスッキリしている。

筆者の持つ同社 NITRO+ RX470 と比較すると、カード長が 24mm 短いので一般的な ATX や MicroATX ケースであれば問題無くマウント可能なサイズだろうと思われる。ただ、2-Slot 占有タイプである点は同じであるのでスロット間のクリアランスにだけは気を付けよう。

PC へのマウント
グラフィックボードの交換であれば、刺さっているカードを抜いて差し替えるのみ。新規であればただ差すだけで OK だ。
尚、通電してもロゴは光ったりしない。

本レビューでは取り敢えず GPU-Z による情報表示までの掲載に留めておく事とする。

おわりに
筆者は既に同社 NITRO+ RX470 を使用している状況ではあったのだが、サブの APU マシンにこの RX460 を乗せて常用したいなと考えていたくらい、補助電源不要である本製品を魅力的であると感じてきた。
実際の性能に関しては次の Part.2 にてベンチマークによる性能評価を行うところだが、そのワットパフォーマンスにはただ驚かされるばかりであった。
本製品は NITRO シリーズには属さないモデルではあるが作りを見る限り質実剛健なローエンドカードと言った所だろうか。
Part.2 へ
引き続きベンチマークや消費電力、温度に関しては続きの Part.2 へ。

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