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この度、UGREEN より CD132 のご提供を頂いたのでレビューをお送りする。
本製品は USB 充電器であり、2 ポートの出力を備え QuickCharge 3.0 と 5V の同時出力が可能となっている。各ポートの出力電力量は各々で最大電力を出せるように合計 30W 出力が可能となっている点が素晴らしい。
パッケージ
パッケージは 92x35x94mm (WxDxH) サイズ。
背面の印刷を見ると Qualcomm の認証を経ている事と、伴うライセンス表記が正しく記載されている。
また、PSE マークに関してもマーク下に社名の正しく表示されているので製品を使用する上での不安要素は無い。
製品スペック
入力電圧 | 100-240V 50/60Hz (800mA) |
USB 出力 (QC3.0) | 5V/3A (15W), 9V/2A (18W), 12V/1.5A (18W) |
USB 出力 (5V) | 5V/2.4A (12W) |
最大電力 | 30W |
保護機能 | 過電圧, 過電流, 過熱, 短絡 |
本体サイズ | 28x55x65mm (WxDxH) (AC 端子を除いたサイズ) |
製品外観
ボディの外装は光沢あるピアノブラック。正面には Qualcomm QuickCharge の認証ロゴが表示されている。
背面はパッケージに同じスペック表記やその他取得規格のマークが表示されている。
2 ポート共に最大電力を使えるようにトータルで使える最大電力とイコールである点がとても良いところ。複数ポート搭載であっても各々のポートで最大電力量を確保出来ない充電器がとても多いからだ。
出力ポートはぱっと見で分かるように色つきの上段が QuickCharge 3.0 対応ポートで、下段が 5V 出力ポートになる。
AC 端子は本体直付けタイプとなっている。壁のコンセントであれば方向として問題はないが、電源タップを用いる場合では端子の方向次第で隣と干渉する可能性がある。
充電性能チェック
QC 3.0 対応モバイルバッテリー
手持ちで QC 3.0 対応になるデバイスはモバイルバッテリーしかなかったので取り敢えず充電を試みたが、QC 3.0 特有の制御された電圧を示した。
QC 2.0 だと 5V か 9V か 12V の 3 種類しか取らないが、QC 3.0 対応だと電圧は 200mV 毎に可変出来る。今回充電テストを行ったモバイルバッテリーは約 7.2V という電圧に制御され約 1A の出力が得られている。
QC 2.0 対応スマートフォン
筆者手持ちの端末で QuickCharge 対応となると 2.0 対応の Xperia X Performance のみとなる。
QC 3.0 は 2.0 に対して後方互換を有しているので、こちらも正しく充電が可能となった。
Xperia X Performance は QC による充電では 9V までとなるのでこれもまた正しく仕様通りの充電を行えた。若干出力電力が低いように見えるが、これはバッテリー残量が 70% 近くありトリクル充電に切り替わるかどうかというギリギリのラインだったからだと思われる。もっと残量を減らすことが出来れば良かったのだが、諸事情により断念してしまった。
5V 出力ポート
Xperia X Performance を QC 出力ポートではなくて 5V 出力ポートへも繋いでみた。
電圧が 5.14V とほんの少し上がっているが、電流は少し低めになっているので最終的な電力としては仕様通り極普通に充電が行えている。
この端末の場合、5V 時は最大でも 1.5A までしか電流を取らないので 2.4A 出力が可能であってもそこまで要すことは無く、もう少し早く充電したい場合は QC 対応ポートで充電した方が良いだろう。
おわりに
本製品の合計出力電力が各ポートの最大出力量の合計とイコールである為、各々のポートが最大出力を行えるという点はとても良い長所だと思われる。
ただ QC 3.0 の 12V 出力のみ、電流が 1.5A と他社製品と比べると 0.5A 程低く抑えられているので、需要のありそうな 9V 辺りまでの出力に焦点を当てて上手い事 2 ポートそれぞれ最大出力が出来る様にとしている可能性もある。
いずれにせよ全てのポートを埋めたらどちらかの出力が低下するかもしれないと言った心配をする必要がないので非常に扱いやすい USB 充電器であると言える。
筆者個人的にはボディ外装をピアノブラックとするよりもマットブラックにした方が傷や埃、指紋といった汚れが目立たなくなって良いと思うのでバリエーションとして今後はマットブラックなんかも欲しいかなと思ってしまう感じだ。
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