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レビューに於いて写真撮影は必須というポリシーを持っているので毎回撮影を行っているが、最近になってフラッシュを使った撮影も増えて来た。
室内でフラッシュ無しの撮影だと手ぶれとの戦いになりがち。その為に小型のブースを買ってみたり LED ライトを光源にしてみたりと工夫を凝らしても満足のいく撮影には至らなかった。三脚を使うことも多々あったが正直面倒な場面の方が多い。
そこでスピードライトの出番となった。とはいってもフラッシュの使い方に関して調べていたらその存在を思い出したレベルなので、入門用として格安品の Powerextra DF-400 をチョイスしてみたという事に。
製品概要
パッケージ
スペック
GN 33 という明るさだが、GN だけ見れば Nikon SB-910 (5 万円台) の GN 34 と比べても多少劣る程度で必要十分過ぎるだろう。
バッテリーには単三電池 4 本を使う。もちろんニッケル水素電池などの充電池を使う事も出来る。
バッテリー寿命としては使用する電池とフラッシュコントロール次第だが 110~1,500 回の使用が可能。
安価であるが故に E-TTL には非対応なので調光は手動で行う必要がある。その為屋外で被写体を追いながらなんて使い方には不向きかもしれないと素人考えで思ってしまうが、室内で小物などの撮影を行うのであれば大まかなバランスを憶えておけばあとは楽なので最初だけちょっと面倒かもしれない。
同梱内容
スピードライト本体とスタンド、キャリングケースとマニュアルが同梱されている。
マニュアルは英語のみとなってはいるが、本体操作はさほど複雑でも無いので直感でも十分行ける。
外観と使い方
先ずはサイズ感を見るために 5.2inch サイズのスマートフォン Xperia XZs と並べてみた。
結構大きく感じる。
重量は Amazon.co.jp のニッケル水素電池を 4 本入れた状態で実測約 420g に。
バッテリーはサイドにある蓋をスライドさせて下の写真通りに入れる。蓋を閉めるときは若干力を入れて押し込んだままスライドさせる必要がある。ちょっとばかり慣れが必要かも知れない。
クルッと回転させて更に斜めに向けることも出来る。
カメラを斜め前下に向けつつスピードライトの光を天井でバウンスさせるなんて時にはこの使い方にしている。
首の角度は 45, 60, 75 度と 90 度の 4 段階で調整可能。
コンソールはシンプルで動作モード選択と調光レベルにテストボタン、電源スイッチになっている。
MODE で動作モード選択、+/- で調光レベル設定、TEST ボタンを押せば設定された調光でフラッシュするので動作確認が出来る。
動作モードに関しては次の通りでマニュアルの内容を Google 翻訳に手打ちで突っ込んで手短にまとめた物。
- M MODE : いわゆるマニュアルモード。自分で設定した調光レベルでシャッターに合わせてフラッシュする。
- S1 MODE : カメラのメインフラッシュに同期し、設定された調光レベルでフラッシュする。この時、カメラのフラッシュでは TTL を使わずマニュアルフラッシュの使用をする必要があるのと赤目軽減フラッシュは使ってはいけない様だ。
- S2 MODE : フラッシュキャンセルモードになり TTL フラッシュを無視出来るようになる。S1 MODE でカメラのフラッシュに同期出来ない場合、この S2 MODE を試してみると良いらしい。
使って見る
DF-400 を Nikon D3200 のホットシューに装着してみた図。これは Xperia XZs で撮影した。
本製品開封後、バッテリーを設定した後の初回起動に於いては LED が全点灯したまま 20 秒ほど操作不能だった。1~2 時間程度であっても使っていない時間があれば、次回以降は起動に同程度の時間が掛かることもあった。
この件に関しては製品ページに「※ストロボフラッシュの立ち上げについて、スイッチを2秒押してから、6-8秒経って立ち上がるのは正常です。」との記載こそあるが 20 秒は正常なのかどうか判断に迷うので販売店に問い合わせ中としている。
どうも筆者が使っていた充電池側に問題があったようで、販売店側にはえらい面倒な事をさせてしまった結果となった。平謝りである。
起動の様子と各ボタンを操作したときの挙動を動画に収めてみた。
※現在、起動に時間が掛かる問題は別の充電池を使うことで解消済。上記動画のような長さにはならない点にご注意を。
撮影サンプル
未だスピードライトの使い方という物は勉強中ではあるが、パッと使って見た感じの写真を掲載する。
現状では本製品使用時、D3200 側はマニュアルモードで SS 1/60~1/100 あたりにして手ぶれを防ぎつつ ISO は 100~200 として絞りに合わせて DF-400 の調光レベルを調整して撮影する感じになってきている。
シャッター速度だけで明るさが確保出来ない場合は ISO 感度を上げるって方法にしてるけどここはもっと上手い方法があればいいなと思う。
サンプルとして何か撮影するに CASIO のやっすい腕時計を取る事にした。金属のベルトがフラッシュ次第で表情を大きく変えるから。なんて取って付けたような理由を言ってみる。
次に D3200 のフラッシュを用いた撮影。かなりダメな例だろう。金属のベルトで光が反射してるし文字盤は逆に潰れて見えちゃいない。
そして最後に本製品を用いてフラッシュを天井に向けてバウンスさせた撮影。
真上から振ってくる間接的な光に照らされるので、カメラ内蔵の物と比較すると劇的に綺麗な写りになった。
金属のどぎつい反射も無く極自然に柔らかくなった。
しかし天井が木なのでその色がついた光になっている。色温度を少し上げて現像すれば良いかなと考えたけど、逆にこのくらい暖かみがあってもいいかなーと言う事でそのままに。
そして最後にハムスターのチロさんをケージのアクリル板越しに撮影。
ハムスターに関しては特にフラッシュを直接向けた撮影は失明の恐れがあるので絶対にやってはいけない行為なので要注意。当然他の動物でも同じではあるが念のため。
その為 1m 位離れた所から構えて DF-400 の向きを真上の天井に向け、その反射光で照らす感じの撮影をした。
ブレもなく適度な明るさでかなり綺麗に撮影することが出来るようになった。
もちろん直接向けていないにしろ、光を嫌がって変な動きをしたら直ぐに止めようかと思ったけど、何事も無かったように普段通りエサをねだってきていたので良かった。
モデル料としてオヤツのハムスター用ビスケットを上げて撮影も完了と。
おわりに
スピードライトと言うとメーカー純正品を買うと安くても 1 万円半ばから上位機種は 5 万円台くらいからあったりする。
そこまでお金を出すほどスピードライトとは何かと分かっちゃいないもんだから、入門用として本製品はこの上無く良い製品だと思われる。
E-TTL 非対応だけにカメラとフラッシュのセッティングを勉強する事も出来るから物は言いようだけど一石二鳥でもある。
慣れてきてやっぱ E-TTL の自動調光が欲しいなと思っても 1 万円以下で手に入りそうだから、それまでの足がかりとして本製品でスピードライトの使い方を学びつつ良い写真が撮れるようにしてみようかと思う。
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