はじめに
今まで 5 年ほど愛用してきたスマートフォンは Samsung Galaxy S10。
そろそろ何かと厳しい感じになってきており、一旦初期化して使おうにもそれが面倒臭すぎ、重くなってきた動作に苛立ちながら騙し騙し使って来た。
バッテリーも自力で交換したので保証サービスも使えなくなったという、自分で首を絞めていくタイプ。
そんなとき Xiaomi が POCO F7 という 54,800 円で Snapdragon 8s Gen 4 を載せたスマホを出したとか。
Antutu ベンチマークで 200 万にも到達するというスペックでそのお値段は反則だろう…… ってことで飛びついた。
POCO F7 の主立った特長
- プロセッサ: Snapdragon® 8s Gen 4
- ディスプレイ: 6.83inch 1.5K 超高輝度ディスプレイ (リフレッシュレート最大 120Hz)
- カメラ:
- リア: 5000 万画素メインカメラ + 800 万画素超広角カメラ
- フロント: 2000 万画素カメラ
- バッテリー: 6500mAh
- 充電: 90W ハイパーチャージ (急速充電)
- その他: NFC 対応, 画面内指紋センサー, AI 顔認証, Xiaomi HyperOS 2 (Android 15ベース)
購入に苦労した
買うかと決めたのが 7/21。POCO F7 が初期割引きで 48,400 円! というのが終了した直後辺りだったんで、欲しい 256GB モデルがどこも在庫がなくて注文すら出来ないのか…… なんて感じにちょっと苦労した。
オフィシャルサイトは在庫切れで入荷時通知の申し込みだけ出来たり、楽天も売り切れ。ヤフショはそもそも売ってない。
Amazon.co.jp を見たら、ブラックとホワイトは次回入荷未定で注文すら出来ない状態だったけど、シルバーは 256GB モデルの注文だけ受け付けている状態だった。納期は 8/2~9/5 とかだったかな。1 ヶ月幅の有るタイプ。
これポチって入荷をひたすら待つかな…… ということにした。
しかし、速くても 8 月頭くらいかなと思っていたところ、7/26 に到着してしまったので非常にラッキーだった。
着弾そして開封
パッケージはシンプルで好き。

シルバーの独特なデザインが気に入ったのでこれ。カバー付けるから余り見ることは無いだろうが。

付属品がちょっと豪華な感じ。
充電器って普通、5W 出力レベルの物が付属するか、そもそも付属しないタイプばかり見てきたけど POCO F7 は 90W の急速充電器がくっ付いてくる。太っ腹。
普通に買えば数千円しそうな感じだが如何に。
あと写真に撮り忘れたけどグレーのスマホカバーが付いているし、画面には保護フィルム貼付済みだ。

充電器のスペックはご覧の通りに。

面白いのは USB 出力端子が Type-A であるところ。何故 Type-C にしなかったんだろうか。

POCO F7 本体外観
ディスプレイが 6.83inch ということでサイズは大きめ。215.7g という重量も相まってずっしりしている。
以下の写真はすべて標準貼付のフィルムは速攻剥がしてガラスフィルムにしてある状態。

リアデザイン部。カメラ部分の緑色なアクセントとか Snapdragon ロゴがあったりとかサイバー感あって好き。

充電端子は USB Type-C。

電源ボタンとボリュームボタン。遊びが無くて押しやすい。

カメラはちょいと出っ張っている感じだが、昨今のスマートフォンは大体そんなもんなので気にはならない。
ちなみにレンズ部分にもガラスフィルム貼付済みの状態。

Antutu ベンチマークをしてみた
Antutu 10.5.2 にて時間をあけつつ 2 回実行してみたスコアがこちら。
常用環境に仕上げちゃったもんだからか、スコア 200 万には届かずおおよそ 180~190 万といったところかな。
でも正直その誤差がなんだってくらいのコスパを感じる。
参考までに Galaxy S10 はスコア 44 万くらいだったんで 4 倍以上のスペックアップとなった。激しい。


使用感
ここ数年、スマートフォンの使い方と言えば、ゲームはパズドラのみ。調べ事で Web ブラウザ開いたり、連絡ごとで LINE 使ってみたり、メールのチェックもする。たまに YouTube とかその程度。
正直ミドルクラスのスマートフォンでも十分な気がしてならないが、Galaxy S10 より安くて高性能な物がよかったんで POCO F7 しかないかなって。
で、上記の通りのアプリを一通り触れてみるととにかくサクサクでもたつきがない。
120Hz 対応のディスプレイのお陰もあるのか、正にヌルサク。
いつもの操作に対して一瞬待ったりとか、カクついた表示にイラッとすることは皆無になった。
こんなスマートフォンを 54,800 円で売っても大丈夫なのだろうか。このコスパはどこから来るのだろうかと疑問しかない。
カメラの使用感
リアカメラは 5,000 万画素のイメージセンサー SONY IMX882 を搭載しているということだが、カメラアプリでプロモードにしないと 5,000 万画素のデータは吐かない感じだった。
普通に写真モードで撮ると 1,200 万画素のデータになる模様。
まぁ 5,000 万画素のデータとなるとファイルサイズが 15MB 前後にもなるんで、ちょっとデカイし 1,200 万画素で良いかなって。
で、実際に撮ってきてみたのがこれ。無加工で。


生憎の曇天だったけど、頑張ってるなという印象を得る写真になった。
1 枚目の写真は工事中の足場とか壁のタイルやらが潰れずに思ったより解像しているところが非常に良い。これは Galaxy S10 のカメラより良いと感じる。
反面、若干鮮やかさが足りない気もするので、弄れる人はその辺のバランスを自分好みにすれば良いだけのお話し。
POCO F7 が向く人、向かない人
先ずは
- 6.83inch という画面サイズからくるボディの大きさ。
- 215.7g という重さ。
この 2 点を許容できるかどうかで人を選ぶと思われる。
次に
- NFC 対応だが Felica 非対応
- ワイヤレス充電非対応
これもなかなかに効いてくるポイントかと思われる。
交通系の精算に Felica を使う Suica だとかそのあたりを常用している人が POCO F7 をメインスマホにするのは難しいだろう。
その他決済系でも iD 決済の基盤を使っている物も NG となるので、自分の使用している決済がどの程度 Felica 依存なのかを調べなくてはいけない。
ワイヤレス充電による手軽な充電が出来ないのも人によってはマイナスになるかなと思われる。
筆者個人的には電力ロスが大きくて無駄に発熱するからワイヤレス充電は好まないので不用と思っている。
上記 4 点をクリア出来れば POCO F7 をメインスマホとして快適に利用出来る物と思われる。
バッテリー持ちとか
スマートフォンは大体最初の 1 週間程度、というか数回の充電サイクルが終わるまではバッテリーのキャリブレーションが入るんで、体感としてバッテリー持ちが悪く感じる物だが、たいしてパズドラをやらない日が続くと 2 日に 1 度の充電で十分賄えてしまう。
6,500mAh という容量は Galaxy S10 と比較すると約 2 倍にもなるんで、スペック的にもそんな物かなと思う。
要はゲーム等、バッテリーを多く消費する頻度がどの程度かによって充電頻度もまちまちになる。
それでも最近のスマホの中でもバッテリーの多い方だと思うので長く継続して使用できるだろう。
充電について
90W の急速充電器が付属しているが、個人的に使用はしない。
理由としてはバッテリーの過熱を招くから。
Li-ion バッテリーのみならず、電子機器というのは熱によって寿命が縮む物なので、「無用な発熱は自分で防いでデバイスを長持ちさせよう」というケチケチした考えのものによる。
この場合、USB PD 対応充電器を使っても 12~13W 程度の電力で充電されることを確認しているので、まぁバランスの良い充電速度かなと思っている。
90W 急速充電が出来るなら、20~30W 充電が出来ないのはなんでかなとか思うところだが、恐らく付属の充電器は Xiaomi 独自の暗号化急速充電プロトコルを使用しているからかと思われる。
Bluetooth イヤホンとか音楽関連
Snapdragon 搭載スマートフォンを選ぶ理由の 1 つにもなりそうな aptX 関連のコーデック対応が嬉しい。
高音質に聴きたいなら LDAC が一番だが、aptX Adaptive や Lossless も聴いてみたかったので丁度良かった。
音質面以外でも aptX 系は低遅延なので、イヤホンしながらゲームも―― という人にも刺さりそう。
この辺は総称として Snapdragon Sound 対応というらしい。
おわりに
約 5 年ぶりの機種変となったが、非常に満足度の高い使用感が得られた。
何度も言うが 54,800 円でこの性能はヤバいと。
刺さる人にはほんと深く刺さるんで、各所レビューを何本も見てピンと来たら即ポチしても良いだろう。
とは言え、2025/08/02 現在でも各所売り切れで手に入らないのだが……



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