AGESA “PinnaclePI 1.0.0.2a” 上で Ryzen 5 2400G の動作が少し変わった

PC
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 本日 2018/05/11 に MSI のサイトをチェックしていたら B350 TOMAHAWK の BIOS が更新されていた。
 AGESA Code が PinnaclePI 1.0.0.2a になるということで、予てより APU ではゲームの FPS が安定化するとかそう言ったような情報があった。
 なんで安定するのかなという片鱗が見えたので記事にしてみる。

 先ずは BIOS の更新。

Access Denied

 こちらのサイトより MSI B350 TOMAHAWK の BIOS 1.H0 をダウンロードして適用した。

 更新内容を引用すると

更新内容
– Improved USB mouse compatibility.
– Improve M.2 compatibility.
– Update AGESA code 1.0.0.2a

 とあるように AGESA Code が PinnaclePI 1.0.0.2a になる事が主な内容と受け取れる。

 BIOS の更新前後で 3DMark FireStrike をやってみたのでそこから気付いた事などを書いてみよう。

 先ずは更新前の PinnaclePI 1.0.0.1a だった時のスコア

 そして今回更新した PinnaclePI 1.0.0.2a のスコア

 更新後に何回か実行したがスコアに大きなブレも見られず更新前よりもスコアが低下してしまっていた。
 しかし詳細なデータを除いてみるとスコアは低下しているものの FPS は安定した推移を見せていると気がついた。

 PinnaclePI 1.0.0.1a 時

 PinnaclePI 1.0.0.2a 時

 FPS のグラフを見ると角張ったヒゲの様な物が見られず滑らかな推移を見せている。このせいでカクっと FPS が落ち込んだりという事を感じにくくなっているのかと思われる。
 更にグラフを見て気付くポイントとして CPU の動作クロックに大きな変化がある。
 PinnaclePI 1.0.0.1a 時の動作では P-State の遷移が激しく、最低で 1,600MHz 最大 3,900MHz とクロックも激しく変動しているのがよくわかる。
 それに反して PinnaclePI 1.0.0.2a では最も低いクロックで約 2,600MHz になっている。これは P1-State までの低下で納めてしまっている状態。最高クロックは各種ブーストの効いた 3,775MHz~3,825MHz となっており滞在している時間も殆どがこれに。
 つまり、PinnaclePI 1.0.0.2a では CPU が常にブーストされた状態で動作しているので、急な FPS の落ち込みもし辛くなっているのだろうと思われる。
 急激な負荷の上昇時に CPU のクロックが低い状態にたまたま居たとなればクロックが上がるまでの一瞬は FPS が大きく低下するとも考えられるし。

 そんなわけで AGESA Code PinnaclePI 1.0.0.2a ではベンチスコアさえ少し低下したけれども、トータルで体感しやすい FPS が平滑化されて快適になると言ったような動作に変わる物だと言えるのかもしれない。

著者プロフィール
ぶっち

本格的に PC へ触れ始めてたのは 1990 年位から。
興味は PC 全般。OS は Windows と Linux などを嗜む。
プログラマやネットワークエンジニアを経てフリーに活動している 40 代も後半に入ったおじさんです。

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