画像やリンクが無効になっている可能性もあるのでご了承下さい。
はじめに
先日も同製品を購入したのだが、コイルが壊れていたので再度 AliExpress でポチった。待つ事 1 ヶ月とちょっと。やーっと届いたので動作検証を行ってみた。
ポチった TXB024 というライザーはこちらから注文可能。
尚、筆者は注文のタイミングが春節と被った為、2020/01/26 の注文で 2020/03/02 到着というなんとも言えないお預けを喰らっていた。
製品外観
パッケージ内容は次の通り、PCIe x1 のカードにライザー本体、それぞれを繋ぐケーブルの 3 点のみ。
マニュアルも存在しないのでこれまたキワモノな製品だ。
ライザーカード本体はこう。
電源に SATA 端子を採用しているので扱いやすいかと思われる。必ず電源を取らないといけないタイプなのでその点は注意。
ブリッジチップは ASMedia ASM1083 が採用されている。これは PCI スロットのあるマザーボードで良く採用されているチップなので安心感がある。
ライザーカード裏面は特にこれと言った物もない。スペーサはプラ製となっているが手持ちがあれば別のスペーサを使っても良いだろう。
PCIe スロットに挿すカードは単純に USB 端子を PCIe 端子に直結する形で実装されている。
検証環境
今回検証を行った環境は次の通り。
AMD 環境で AGESA は PinnaclePI 1.0.0.6 である点はご容赦を。
本来なら ComboPI 1.0.0.4B の BIOS が載った環境でやるべきなのだろうが、メインマシン側だと SATA 電源が取れないので検証不可だった。
ライザーカードの設定変更
ライザーカード上には PCI カードの動作電圧設定と見て取れるジャンパが 2 つ、それぞれ PCI スロット付近にあったので PT2 に合わせて 3.3V に変更してあげてみた。
下記写真だと下側のジャンパがそれ。両方共 3.3V にしてしまっておけば良いだろう。
ライザーカードのみの動作検証
PCIe カードを PC に接続してケーブルをライザーカードと接続。ライザーカードには SATA 電源を繋げば OK。
先ず始めにライザーカードのみの状態で PC を起動し、ライザーカードの認識を確認すると良い。
デバイスマネージャ を開いて システムデバイス 以下に PCI Express To PCI/PCI-X ブリッジ と言う物が増えていれば正しく認識されているハズ。
スクリーンショットには 3 つ表示されているが、これはマザーボードに元々 PCI スロットが付いている為だ。ちなみに MSI B350 TOMAHAWK もマザーボード上に ASM1083 を搭載することで PCI スロットを実装している。
プロパティのイベントから VEN_1B21&DEV_1080 と読み取れる部分があるが、これは VEN_1B21 が ASMedia、DEV_1080 が ASM1083 を示しているので、確実に動作を確認するのであればここまで見てしまおう。
PT2 の動作確認
ライザーカードの認識を確認出来たので、次は PT2 を接続して動作確認をする。
PT2 を挿すスロットの動作電圧を 3.3V に切り替えておくことを忘れずに。
続いてアンテナケーブルを 2 本繋ぐ。自立出来ないので横に倒して使用した。
特に何事も無く一発で PT2 を正常に認識、動作してくれた。
暫く TVTest で映像を流してみたが、Drop 等も無く極普通に視聴可能だったので良かった。
使用感
ブリッジチップは Pericom も良いけど各社マザーボードで採用実績の多い ASMedia も気になったので今回の購入となったが、認識さえしてしまえば後はどうという物でも無い。
しかし、今回はライザーカードの認識で苦労する事は何も無かったのが楽で助かった。
もし認識が上手く行かない場合は PCIe カード側を別スロットにして試す等の試行は多少なり必要になる可能性もある。
最悪、どんな手を使っても認識出来なかった場合、相性問題ってことでゴミ箱行きになる可能性も見ておかなければいけない。なんせキワモノな部類だから。
自己責任の上、最悪のパターンを許容出来ないならこの手の製品には手を出すべきでは無い。
また、ライザーカード上の USB 端子が垂直タイプである為、MicroATX タイプのマザーボードであれば本製品を並べて上手いことよろしく使う事が出来そうだ。
SATA 電源ケーブルの取り回しでちょっと苦労する可能性もあるけど、こうした製品を使う場合には配線などの見た目とトレードオフになる事も多いからその点は妥協も必要だ。
おわりに
この記事を書いている時点では日本国内で販売している所がないので情報もなく、どうなるかなと不安ではあったが無事に PT2 が正常動作してくれて助かった。
以前購入したライザーカードもあるので今回で 2 つ目のライザーとなった。
将来的にサブマシンのマザーボードを交換する事になってもこれで何とかなってくれればなと思うところ。
ASM1083 の載ったライザーを試してみたいなら AliExpress でこのライザーをポチってみるのも面白いだろう。
コメント
PT2の記事をいつも拝見させて頂いています。
PI7C9X111SL搭載のライザーでは当方のRyzen環境だとコールドスタート時の起動失敗や視聴中のフリーズ、受信感度が0dbになる異常がたまに出ていました。
今回記事と同じASM1083のライザーに更新したところ上記のような不具合が解消され、相性ってあるもんあんだなぁと初心に立ち返っているところです。
面白かったのはこのライザーは電圧変更のジャンパーがあるのであえて3.3Vに変更して確認したら先のPI7C9X111SLと同じような症状が出たことです。
SATAの電源は両ライザーともきちんと挿していたので、もしかしたらライザーによっては電圧の問題があるのかなと思ったりしています。
興味深い有用なコメントをありがとうございます!
動作確認は 30 分程度の物で直ぐにライザーを仕舞っていますので不具合には遭遇した事がないのですが、Pericom チップの物だと異常がでることもあるのですね。これは知りませんでした。
動作電圧に関しても PT2 は仕様に 3.3V とあったので盲目的にジャンパーを 3.3V に切り替えましたが 5V でも動作する物なのですね。
3.3V にする事で逆に問題が起こるならデフォの 5V のままのほうが良さそうですね。
https://earthsoft.jp/PT1_PT2/specification.html
仕様書によると”PT1 Rev.A に限り 3.3V 電源が供給されているリビジョン 2.1 でも動作します”、”5V スロットにも装着できますが、5V トレラントではありません”とあるのでもっと細かい罠があるのかもしれません・・・。
もし何かお気づきの点があれば是非次回更新の際にご教示くださいませ。
いまちょっと動作電圧のジャンパ設定があるエアリアのライザーカードに付いてサクッと調べてみたのですが、どうも 3.3V 側に設定するよう書かれた物しか見つかりませんでした。
今改めて見ると「5V トレラントではありません」とあるので 5V 突っ込んだらちょっと危ないかなと思いました。
取り敢えず自分が常用するその時がきたら、先ずは 3.3V からの使用を試してみたいと思っています。
一つ参考になるブログが見つかりました。
https://ez-oz.net/archives/15116
こちらの方は複数枚挿しで安定しないからと 5V 設定したら安定化したとのことでした。
要は結果オーライって事だそうです(笑
おぉ、お手数おかけしました
例えばPT2の枚数や使っている電源であるとか環境によっても結果が異なるのかもしれませんね。
きちんと文章にして残してくださる方がいるからこそ比較ができると実感できます。
これからも恐れず?にブログで公開してくださいませ。
ご無沙汰しています。
TXB024で5VトレラントではないPT2を運用して約半年、その結果は・・・・。
全くもって異状なく運用しています(笑)
あの後電源を入れ替えたりマザーを交換する機会もありましたが、安定性を重視するならうちではこのまま5V運用でという結論になりました。
結局ライザー側が一時的な消費電力の上昇にうまく対応できていないのかなとふんわり想像しています。
全くの別件ですがB350 TOMAHAWKがBIOS”7A34v1OS(Beta version)”の更新でお亡くなり?になる症状がでました。
再起動後EZ Debug LEDのCPUがエラー表示になったまま還って来ません。
海外では古いメモリで起動したら復活した例もあるようですが、まだこのマザーをお使いのようならご注意ください・・・。
ttps://www.reddit.com/r/buildapc/comments/dc5swz/msi_b350_tomahawk_bios_update_mflash_boot_to_the/
お久しぶりのコメント、どうもありがとうございます!
半年ほど異常無しで動作しているということは、今後も安定してくれそうですね。
5V でも安定するという事、念頭に置いておきたいと思います。
また B350 TOMAHAWK に関する情報もありがとうございます。
サブマシンに関しては不要な BIOS のアップデートは行わない運用ですので、Renoir の動作が切り捨てられた現状、BIOS を更新する事はもう無いかと思われますorz
賑やかしついでにROM焼きの情報を・・・。
BIOS更新時に機嫌を損ねてPOSTしなくなったうちのB350TOMAHAWKを、いわゆるロムライターを使って現世に呼び戻すことができました。
色々難儀しましたが最終的には最新BIOSで元気に動いています。
必要なものはCH341A、1.8v変換アダプタ、SOIC8用のテストクリップ、AsProgrammerのバージョン1.4以降、USB2.0で接続できる別PC1台と、どのご家庭にもあるありふれた機材です(白目)
注意点は山ほどあるので割愛しますが、お約束としてこのマザーのCMOS(MX25U12873F)は1.65から2Vで動くので電圧の変換ボードを利用すること、イレースする前に現状のBIOSを保存してそこからUUID(MACアドレスもここから取得しているようです)、固有シリアル含むボードの情報をバイナリエディタなどてDLした素の更新ファイルに移植するする必要があります。
詳細は先人達がヒントを各所に残してくれているので何とかなります。
PT2の延命から始まってとうとう半田ごて持つ寸前まで追い込まれたのはある意味いい経験でした・・・。
ROM 焼きをしてしまうとは凄いですね。自分は全く手を付けたことの無い分野なのでさっぱりです。
とはいえ私も追い詰められたらやると思いますがw
ともあれ B350 TOMAHAWK 復活おめでとうございます