EarFun Wave Pro X – DCAA™ 同軸デュアルドライバー採用ヘッドホン レビュー

Review
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 本レビュー記事は EarFun 様の製品提供によりお送りします。

はじめに

 コスパに優れたオーディオ製品を次々と世に送り出し、オーディオファンからも高い支持を集めている EarFun より、待望のフラッグシップワイヤレスヘッドホン「EarFun Wave Pro X」が登場した。

 Wave Pro X は、ワイヤレスヘッドホンとしては極めて珍しい同軸デュアルドライバー構造「DCAA™ (Dual-Coaxial Acoustic Architecture)」を引っ提げ、最新の Qualcomm QCC3095 チップによる Bluetooth 6.0、さらには aptX Lossless と LDAC の両対応、最大 90 時間という規格外のバッテリー持続時間まで詰め込んできたのだ。

 5~7 万円クラスのハイエンド機が並ぶ市場において、このモンスター級のスペックを 16,990 円という価格設定でぶつけてくるあたり、相変わらず EarFun の攻めの姿勢には頭が下がる。

スペック詳細

 EarFun Wave Pro X の最大の特徴は、何と言っても音質と機能性に対する一切の妥協のなさである。

 音響面では、自社開発の同軸デュアルドライバー構造「DCAA™」を採用。40mm DLC (ダイヤモンドライクカーボン) 複合振動板と 10mm LCP (液晶ポリマー) 振動板を同軸上に配置し、リアルタイム・ダイナミッククロスオーバー制御によって駆動する。これにより、ダイナミックドライバー単体では難しかった重厚な低域と伸びやかな高域の両立を果たしている。

 さらに通信周りでは最新規格の Bluetooth 6.0 に対応し、Qualcomm Snapdragon Sound 認証を取得。aptX Lossless や LDAC といったハイレゾ級コーデックを網羅しつつ、次世代の LE Audio や Auracast、Google Fast Pair、マルチポイント接続まで全方位でカバーしている。

 主なスペックは以下の通りだ。

項目仕様・詳細
製品名EarFun Wave Pro X
装着方式オーバーイヤー
ドライバー構成DCAA™ 同軸デュアルドライバー
・40mm DLC (ダイヤモンドライクカーボン) 複合振動板
・10mm LCP (液晶ポリマー) 振動板
オーディオ SoCQualcomm® QCC3095
Bluetooth バージョンBluetooth 6.0
対応プロファイルA2DP, AVRCP, HFP
対応コーデックLDAC, aptX™ Lossless, aptX™ Adaptive, aptX™ HD, aptX™, LC3, AAC, SBC
ハイレゾ認証対応 (ワイヤレス / 有線 両対応)
ノイズキャンセリングQuietSmart™ 3.5 (AI 自適応ハイブリッド ANC / 4 段階強度調整対応)
マイク構成合計 8 基のアレイマイク (AI cVc™ 8.0 通話ノイズキャンセリング)
連続再生時間・ANC OFF 時:最大 90 時間
・ANC ON 時:最大 50 時間
バッテリー容量800 mAh
充電仕様USB Type-C(入力: DC 5V / 1A)
・充電時間:約2時間
・急速充電:15分充電で最大10時間再生可能
有線接続スタイル・3.5mm AUX 有線入力(電源ON時/ANC使用可)
・USB-C USB Audio接続
次世代接続・機能・Bluetooth LE Audio / Auracast™ 対応
・Google Fast Pair
・マルチポイント接続 (最大 2 台)
・低遅延ゲームモード
イコライザー / アプリ専用アプリ「EarFun Audio」対応 (パラメトリック EQ 調整対応)
本体寸法約 188 × 168.3 × 86.7 mm
本体重量約 259 g
筐体・構造90°スイベル&折りたたみ構造 (PBT+PC 素材ヒンジ / 航空機用アルミ CD パターン加工ハウジング)
主な付属品キャリングケース、USB Type-C 充電ケーブル、3.5mm AUX オーディオケーブル

外観

パッケージ

 パッケージは EarFun らしいシンプルかつ精悍な装い。Red Dot デザイン賞 2026 受賞や VGP 2026 SUMMER 受賞のロゴ、ハイレゾワイヤレス、LDAC、Qualcomm Snapdragon Sound の各認証マークが誇らしげに並んでいる。

付属品

 パッケージを開けると、専用のキャリングハードケースが現れる。内容物は以下の通りだ。

  • EarFun Wave Pro X 本体
  • 専用キャリングハードケース
  • USB Type-C to A 充電ケーブル
  • 3.5mm AUX オーディオケーブル
  • 取扱説明書・保証書

 この価格帯でありながら、頑丈でしっかりとした作りのキャリングケースが標準で付属してくるのはありがたい。イヤーカップが 90 度フラットに回転し、さらに内側へ折りたためるスイーベル・折りたたみ機構を備えているため、ケースへ非常にコンパクトに収まる。出張や旅行時の持ち出しにも最適だ。

本体外観と質感

 本体はブラックを基調とした落ち着きのあるカラーリングで、チープさは一切感じられない。
 ハウジング部分には航空機用アルミニウム合金を採用し、繊細な CD パターン加工が施されている。光の当たり方によって上品な光沢を放ち、所有欲を満たしてくれる仕上がりだ。
 また、負荷のかかりやすいヒンジ部分には軽量かつ高強度の PBT+PC 素材が使われており、耐久性への配慮も抜かりがない。

 操作系は右側のハウジングに物理ボタンとして集約されている。タッチセンサー式は冬場の手袋着用時や誤操作に悩まされることも多いが、本機のように手探りでクリック感を確実に得られる物理ボタンは、道具としての信頼性が高く筆者好みである。
 また、右側には充電および USB Audio 用の USB Type-C 端子、左側には 3.5mm AUX 有線端子と ANC 切り替えボタンが配置されている。

装着感

 手に取ってまず実感するのが、その「軽さ」である。デュアルドライバーに 800mAh という巨大なバッテリー、さらに ANC 回路を積みながら、重量は約 259g に抑えられている。300g 前後になりがちな多機能ワイヤレスヘッドホンの中では明らかに軽い部類だ。

 イヤーパッドには人間工学に基づいたわずかにカーブを持たせたフラット設計が採用されており、耳全体をふんわりと均等な圧力で包み込んでくれる。側圧もキツすぎず緩すぎずの絶妙な塩梅で、メガネを掛けたまま 2 時間ほど作業してみたが、耳周りや頭頂部が痛くなる気配は全くなかった。
 パッド自体の密閉度が高いため、電源を入れる前の段階 (パッシブ遮音) でも周囲の雑音が一段スッと減衰するのが分かる。

音質と機能性の検証

独自構造「DCAA™」同軸デュアルドライバーの実力

 試聴環境としては、スマートフォン POCO F8 Pro と aptX Lossless および LDAC で接続し、筆者がヘッドホンやイヤホンの評価でリファレンスとしている Dream Theater のアルバム Greatest Hit (…and 21 Other Pretty Cool Songs) を延々と再生してみた。

 音が出た瞬間、思わず「おっ」と声が出た。
 一般的なシングルダイナミックドライバーのヘッドホンにありがちな「低音を強めると中高域がマスクされる」「高域を伸ばすと低域が痩せる」といったトレードオフがまるで見当たらない。

 低域を担当する 40mm DLC (ダイヤモンドライクカーボン) 複合振動板 は、非常に高い剛性とレスポンスを誇り、バスドラムの鋭いアタック音やベースの重低音の沈み込みを濁りなく描き出す。ブーミーに膨らむような安っぽい低音ではなく、輪郭が引き締まったタイトで階調豊かな低域だ。

 そして高域を担当する 10mm LCP (液晶ポリマー) 振動板 が実に良い仕事をしている。ハイハットやシンバルの減衰音、アコースティックギターの弦の擦れる生々しいニュアンスが、どこまでも滑らかに伸びていく。金属系の振動板にありがちな耳に刺さる嫌なピーク感が綺麗にいなされており、解像度が高いのに聴き疲れしない。

 さらに感心したのが、EarFun が開発した「リアルタイム・ダイナミッククロスオーバー制御」の巧みさだ。低域と高域のドライバーが同軸上に配置されているため、音の定位がピタリと決まり、ボーカルが自然な位置に定位する。デュアルドライバー特有の帯域のつながりの不自然さや位相のズレが徹底的に排除されており、あたかもフルレンジの極上ドライバーで鳴らしているかのような一体感がある。これには正直、ニヤッとする他ない。

 また、次に解説する ANC の有無によって音の傾向がガラッと変わるのだが、筆者としては ANC ON 時の音質が非常に好みだ。

8 基マイクによる Adaptive Hybrid ANC の効き目

 続いて、ノイズキャンセリング (ANC) 性能を試す。
 本機は計 8 基のマイクと Qualcomm のノイズ低減技術 (QuietSmart 3.5) を組み合わせた Adaptive Hybrid ANC を搭載している。

 ANC をオンにすると、サーッという特有のホワイトノイズを感じさせることなく、周囲の暗騒音がスッと消え去る。自宅のエアコンの風切り音やデスクトップ PC の冷却ファンノイズ、屋外のロードノイズといった低周波騒音はほぼシャットアウトされた。

ANC 設定パート

 専用アプリからは環境に合わせて 4 段階の調整が可能となっており、効き目を最大にしても耳への圧迫感が少ないのが美点だ。電車内やカフェでの作業など、集中して音楽や作業に没頭したいシチュエーションで頼もしい相棒となってくれるだろう。

 また、外音取り込み (アンビエントモード) も非常に自然で、ヘッドホンを装着したままでも周囲の会話やアナウンスを違和感なく聞き取ることができた。

多彩な接続性: Bluetooth 6.0 / USB Audio / AUX 有線

 EarFun Wave Pro X は、接続の選択肢が極めて幅広い点も大きな強みである。

  • Bluetooth 6.0 & マルチポイント: 最新の Qualcomm QCC3095 チップの恩恵により、混雑した電波環境でも接続の安定性は抜群だ。PC とスマートフォンの 2 台同時待ち受け (マルチポイント) もスムーズで、PC で動画を見ている最中にスマホへ着信があってもシームレスに切り替わる。さらに、Google Fast Pair や次世代の音声共有規格である Auracast™ にも対応している。
  • USB Audio (デジタル有線接続): 付属の USB Type-C ケーブルで PC と接続すれば、充電しながら USB DAC 内蔵ヘッドホンとして高音質再生が可能だ。Bluetooth の遅延やバッテリー残量を気にする必要がないため、デスクワーク時の相棒として非常に重宝する。
  • 3.5mm AUX 有線入力: 付属の 3.5mm ケーブルによるアナログ接続にも対応している。なお、本機は内蔵アンプと DSP による高音質化を徹底するため、AUX 接続時も本体の電源をオンにして使用する仕様となっている。電源オフ状態でのパッシブ駆動はできない点だけは留意しておきたいが、アンプが適切に駆動してくれるおかげで、有線接続時も本機本来のパワフルかつ繊細なサウンドクオリティがしっかり維持される。

最大 90 時間の超ロングバッテリー

 バッテリー持ちに関しては、もはや「異次元」の領域だ。
 800mAh の大容量バッテリーを搭載し、ANC オフ時で最大 90 時間、ANC を常時オンにした状態でも最大 50 時間の連続再生が可能となっている。
 1 日に 3 – 4 時間使用したとしても、ANC オンで約 2 週間、オフなら約 1 ヶ月近く充電なしで使い続けられる計算になる。さらに、15 分の充電で約 10 時間使用できる急速充電にも対応しているため、朝の外出前にバッテリー切れに気づいても慌てる必要がない。ワイヤレス機器特有の「充電管理の煩わしさ」から完全に解放される。

専用アプリ「EarFun Audio」とパラメトリック EQ

 使い勝手を支えるコンパニオンアプリ「EarFun Audio」の出来栄えも良い。
 昨今ありがちな「アプリを使うためにユーザー登録・ログインを強制される」という仕様がなく、インストールしてすぐに使える点はユーザーフレンドリーで好感が持てる。

 アプリ内ではバッテリー残量確認や ANC モードの切り替え、マルチポイント機器の管理、ゲームモードのオン/オフなどが可能だ。
 特筆すべきは、新たに追加されたパラメトリック EQ (PEQ) である。従来のグラフィックイコライザーのように決まった帯域を上下させるだけでなく、中心周波数や Q 値 (帯域幅)、ゲインをピンポイントで調整できるため、オーディオにこだわる玄人ユーザーでも納得のいく追い込みが可能となっている。もちろん、標準のプリセットやプリセット EQ も豊富に用意されているので、初心者でも手軽に好みのトーンへと変化させることができる。

PEQ 設定画面

おわりに

 EarFun Wave Pro X は、1 万円台半ばという価格帯であっても、驚くべき完成度を誇るオーバーイヤーワイヤレスヘッドホンであった。

 筆者個人として特に評価したいポイントは以下の通りだ。

  • DCAA™ 同軸デュアルドライバーによる、解像度と一体感を両立した圧巻の音質
  • Bluetooth 6.0、Snapdragon Sound、aptX Lossless、LDAC を網羅した贅沢な接続環境
  • ANC オンでも 50 時間、オフなら 90 時間という驚異のバッテリー持ち
  • 約 259g の軽量ボディと、側圧バランスに優れた快適な装着感
  • USB Audio や 3.5mm AUX、パラメトリック EQ など、玄人も納得の実用性

 あえて注意点を挙げるならば、前述の通り 3.5mm AUX 有線接続時も本体電源をオンにして内蔵バッテリーを消費する仕様である点くらいだろうか。しかし、それによって常に DSP とアンプの恩恵を受けられるため、音質面でのメリットを考えれば十分に納得できる設計だ。

 「5~7 万円もするハイエンドヘッドホンには手が出ないが、音質にも ANC にも機能性にも一切妥協したくない」というワガママな要望を持つユーザーにとって、間違いなく 2026 年のベストバイ候補の筆頭となる 1 台だ。

 気になった方は、ぜひチェックしてみてほしい。

お得なクーポン情報

 EarFun Wave Pro X を 25% OFF で購入出来るようになるクーポンコードもご提供頂いたので、購入時には是非ご利用いただければと思う。

対象製品EarFun Wave Pro X
クーポンコードEFWPROXPR
有効期間2026/10/29 15:00~2026/12/04 23:59
割引き内容Amazon 公式ストア、EarFun 公式ストアにて 25% OFF
通常価格 16,990 円
割引適用後 13,743 円

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