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Windows10 もサポートされている Catalyst 15.7 が公開された。現在、AMD の Support & Drivers のページよりダウンロードが可能になっている。
新しい Catalyst ドライバの特長などを簡単に紹介してみたい。
* 2015/07/30 追記 – Catalyst 15.7.1 がリリースされていたので末尾にリンク追加
主な特長は次の通り
- H/W アクセラレーションによる HEVC デコーダー搭載
- DirectX12 対応で FreeSync 併用によって優れたゲーミング環境を実現する
- Windows10 に於けるレスポンスのよいレジューム機能
- WDDM 2.0 と Windows10 の連携
- FrameRate Target Control (FRTC) によるフレームレート制限でパフォーマンスを維持したままの消費電力削減
- Virtual Super Resolution (VSR) でディスプレイの対応する解像度以上の解像度での描写を実現する
- FreeSync 対応によりティアリングやスタッタリングを解消する。(要対応ディスプレイ)
以上のように主に Windows10 対応というポイントが凄く大きい。Windows10 は今月 7/29 リリースと間近に迫っているので予め対応とされている。ドライバ面の心配不要だ。
個人的にすぐ試すことの出来る機能且つ、非常に楽しみであった物が「VSR」。ちょっと試してみた。
APU である A10-7870K も対応しており、この 15.7 を導入することで VSR を利用することが可能になった。
「仮想超解像度を有効化」にチェックを入れると、接続されているディスプレイが表示可能とする解像度よりも高い設定が可能になる。
FullHD 対応ディスプレイなので 1920x1080 までしか指定できなかった物が、2560x1440 という WQHD な解像度まで拡張する事が出来た。ただ、内部で WQHD の描写を行い、最終的に FullHD まで縮小させる為に若干のボケが見受けられる。フォーカスが甘いような雰囲気だ。
実際にどの様な表示領域になるかは写真を撮ることにした。スクリーンショットを撮っても大きい画像になるだけなので。
TVTest で TV の表示サイズを 100% としているので 1920x1080 のサイズ。それでいてまだ余裕があるから表示域は本当に広くなって情報量も増えている。ただ、文字が小さくなるしボケているから常用するなら文字サイズを大きく表示させるとか、大きめのディスプレイにした方が良いかも知れない。
ゲーム用途であれば GPU のパワー次第にはなるが表示域が広くなる利点を活かしたプレイが可能となるだろう。
それに 4K 対応ディスプレイがなくとも Fury X のようなハイエンド dGPU の性能も VSR を用いれば出し切ることも可能になると思われる。
- AMD Chipset Driver も合わせて 15.7 になっているので、気になるのであればインストールしておくのも良いだろう。記事中の Catalyst では SMBus のドライバが入らないので。
2015/07/09 19:48 追記
この Catalyst 15.7 を Windows 8.1 インストールしたあと、ふと 3DMark を実行したら軒並みスコアが大幅ダウンしていた。他のベンチマークであっても同様にだ。
何故だろうかと思ったら iGPU の動作クロックが 350MHz ちょっとの所から全く上がらない事が分かった。なにかしらの不具合だろうか……
2015/07/30 9:14 追記
Windows10 リリース日に合わせるような形で Catalyst 15.7.1 もリリースされていた。
Windows8.1 Pro で使用してみたが、15.7 で見られていたような APU の iGPU でクロックが上がりきらない問題が解消されていた。これは 3DMark を実行して正しくスコアが出ることで確認を行った。(A10-7870K 4.4GHz, iGPU 950MHz, DDR3-2400 で Fire Strike 1,721)
ダウンロードは次のアドレスから。
Windows7 64bit
Windows8.1 64bit
Windows10 64bit
コメント
Catalyst 15.7には、他にも個人的に深刻なトラブルがあります。PowerDVDや何か他にも動画系と相性が悪いらしく、うちのPowerDVD12では、Blu-rayの再生不可になりました。ディスプレイドライバだけOmegaに戻せば解決するんですけど、Windows10対応がこれだけって考えると…早急に直して欲しいところですね。
個々の環境に於いて、人それぞれな不具合が良く見られるようですね。
APU ではやはり iGPU のクロック絡みによる物や、dGPU でも動画関連では VCE がパッケージに入っていないだとかで別バージョンのドライバパッケージから VCE だけ個別に入れるだとか対応が必要な場合もあるようです。
ともあれ、うちの場合は 15.7 では常用不可なので同じく早急な Fix があればと思います。
VSR 使いたいのになんか勿体ないなーとorz