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この度 DEPSTECH より MKNMJ0010 という型番の USB エンドスコープの提供を頂いたのでレビューをお送りする。
この製品は OTG (On-The-Go) 対応 USB 2.0 接続の Φ7mm エンドスコープ (内視鏡) である。別途 OTG から標準結線の USB Type-A 端子に変換するアダプタも付属する為、Windows と言った PC でも Web カメラとして使用可能な面白い製品だ。
製品概要
パッケージ
内容物
付属品は USB Type-A 端子変換アダプタ、アタッチメント 3 種類、取扱説明書 (英文)、ドライバー CD となっている。
スペック
- カメラ最大解像度 : 640x480
- フォーカス距離 : 6cm
- ケーブル長 : 1m
- 防水レベル : IP66 (3m 以上の水深で使わないこと)
- 対応 OS : OTG 対応 Android OS (3.1 以降)、Windows 2000 以降
外観
先端には予め保護キャップが取り付けられているので、使用時には外す必要がある。未使用時にはまたキャップをしておくと保護できる。
エンドスコープの途中にはボリュームの付いた部分がある。
このボリュームを操作すると、カメラの周囲についている LED の光量を調整することが出来る。完全に LED を OFF とする事も可能。
最大輝度 | 最低輝度 |
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使い方
Android OS で使う
恐らくメインとなる使用方法がスマートフォンへの接続による物となるだろう。
用いるアプリケーションは付属の CD-ROM にも収められているが、Google Play で Web カメラを用いる為のアプリであれば何でも良い。
今回、以前購入した USB カメラのアプリである「UsbWeb カメラ Pro」がインストールされたままだった為、接続してそのまま使用することが出来た。このアプリは無料版もあるので試しに使ってみるのも良いだろう。機能的にも申し分なく安定して使う事が出来た。
撮影サンプルは次の通り。
エアコンフィルタをすき間から | スピーカーの中をダクトから |
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他にも洗面所の排水溝とかシンクの排水溝にも使って見たのだが、とてもじゃないけど掲載できるような物では無かったので割愛。かるくグロいレベルに汚い物を見てしまった……
Windows10 で使って見る
付属品の変換アダプタを用いれば Web カメラとして使用可能。OTG から通常の USB Type-A へ結線を変更しているアダプタだと思われる。
ソフトウェアは Windows 用の物が CD-ROM に同梱されている。インストール不要の実行ファイル単体であるからこれは結構便利。しかし、一定時間毎にエンドスコープ自体の接続が切れて映像が得られなくなり易かったので長時間の使用はやめておいた。
写真は Windows でキャプチャした物 (左上) とその様子を一眼レフで撮影したものを合成した物となる。対象はスチールラックの支柱でキャップが外れている部分が都合良く目の前にあったから対象として選んだ。中は錆びていないようだったので安心した。
使用感
ケーブルが柔らかく、自重で垂れ下がるから水平や垂直に伸ばしたい場合にちょっと不便と感じる場合もあると思う。そう言ったときはダイソーなど百均で売っているアルミ製ワイヤーを伸ばして添えてあげるだけで楽に取り回せるようになる。
LED の輝度は最大だと結構あるので、直視しないように注意が必要である。発熱もあるから、ふざけて鼻の穴に入れて観察しようとすると、火傷まで行かないにしろ熱くてちょっとビックリするのでこれもまた要注意。
用途としては配管の中の汚れや劣化具合を簡易的に調査したり、エアコンの内部などなどとにかく通常では暗く狭い場所を観察するのに最適である。
付属のアタッチメントを用いれば狭いところに落ち込んだ物をひっかけてみたり、マグネット付きなのでくっつけて拾い上げたりと言う事も出来る。例えば排水溝に指輪を落としてしまった等と言う状況であっても、届く距離に見つけることが出来れば、このエンドスコープでサルベージ出来るだろう。
おわりに
この手の製品としては割と廉価な部類であるが、使い手のニーズに合えばきっちり仕事をしてくれる。業務用途でも状況次第では簡易的に扱うことも出来るだろう。
とは言え、解像度的に 640x480 であるから画質に関して過度な期待は出来ない事にも注意されたい。
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