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この度は Poweradd より 10,500mAh の容量を持つ Quick Charge 3.0 対応モバイルバッテリー MS065Q3 のご提供を頂いたのでレビューをお送りする。
本製品はLG 社製リチウムイオンポリマーを採用した 10,500mAh の容量を持つ Quick Charge 3.0 (以下 QC 3.0) 対応モバイルバッテリーである。
PSE 認証済 Qualcomm 認証済
パッケージ
表面には iPhone, iPad 等と多くの機器が対応しているかのように見えるが、Quick Charge は一部の Qualcomm 社製 SoC を搭載した Android 端末のみ対応となっているので注意が必要である。QC 非対応機器では 5V 出力のみとなる。
背面には特長とスペックが記載されている。要となるリチウムイオンポリマーは LG 社製であると明記されているので好印象である。ちなみに 2015 年に於けるリチウムイオンバッテリーの世界シェア第三位が LG 社だそうだ。実績はあるので大丈夫だろうと思う。
パッケージ内容
バッテリー本体に充電ケーブル、取扱説明書と保証書となる。説明書は日本語による記載もあるので問題は何も無い。
バッテリー本体概要
サイズは実測で縦 103mm 横 61mm 厚さ 23mm 、重量は 229g だった。タバコのボックスよりも縦 13mm 横 5mm ほど大きい位なのでイメージしやすいかも知れない。
初見では QC 3.0 対応の 10,500mAh バッテリーの割にはかなり小型な方だなと言う印象を持った。ケースは金属製であるので衝撃によりリチウムイオンポリマーにダメージが行きづらい物だと思う。
USB Type-A 端子はスマートフォンなどのデバイスの充電用、MicroUSB 端子はバッテリー本体を充電する為に用いる。電源スイッチはクリック感のあるスイッチであるから、押したことを確認し易い。
入出力も表記がある。良く見ると入力も QC に対応した電圧をサポートしている事も特筆すべきことだろう。
尚、QC 3.0 は後方互換も有しているので、充電するデバイスは QC 3.0 でも 2.0 であっても対応する電圧/電流で充電が行われる。QC 自体に非対応であれば 5V/3A を上限に対応する電流で充電されるはず。
充電電圧/電流の実測
Sony Xperia Z2
QC 2.0 までの対応であはるが、前述の通り QC 3.0 の後方互換性により正しく QC 2.0 に対応した電圧で充電が行われた。
Xperia Z2 の QC 2.0 充電では 9V 迄なのでバッテリーも 9V 出力を行うのだろうが、若干落ちた 8.9V 前後で充電されていた。
QC 入力対応バッテリー
入力も QC に対応した他社製モバイルバッテリーにも充電を行ってみた。
こちらは同じ QC 2.0 でも 12V 入力までサポートしているので Xperia Z2 よりも高い電力で高速に充電する事が出来た。
リチウムイオンポリマーに関して
リチウムイオンポリマーのバッテリーセルは劣化をすると必ず膨張する特性がある。これは内部にガスが発生してしまう為だ。
本製品のボディは金属で囲われているので、内部はこの膨張分のスペースも確保している物と思いたいが、それは長期的使用をしていかないと分からないのでこの点に関しての耐久性は未知数である。
どのみち、長く使っているうちに膨張してきたかなーと判断出来るレベルになったらそれ以上の利用は控えた方が良いかも知れない。本製品は 2 年間の長期保証も付いているから、そういった劣化もサポートしてくれるとありがたいのだが詳細は不明である。
おわりに
最近になり QC 3.0 対応 USB 充電器は多く見られるようになってきが、モバイルバッテリーはまだまだ数が少ない。
選択肢が狭い中で小型且つボディの作りも良く、使用しているセルもしっかりと公開された製品というのは非常に魅力的であるし安心感もある。
QC 3.0 対応デバイスはまだまだこれから増えてくるし、既に多くある QC 2.0 対応デバイスに対しても後方互換を持っているので今のうちから先を見越して QC 3.0 対応モバイルバッテリーを持っておくのも良いだろうと思う。
欲を言うなれば、もう少し容量のバリエーションも欲しい所だと思われる。
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