[PR Review] Loctek D5DH / ガス圧式デュアルモニターアーム

Review
この記事は約6分で読めます。
この記事は最終更新日より 1 年以上経過しています。
画像やリンクが無効になっている可能性もあるのでご了承下さい。

BuCCi’s Recommended

 この度 Loctek より D5DH ガス圧式デュアルモニターアームのご提供を頂いたのでレビューをお送りする。
 本製品は 2 枚までのディスプレイをマウント可能なディスプレイアームであり、上下位置の保持にはガス圧を用いるタイプの製品である。
 固定には机の天板にあいた穴を通すグロメット式と天板を挟み込むクランプ式の 2 種類の固定方法があるので机の種類に応じて柔軟に対応可能だ。

製品概要

 対応ディスプレイサイズとしては 10~27inch、1 枚あたり 4~10kg の重さへ対応する。ガス圧の関係上、ディスプレイは荷重下限の 4kg 以上でないと圧力に負けて上へ浮いてしまう可能性がある。要注意だ。
 ディスプレイ固定には VESA マウントを用い、サイズは 100x100 と 75x75 に対応する。ディスプレイ背面に 4 つ正方形の形にネジ穴があれば大体この 2 サイズの何れかなのでマウント可能だろう。

 ディスプレイアーム自体の重さが結構ある為、パッケージからして重量がある。手持ちのスケールでは上限 5kg までなので計測はできなかったが手持ちの感覚からして 10kg も無い感じではあった。

製品内容

梱包内容

 固定方法が 2 種類あるアームなので固定具も 2 種類ある分だけパーツが多い用に見える。
 アーム本体はアームが伸びないようにマジックテープで関節を縛ってある。取り外すときは開く力が働くためゆっくり作業を行おう。

付属品

 ネジやワッシャー、六角レンチは A~G と分かりやすく小分けにされている。詳細はマニュアルに記載されているが抜粋すると次の通りに

  • A : VESA マウント用 M4 12mm ネジ
  • B : VESA マウント用 M5 12mm ネジ
  • C : クランプ金具固定用ネジ
  • D : ベースブラケット固定用ネジ
  • E : VESA マウントネジ用ワッシャー
  • F : 4x4 六角レンチ
  • G : 5x5 六角レンチ

 グロメット式でアームを固定するにはデスクの穴にボルトを通してアームの台とプレートで机を挟み込む様に固定をする。

 クランプ式でアームを固定する場合はこちらの 2 つのパーツを用いる。
 このプレート同士は D のネジを使用して固定し、C のネジでアーム本体へ固定する。

 次の両面テープが付いた滑り止め用ゴムはアームの土台とベースに貼り付けることで机に傷を付きにくくすると共に滑り止めとして機能するようになる。
 結束バンドは必要に応じてディスプレイへ接続するケーブル類をまとめるために使える。

 アーム自身にはケーブルの途中を収納するスペースと背面用にケーブルアンカーを取り付けることが可能なのでディスプレイ設置がかなりスマートに出来る。

組み立て

 筆者の机には穴が空いていないので必然とクランプ式の固定方法を採用する。
 概ね説明書通りでなんら問題はなく、アームの土台裏にプレートを固定した上で滑り止め用ゴムを貼り付ける。

 クランプの締め付け部分にも滑り止め用ゴムを貼り、もう一方のプレートと D のネジで固定する。

仮設置の図

 取り敢えずここまでの作業でアーム本体は設置可能な状況となる。
 折りたたみの簡易テーブルに固定し、ケーブルアンカーも取り付けたら次の様になった。

 机の裏にもスペース的に余裕があればケーブルアンカーが有った方が配線の取り回しが非常に綺麗に纏まるかと思われる。

アーム部の仮調整

 ディスプレイをマウントする前にアーム本体側の仮調整を行っておこう。

ガス圧調整

 アームの関節部分にあるカバーを外し、付属する G の 5x5 六角レンチを用いてガス圧を調整する。
 初期状態では最大圧になっていたので、とりあえず両アーム共に目一杯 – 方向に回して最小圧とした。理由としてはマウントするディスプレイの重さが荷重下限以下の 3.3kg の物とギリギリ 4.2kg の 2 枚となるからだ。

ディスプレイ角度調整

 チルト (上下角) とスイベル (左右角) をそれぞれ好みで仮調整しておくと良い。特にチルトは目視で大まかに机と直角になるような角度にしてきつめに絞めておくと首が垂れなくて楽が出来るようになる。

D5DH の設置

 机を壁際一杯にくっつけていたので少し手前に引いた後、天板を挟み込めるだけネジを緩めたクランプを通して締め付けるだけで固定完了となった。
 設置後の背面スペースに余裕がないので背面用ケーブルアンカーは非装着とした。

ディスプレイのマウント

 本製品の工夫として感心してしまったのがこのディスプレイマウントの方法。

 先にディスプレイ背面の VESA マウント部分に A 若しくは B 何れか合う方のネジを上側 2 箇所に仮止めしておくと、マウンタの切り欠きから引っかけるだけで簡単に乗っけることができる。
 今まで使用していたアームは片手でディスプレイを抱えながら器用にネジ穴を通して仮止めする必要があったので苦労した記憶があるが、本製品ではまったくストレスを感じさせない作りだった。
 ディスプレイをマウンタに引っかけて載せた後は下 2 箇所にもネジを仮止めし、対角に本締めしてマウント完了となる。

ディスプレイの配線

 本製品はアーム自身にケーブルを収納して通す部分があるので、ここを上手く通してやるとケーブルやディスプレイの端子部分への直接的な負荷が掛からないようになるから極力通した運用とすることをオススメする。

設置完了の図

 筆者は今まで 2 つのディスプレイアームで 2 枚のディスプレイを使用してきた。
 今回、本製品に置き換えた事で机から支柱の生えていない見栄えもスッキリした環境にする事が出来た。

 ディスプレイ背面に目をやるとやはりスッキリしている。ディスプレイと PC 本体の位置やケーブル長の関係上、アームにあるケーブルアンカーは使わない様にとしているが使える物なら使った方が良いだろう。
 また、ディスプレイは今まで使っていた物よりも前方向にせり出す形となった。今まで通り奥に移動させようとすると、アームの関節が壁にぶつかってしまったので机を数 cm ほど前に移動することで対処した。
 本製品を使用するのであれば机の背面に 5cm 程度のスペースは確保しておいた方がアームの可動域が広がって扱いやすくなる。

 補足事項として上記写真奥がメインマシンのディスプレイなのだが、重さが 3.3kg と軽量である為に VESA マウンタ付近にウェイトトレーニング用のアンクルウェイトを巻いて重さを足してあげた。これによりガス圧に負けないような工夫とした。

使用感

 ガス圧式ということでディスプレイの上下移動に感動を憶えるくらい快適になる。
 ディスプレイ下から片手で持ち上げられるし、上から下に押さえ込んで位置を下げるにも片手で十分だ。それでいて調整した位置をしっかりと保持していてくれるので安定感もある。

 この様に縦画面とする事も非常に容易で、ディスプレイを上限まで上げた後にクルッと回転させるだけ。

 他、ディスプレイの前後移動にもさほど力を入れず滑らかに出来るしスイベル調整も楽々だからその時々のタイミングでちょっとだけ動かして直ぐまた戻すと言う使い方も出来てとても便利。
 特に筆者は机の上がいっつも汚いので、広く使いたいとき左側のサブマシンのディスプレイを奥においやったり上に上げておいたりととても重宝させて頂いている。

おわりに

 ここ最近では一人で複数のディスプレイを使うことも珍しくはないが、ディスプレイ付属のスタンドを使うと今一スペースが勿体ないと感じる事も多いだろう。
 そういったとき本製品の様なデュアルモニターアームを使えば省スペースに自由度の高いディスプレイ環境を構築出来るハズだ。

著者プロフィール
ぶっち

本格的に PC へ触れ始めてたのは 1990 年位から。
興味は PC 全般。OS は Windows と Linux などを嗜む。
プログラマやネットワークエンジニアを経てフリーに活動している 2 児の父な 40 代半ばのおじさんです。

ぶっちをフォローする

コメント

This site is protected by reCAPTCHA and the Google Privacy Policy and Terms of Service apply.