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今朝方 Radeon Software が更新有りと通知を出してきたのでリリース内容を確認した上、DDU で既存ドライバをクリーンにしてから改めてインストールを行ってみた。
色空間設定
インストール完了後、改めて設定項目を確認していくとディスプレイの設定項目にて「ピクセル形式」という物が確認出来た。
デフォルトでは YCbCr 4:4:4 が選択されていた。これは Y (輝度) と Cb (青色差) と Cr (赤色差) が無劣化にそのままディスプレイへ情報が出力される物。YCbCr 4:2:2 は色差の情報が半分に間引かれているので情報量が減る分だけ画質が劣化する物の、人間の目には分かりづらいように上手いことよろしくやってくれている。
RGB 4:4:4 はパソコン用としては標準的に扱える RGB による色表現でこれもまた無劣化で情報量は多い。
YCbCr の細かい話しは余り縁も無いので分からないことの方が多いところだが、画面の出力先に応じて適切に選んで上げる必要がありそうだ。
とは言え筆者は出力先はパソコン用のディスプレイなので RGB 4:4:4 として発色の面で何ら問題は抱えていない。
逆にサブマシンの APU マシンではデフォルトの YCbCr 4:4:4 では問題があって、全体的に緑がかった発色になっていた。これを RGB 4:4:4 とする事で自身が理想とするような発色に近づいた。
加えてメインマシン側で YCbCr 4:4:4 と 4:2:2 の違いを確認すると、写真などの画像系では良ーく見ないと劣化を捕らえづらいが文字は顕著に劣化が分かる。これはアンチエイリアシング時に使用される色の情報が損なわれるからだと思われる。
色補正
同様にディスプレイの項、右上に「色」と書かれたところをクリックすると色補正を行うことが出来るようになった。
これを用いればディスプレイ本体を弄らずとも色やコントラスト、明るさの調整も行える。ディスプレイ本体の設定も平行してより細かい調整も出来るかと思われる。
Calibrize といったフリーなソフトウェアキャリブレーションを併用すれば専用のハードウェアが無くとも割と簡単にキャリブレーションを行うことができた。
おわりに
筆者は 2 台のディスプレイを使っているが、片方はやたら古いディスプレイで LED バックライトではないので 2 台共に同じ様な発色とする事は叶わないが、今回の Radeon Software のアップデートにより今までよりもぐんと発色の傾向を近づけることが出来るようになった。かなり良いアップデートだったのではと感じている。
今後は昔の CCC のようにデブロックやモスキートノイズ除去とかまた設定出来る様になって欲しいなと思ってみる。
コメント
EIZOのEV2451 2枚+Radeon RX 560(HDMI、DisplayPort)でデュアルディスプレイを考えています。
HDMIでつなぐ場合、設定次第で色がおかしくなるとたまに見かけますが、グラボの設定をこの記事のようにRGB フルレンジ、ディスプレイ側の設定もRGB フルレンジにすれば問題は起きないと考えていいのでしょうか(一応ディスプレイのDisplayPortの設定もRGB フルレンジにする)
値段的にiiyamaのXUB2492HSU-2も候補なのですが、説明書を見ると色空間の設定がないっぽい&EIZOにはある「DisplayPortの電源オフ問題」を解決する設定がないということで迷っています。
自作PCを始めたときからEIZOに憧れがあるというのも一因ですが。
コメントありがとうございます。
ディスプレイ側の設定もあるかと思いますが、少なくとも出力側である Radeon 側は RGB 4:4:4 のフルレンジがベストかと思われます。
最近デュアルディスプレイ化したのですが、古いサブディスプレイ側は Radeon Software からデフォルトで YCbCr 4:4:4 が選ばれていた事が原因でコントラストと発色が若干ズレてしまうという事が実際にありました。
Radeon Software 側で 2 枚とも「ピクセル形式」(色空間)を同じ物にしておけば同じ発色で合わせられるかと思われます。
DisplayPort に関しては使ったことがないので、ググった程度の知識だと改造アダプタを咬ませてホットプラグ信号が OFF にならないようにするといった事が必要みたいですね。
参考になりました。
ありがとうございました。