我が家で起きた Radeon Software 17.7.2 による不具合

　2017/07/27 にリリースされた Radeon Software は 17.7.1 から 17.7.2 へとマイクロバージョンが 1 つ上がっただけだがいつもより多く機能が実装された。
　特に個人的には色空間指定と色補正がありがたいなと早速使ってはいた物の、ちょっとばかり厳しい感じの不具合が出てしまった。使用環境によっては起こらない物もあるので、誰もが不具合に悩む物でも無いと思う物ではあるが。

不具合その 1. ハードウェアモニタリング系ソフトとの干渉

　ここ数日は CPU の動作検証という名のベンチスコア採りや OC をひたすらやっていたので、ハードウェアの各種センサー値をモニタリングするのが日常となりつつあるが、HWiNFO64 や CPU-Z それぞれ何れか一方でも起動すると動作中はマウスカーソルを動かしていると一定周期でカク付いてしまう。
　ハードウェアのセンサーを読むようなソフトが動いている時のみ発生する事から「何か OC でやらかしたかな」なんて考えてみた物の、取り敢えず入れ直してみた Windows10 インストール直後のドライバすら入っていないクリーンな環境では発生する事は無かった。
　そこに Radeon Software 17.7.2 を含めドライバー類をインストールした後に CPU-Z を起動したらカク付き始めた。
　それならばとここ数日で起きた変化と言えば Radeon Software な物だから 17.7.1 に戻してみた所、今度は CPU-Z や HWiNFO64 を起動させてもカク付かなかった。
　つまり 17.7.2 が原因だったという事でこれは解決。恐らく GPU のセンサー値を取得する部分で何かあるのかなと。
　尚、この問題に関しては同じ 17.7.2 をインストールしたサブの A10-7870K マシンでは発生しない事から dGPU 搭載のマシンで起こりうる物なのかもしれない。

HWiNFO64 は Fix された (2017/08/04)

　HWiNFO64 beta の 5.55.3215 にて Radeon Software 17.7.2 に於ける GPU ファン速度の取得方法を変更する事により対処したようだ。
　筆者個人としてはあと CPU-Z の修正があれば 17.7.2 に改めて更新しようかなと思う所。

Reverted AMD GPU fan speed monitoring to direct method due to a bug in Crimson 17.7.2.
引用元 : https://www.hwinfo.com/forum/Thread-HWiNFO32-and-HWiNFO64-v5-55-3215-Beta-released

不具合その 2. PSO2 ベンチ系が動作不能

　筆者のベンチマークレギュレーションに組み込んでいた PSO2 系ベンチだが、設定画面こそ実行可能であれ本編となる部分で不正落ちしてしまうもんだからテスト不能となりレギュレーションから外してしまうという結果になった。ちなみにキャラクタークリエイト体験版と同 EPISODE4 の両方共起動不能だった。
　結局これも 17.7.2 が原因だったようで、17.7.1 に戻したところ正常に起動してスコア採取が可能となった。
　しかし Ryzen 7 1700 のクロック毎で行うベンチは PSO2 を除外して終わらせてしまっているので、もう一度クロックを切り替えながらやり直すと言う物も面倒臭すぎる。その為に今回はもういいやとなってしまった。が、一応やっておかないとかな…… OC 常用しているのでデフォ動作させるには BIOS 弄らないと行けないからそれが面倒という怠惰な悩み。
　こちらの問題は「その 1」の問題とは異なり、サブの A10-7870K でも全く同じように起動不能となっている。しかしサブマシンでは特にベンチをやる必要性は既にないし、問題自体よりも画面の発色を取りたいのでそのまま 17.7.2 を使っている。

おわりに

　17.7.2 を使っていてもなんら問題がなければそのままで構わないし、問題があってもそれ以上に得られる物が大きいのであればこれまたそのままでも構わない。
　ただ、筆者はマウスカーソルがカクカク引っかかるようになってしまうことに激しくストレスを感じたので 17.7.1 に戻す事で解決する方をとった。
　また次のバージョンアップが来たらアップデートしてみて問題がなければ良いが、ダメなら暫く 17.7.1 を使うこととなりそうだ。