メインマシンの SSD を Samsung 960 EVO 250GB に交換

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 先日、動画編集ソフトを購入してインストールした所 C ドライブに使っている SSD の残量が 30GB 程度にまで減ってきた。 この分だとそう遠くないうちに容量不足になるかもしれないという事で交換することにした。
 元が 128GB だったので今回は 240~256GB の範囲で探す事とした。

ドライブ選び

 Ryzen 環境にする以前は SocketAM3 だったので M.2 SSD とは無縁だったから 2.5inch ドライブを選ぶほか無かったが、現在の SocketAM4 環境では M.2 スロットが普通に存在する
 それなら M.2 スロットにマウントする SSD を選んで 3.5inch ベイないし 2.5inch ベイを使わずに済む方法をとったほうが面白いだろうと思い立った。
 どうせ交換するなら NVMe タイプで PCI-E レーン直結の高速タイプが良いだろうと。そうなるともう Samsung 960 EVO 一択という程でも無いにしろ選択肢上位に食い込む。WD Black な SSD も選択肢にはあったが TBW が 960 EVO より低かったので今回は見送ることとなった。

発熱問題

 NVMe タイプの SSD と言えば発熱という問題が付きまとう。これくらいは事前情報で知っておくべき事かなと思う。
 熱の何が問題かと言えばサーマルスロットリングという処理によって性能が低下してしまう事が問題。折角高速なデータ転送が出来るのに発熱しすぎた場合には処理を抑えて発熱も抑えるって事があっては本末転倒というか。できるだけそう言った状況にならないようにしたい。
 NVMe の SSD にヒートシンクを貼り付けてしまえば単純に解決出来る事ではあるのだが、筆者の使うマザーボード MSI X370 GAMING PRO CARBON は PCI-E スロット直下に M.2 スロットがあるという変わった物。よってヒートシンクの高さには気を使わなければならない。
 ヒートシンクの背が高すぎずともそれなりに冷えそうな物という事で選んで購入してみたのがこの KryoM.2。

Samsung 960 EVO

 パッケージ

 960 EVO 本体表

 裏側には表面実装部品も無くシールが貼ってあるだけ。

KryoM.2

 ヒートシンクと留め具 2 にサーマルパッドと SSD 背面への傷を防止するための保護シールが付属していた。

 SSD 本体背面に保護シールを貼った後、留め具を適当な間隔で左右から通し、ヒートシンクを留め具の低い方へ斜めに入れて上に持ち上がっている方を指で挟んで押し込む。

 ヒートシンク装着後の 960 EVO。取り付けた後に思った事だが、留め具の爪が長い方を奥にすればロゴも見やすくなったかなと思った。どうせケースの中で見えなくなるけど。

 X370 GAMING PRO CARBON に装着後のクリアランス。PCI-E スロットよりも 5mm 程度高くなった程度で済んだ。これなら GPU の干渉も無い。

ベンチマークと温度

 定番の CrystalDiskMark 6.0。Intel 環境と比べて後れを取っていた AMD 環境だが Ryzen の SoC はかなり良い所まで追いついてきた感じがある。

 シーケンシャルリードが 3GB/s を越え、シーケンシャルライト 1.5GB/s なんていう速度を出してきている。最早この速度になるとメモリ上に展開された大きなデータを吐き出すときにしか筆者環境では速度の恩恵には与れない。
 4K リードに関しては SATA 接続の SSD よりも遙かに速い部分もあれば逆に 4KiB Q32T1 の様に遅くなっている部分もある。

 温度の計測に関しては HWiNFO64 にて該当項目のグラフを表示させ、CrystalDiskMark 1GiB の 5 回計測させた。
 これによるとピーク 50℃ とサーマルスロットリングが発生するとされている温度よりも 12℃ 下になっている。一安心だ。
 因みにアイドル時は 40℃ 程となっている。グラボの真下に隠れる位置にマウントしている割には頑張っている方かなと思う。

体感的なお話し

 速度が特徴的な NVMe SSD だが流石にシーケンシャルライトで 1.5GB/s を出すのは難しい。なんせ他の HDD や SSD がそこまでの速度を出せないからだ。シーケンシャルリードに関しても何がそんな速度で読み出すんだろうって言う感じで使い切れない。
 恐らくロス無しで他ドライブから平行、集中して 960 EVO にファイルをコピーさせてもまだまだ余裕がある状態になるだろうが、そう言ったシチュエーションは筆者には無い。
 かろうじて Windows10 の起動及びシャットダウンの速度が速くなったなという実感があるけど、特に急ぐべき物でも無いから恩恵としてはやや弱い。

おわりに

 何故高速タイプの NVMe である 960 EVO を選んだかというと M.2 スロットを使いたかったのが一番。そして次に速度が速いという自己満足だろうか。
 SATA 接続タイプの SSD から無理をしてまで換装するメリットは「明確な目的を持って交換する人」以外には存在しないかと思う。
 なかなかこの速度を活用するという事は難しそうだ。
 筆者としては 3.5inch ベイが 1 つ空いて SATA ケーブルを 1 本減らす事が出来たという事が一番のメリットだったかもしれない。つまりこれが M.2 スロットを使いたかった理由という事にもなる。

 まとめ : M.2 スロットを使いたい場合、得られる満足感も込めて 960 EVO が良いかも知れない。

 ということで締めておく。

追記

2018/03/11

 ふと CrystalDiskMark の 4KiB Q8T8 の速度が他よりも出ていないことに気がついてあれやこれやとググっていたら NVMe Driver のインストールを忘れていたようなのでインストールしてみた。

Tool & Software Download | Samsung Semiconductor Global
Download various software related to your product, including Samsung Magician, designed for use with...

 上記サイトの Samsung NVMe Driver よりダウンロードしてインストール。OS を再起動後に Samsung の Driver で稼働しはじめる。
 しかしパフォーマンスの変化は一切見られなかった。それでも Samsung のドライバーを入れて居た方が良いと思うので他に原因が無いか調べていこうかと思う。
 他レビューだと Ryzen 環境で同じ 250GB のモデルでも 4KiB Q8T8 のスコアが 1GB/s に達している物もあったので何があるんだろうと気になって仕方が無い。

著者プロフィール
ぶっち

本格的に PC へ触れ始めてたのは 1990 年位から。
興味は PC 全般。OS は Windows と Linux などを嗜む。
プログラマやネットワークエンジニアを経てフリーに活動している 2 児の父な 40 代半ばのおじさんです。

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