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この度は GEARBEST より Raspberry Pi 3 MODEL B のご提供を頂いたのでレビューをお送りする。
尚、Raspberry Pi 3 という製品の性質上、出来る事が膨大過ぎるので本レビューでは OS として Raspbian を導入、稼働させるところまでを一区切りとしたレビューとする。
製品概要
名刺サイズの基板上に最大 1.2GHz で動作する 4 コア SoC と 1GB の RAM を載せ、更に 802.11 b/g/n 対応ワイヤレス LAN や Bluetooth、100Mbps までの NIC を搭載したシングルボードコンピューターとなる。
GPIO として 40 ピンのヘッダがあるので、これを用いることで様々な機器の制御を自在に行うことも出来る。この為、本製品を用いて「出来る事」というのが膨大に存在するのである。
パッケージと製品外観
シンプルな多言語パッケージとなっている。ワイヤレス LAN や Bluetooth で気になる技適ではあるが、海外の製品であってもこれは正しく表示されていたので日本での使用上も問題は無い。
パッケージ内容は極シンプルに Raspberry Pi 3 本体とマニュアルのみ。
基板サイズが 85.6 × 56.5 [mm] とほぼ名刺サイズのコンパクトさとなっている。昔よくあったマイコンボードなんかを一気に縮めてみたような外観でワクワクする。
サイドには電源端子として MicroUSB 端子があり、映像出力用に HDMI 端子。音声出力端子がついている。
こちらには USB 2.0 端子が 4 つに LAN 端子がまとめられている。
用意した物
Raspberry Pi 3 に Raspbian を導入して使用するにあたって用意する物は一般的なパソコンと同様に、ディスプレイやキーボード、マウスとなる。ストレージとしては MicroSD カードを用いる事になる。電源は 5V/2.5A 以上の出力を持つ USB 充電器を用いる必要があるのでこれも合わせて用意する。
幸いこれら全て余り物として室内に転がっていた物で全て賄えた。
また、Raspberry Pi 3 を裸運用するのも何かなと思い、別途購入しておいたケースに納めての使用とする。
OS の導入
Raspberry Pi 3 には導入出来る OS が多々あるが、今回はオフィシャルにあるベーシックな Debian 系 OS である Raspbian を導入する事とした。
インストールに際しては最も簡単そうだった NOOBS をチョイスする事に。
NOOBS v2.7 のフルパッケージを PC でダウンロードし、ZIP ファイルの中身を MicroSD カードへまるっと展開してあげるだけで良い。イメージを dd してうんたらとか面倒な手順も不要なのが良い。
ZIP ファイルの中身を MicroSD カードに展開し終えたらそのまま MicroSD カードを Raspberry Pi 3 に差して MicroUSB ケーブルを接続。電源が入ってインストーラーが起動するという寸法だ。
ここで Raspbian をクリックしてチェックを入れてインストールを開始。画面下の言語を「日本語」に設定してあげるだけで良い。キーボードレイアウトも合わせて jp となってくれた。
暫く放置し、インストールが完了したらデスクトップが表示されていた。
触り心地
先ずは取り敢えずとしてターミナルを起動して sudo apt-get update からの sudo apt-get upgrade をしてパッケージ類を最新にしておくと良いだろう。
ここでブラウザを起動させてネットワーク速度を計測してみた。NIC が 100Mbps までではある物の速度としては十分出ていたので問題とはならないだろうが、ネットワーク経由でのファイルのやり取りには若干遅く感じるだろうとは思う。
ではこの殆ど何もしていない環境で何が出来るかなと思いつくままにブラウザを開いて Youtube や自分のブログを開いてみたりとしてみた。
これが若干のもたつきこそあっても Web ブラウジングは難なくこなせるし Youtube での動画視聴も行えてしまった。名刺サイズのワンボードコンピューター恐るべしである。ただし Youtube の動画を全画面にすると重いかなと感じる部分もあった。
余りにも簡単過ぎる感想ではあるが、Raspberry Pi 3 では PC 程で無いにしろ簡単なことであれば賄えてしまうだろうと感じた。
子供にコンピューターとはなんぞやと教え込む際にはわざわざ PC を買い与えずとも Raspberry Pi 3 で十分教えることが出来ると思った。これは何れ教育用としても使いたい所だ。
将来的にやりたいこと
自宅サーバーを運用している関係上、こう言った Linux 系 OS の動くコンピューターは是非ともサーバーでと考えてしまうのが筆者。
当初は Web サーバーのフロントエンドとしてとも考えたが NIC の帯域が狭いので追々考えるとして、宅内用 DNS サーバーや NTP サーバーあたりとしての運用をやらせてみたいなと構想している。
実験的に Web サーバーを入れてどのくらいのパフォーマンスでリクエストを捌けるかなんて事もやってみたいと考えている。
とにかく出来る事、出来そうなことが多いのでやりたいことも多すぎるというステータスだ。
逆に Raspberry Pi 3 を用いて何かを制御すると言う事には工学系の学校でた癖に余り興味がない。
おわりに
Raspberry Pi 3 は低価格なワンボードコンピューターであるにも関わらず、出来る事も多くかなりの実用性を持った製品なので相当遊べる物である。
本レビューのような 1 記事で全ての魅力を表現するにはちょっと無理があるので Raspbian を導入してデスクトップライクな使い方をするに留める内容までに抑えてみたが如何だっただろうか。
ただブラウジングをしてみたという薄い物だったが、筆者としては記事中通り子供へのインターネット教育的な使い方を見いだせたので、時期を見てキーボードやマウスの使い方と共にインターネットとはなんぞやとその扱い方を教えてみようかと思う。
もちろんサーバー用途としても実験して弄っていきたいと思う。
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