[PR Review] SoundPEATS Truengine Q42 / Bluetooth 5.0 対応フルワイヤレスイヤホン

Review
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はじめに

 この度 SoundPEATS より SoundPEATS Q42 Truengine のご提供を頂いたのでレビューをお送りしたい。
 本製品は Bluetooth 5.0 対応のフルワイヤレスなイヤホンとなっており、デュアルドライバ仕様により低音から高音までバランスの良い音をドライブしてくれる製品となっている。
 また、AAC コーデック対応なので iPhone との接続時でもその性能を活かせる。
 Android 端末では OS のバージョンが 8.0 以上且つ端末本体側での対応が必要となるが AAC 接続が可能な端末も増えて来ているのでその恩恵に与れるだろう。ちなみに筆者所有の SONY Xperia XZs は Android 8.0.0 にて AAC コーデック対応となった。

製品概要

SoundPEATS Truengine のスペック

Bluetooth Version 5.0
Bluetooth Profile AVRCP 1.6, HFP 1.7, HSP 1.2, A2DP 1.3
Chipset Airoha AB1256P
最大通信距離 10m
待機時間 約 120 時間
再生時間 約 3.5 時間
充電時間 最大 2 時間
充電ケースによる充電回数 4 回 (容量 500mAh)
充電ケースサイズ/イヤホン込み重量 (実測値) 70.2 x 35.4 x 32.3 [mm], 65.4g
イヤホンサイズ 26 x 30 x 19 [mm], 5.2g x2

パッケージ

 パッケージデザインはいつもの SoundPEATS らしいシンプルな物で尚かつコンパクト。
 背面に技適マークの表示がある物の番号に間違いが認められた。これは早急に修正すべきポイントだろう。総務省のページで調べた限り正しい番号は 007 から始める物で 077 は表記ミス。

 技適番号の表示ミスに関し SoundPEATS 社より次期ロットより正しい物へ修正するとの旨ご報告頂いた。

パッケージ内容

 イヤホン本体は充電ケースに納められた状態になっている。
 その他、交換用イヤーピースが 2 種類と充電用 MicroUSB ケーブルが付属している。

充電ケース外観

 ケースサイズは実測で横幅 70.2mm、高さ 35.4mm、奥行 32.3mm と非常にコンパクト。重量はイヤホン込み 65.4g となっており軽量である。
 ロゴ上部にケース内蔵 500mAh バッテリーの充電残量を示す高輝度な白色 LED が 4 つ付いている。

 底面に目をやるとこちらにも技適マークの表示があるが、パッケージ背面同様に技適番号の表示ミスがあった。同様にこちらも 077 から始まる番号は間違いで、総務省のページより正しくは 007-AF0188 となっている。

 ケース背面には充電端子として MicroUSB が採用。その横にケース内蔵バッテリーの残量 LED を点灯挿せるためのスイッチが付いている。

 ケースの蓋を開けたところ。蓋はマグネット吸着タイプなので少しの力でスッと開けられる仕様。

 イヤホンと取り出すと充電端子となる電極が左右それぞれ 2 つずつ見える。

イヤホン外観

 ひとつあたり 5.2g と非常に軽量なボディ。デュアルなドライバが見えるようシースルーになっており見た目にも格好いい。
 ハウジング外側にはマルチファンクションボタンと通知用 LED にマイク穴がある。

 今この写真をみて気付いたが保護フィルムらしい物が付いていたので取ってみた所、充電端子絶縁用の物がズレてくっついていただけだった。
 実際にはイヤホンの充電用の電極にフィルムが貼られていると思うので、剥がしてから充電する必要があるかもしれない。

使い方

ケースの充電

 ケース背面の MicroUSB 端子に USB 充電器やモバイルバッテリーを接続すると充電が出来る。

 充電中はケース正面の残量表示 LED が点灯する。

イヤホンの充電

 今回筆者の触れた個体はイヤホンの電極に付いていたらしきテープがズレていたので最初から充電されていたが、本来であれば絶縁されていて満充電では無いと思われるから絶縁テープを剥がしてからケースに戻してイヤホン本体の充電を行っておくと良い。

ペアリング方法

ステレオモード

 一般的にはこちらの用法がメインになるかと思われる。
 初回ペアリング時であれば左右にイヤホンをケースから同時に取り出すとこのステレオモードによるペアリングとなる。
 接続したい端末より Bluetooth 機器の検索を行い、SoundPEATS Truengine と表示されるデバイスを選択する。
 一旦デバイスとペアリングを行った後、また別の端末とペアリングし直したい場合は左右のイヤホンを取りだしたあと一旦右側のイヤホンのマルチファンクションボタンを長押しして電源を切り、電源 OFF の状態からマルチファンクションボタンを 3 秒程長押ししたら LED が赤と青交互に点滅してペアリングモードにする事が出来た。あとは左側のイヤホンも電源が切れていたので左側のイヤホンのマルチファンクションボタンを長押しして電源を入れたらステレオモード動作となった。

モノモード

 本製品は片側 1 つのみペアリングして使用する事も出来る。
 モノモードは使用する何れか一方のイヤホンを取り出せばイヤホンの LED が赤と青交互の点滅を始めるので、その状態で端末より SoundPEATS Truengine を選択してあげる。

リセット方法

 ペアリング情報を一旦削除しておきたいとか、左右のイヤホンの動作や接続が不安定な場合本製品自体のリセットを行ってみると良い。
 左右イヤホンがケースに入ったまま、両方のマルチファンクションボタンを 5 秒以上長押しすると LED が青で長く点灯し消灯する。これでイヤホンのリセットという事になる。

操作方法

 基本操作は左右イヤホンに付いているマルチファンクションボタンを使用する。ボタンが 1 つだけなので押す長さや回数を使い分ける必要がある。

電源 ON ケースから取り出すと自動で ON。電源 OFF 状態からはボタン 3 秒長押し。
電源 OFF ケースに収納すると自動で OFF に。電源 ON 状態からならボタンを 3 秒長押し。
再生/一時停止 音楽再生中にボタンを 1 回押す。
選曲 左イヤホンのボタン長押しで前曲、右イヤホンのボタン長押しで次曲。
音量操作 右イヤホンのボタンを 2 回押すと +、左イヤホンのボタンを 2 回押すと – 操作。

 その他電話の操作も出来るがここでは割愛。

装着感

 標準装備されている M サイズなイヤーピースで筆者の耳にはジャストフィットしてくれた。
 イヤホンの形状は長い楕円の様な物だが、これを耳から下に垂らすような格好となる装着となった。
 正常にフィットしていないとイヤーピースと耳の間に隙間が出来てしまい、本来の音質を得られなくなるので要注意。

音質チェック

 筆者愛用の SONY Xperia XZs を使用し音楽再生ソフトとしてプリインアプリのミュージックアプリを使用して試聴を行った。
 Android 8.0 の Xperia XZs では開発者向けオプションより接続した Bluetooth 機器の状態を見ることが出来る。
 次のスクリーンショットの通り音声コーデックとして AAC が正しく使用できていると分かる。

 そして肝心な音質となるが、初見というか初耳でその音質に驚いた。
 今まで数々のイヤホンを試用してきたが、ここまで自分の好みにドンピシャな音を標準で出してくれるイヤホンというのは無かったと思う。
 低音から中音、高音に至るまで非常にバランス良くドライブしてくれるので無理にイコライジングする必要もなくどのジャンルでも心地よく聴くことが出来た。
 それでもイコライジングするとすれば次のような調整になる。

 400Hz を 1 コマ落とすと若干のヌケが良くなることと 6kHz を落とせば高音域の角を落とすことが出来たかなーという変化が出る。重低音域は 1 コマ上げてあげるとタイトさが増してくれた。

 ただ全てを絶賛するというのもアレなので何か物足りない所は何か無いかなと粗探しをしてみたが 1 つだけ少し気になるポイントがあった。
 それは全域に渡って非常にバランスは良い物の、低音域の解像度があと少し欲しいかなと言う所。例えばバスドラムはもっとタイトに鳴って欲しいし 6 弦ベースの非常に低い低音などは音像が少しぼやけ気味に感じる部分があった。
 無理に粗探ししたが感じた物はこの 1 点のみで特に強く拘るところでも無いしそこまで言ったら贅沢しすぎかなという気がしないでもない。

 筆者個人としては今まで使って来たイヤホンの中では 1 番好みの音質であると感じたので、スコアにだすなら満点かなと。フルワイヤレスである事も加味すれば文句の付け所は無い製品であると思う。

おわりに

 人によってイヤホンに求めるポイントは音質かバッテリ持ちか、装着感か、使用感か―― 等々と幾つかあると思われるが、本製品は音質とフルワイヤレスな使用感の 2 点は確実に要求を満たしてくれるかなと思われる。
 フルワイヤレスイヤホン自体はまださほど数に触れていないが、音質面では早くもこの SoundPEATS Truengine が過去製品まで含めて相当上位に食い込んでしまった。
 あくまで筆者個人の感想とはなってしまうが、これは是非オススメしたい製品である。

その後の使用感

 外出時にはあまり音楽を聴く人間ではないが、偶にはということで本製品を持ってバスに乗ったり駅前の開けたところを歩いてみたりした。
 バスの中などでは非常に快適に使用できて音飛びなども皆無。
 街中を歩いている時は工事現場で稼働中の重機の近くでは流石にノイズが強いのか音が飛んだりもしたが、離れたら回復した。これはどうしようも無い所だろう。
 
 大きく気になった所はケースのバッテリーが結構な勢いで減っていく所。
 一週間くらい使わずに置いておくと満充電だったケースのバッテリー残量が半分位にまで減っていたりした。
 ケース内部でイヤホンに対して充電を繰り返している物と思われるが、それだけイヤホン本体がスリープ中であっても放電量が多いのかちょっとよく分からない。
 充放電を繰り返すという観点からイヤホン内部バッテリーの寿命が結構気になってくる。

 音質はこの上無く素晴らしいのでこうした細かい所が非常に勿体ないと感じつつも愛用させて頂いている。

さらにその後

 ケースにいれたままでもイヤホン本体の電力が消費されているようで、数日経つとケース内蔵のバッテリーで充電を行う。
 イヤホンの放電、ケースからの充電をループする事でケース側のバッテリーが切れてしまう
 ケース側のバッテリーが切れるとイヤホンはケースから外されたと認識するのでペアリングされた機器と接続を行う。意図しないタイミングで接続されてしまうから急に音が出なくなったなんて勘違いしちゃう場面が何度かあった。

 この件に関してはサポートに問い合わせても提供品だからサポート不能と回答を貰ったし、本レビュー執筆の依頼を頂いた担当の方に連絡を入れても一向に返事が来ないという八方塞がりに。
 音は最高クラスに良い物だけどバッテリー周りの使い方は若干難ありの様だ。
 在宅時はケースを USB 充電器に繋げたままにしておく等の一手間が必要となりそうだ。

  • 2018/12/22 10:40
    技適番号の表示ミスに関する SoundPEATS 社の方針を「パッケージ」の項に追記した。
  • 2019/01/19 11:45
    その後の使用感を追記した
  • 2019/04/12 11:30
    さらにその後の使用感として問題点を追記した
著者プロフィール
ぶっち

本格的に PC へ触れ始めてたのは 1990 年位から。
興味は PC 全般。OS は Windows と Linux などを嗜む。
プログラマやネットワークエンジニアを経てフリーに活動している 40 代も後半に入ったおじさんです。

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