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64bit 版は明示的にダウンロードしない限り本記事の様な面倒な手順が不要になっている。
はじめに
もう長いこと MUA は Thunderbird 一筋な状態が続いているが、今日になって Thunderbird 68 がリリースされていたことを知ったので少し遅れての移行作業をしてみた。
より細かいリリースノートはオフィシャルの物を参照のこと。
既存環境から Thunderbird 60 をアンインストール
こちらのオフィシャルサイトよりダウンロード出来るインストーラーが 68 になっているのでダウンロードして実行するとインストールが行われる。
64bit 版 Thunderbird をインストールすると、既に Thunderbird 60 以前の 32bit バージョンがインストールされた環境である場合、同一環境上に Thunderbird が 2 つインストールされた状態となる。
こうなるとちょっと面倒いので先に Thunderbird 60 をアンインストールすることにしてみた。
念のため メールデータが入ったフォルダや Profile のバックアップも忘れずに。
Thunderbird 68 をインストール
ダウンロードしてある Thunderbird 68 のインストーラーを実行して指示通り進むだけで良い。
Profile の編集
今まで使用していたプロファイルに変更が加えられて旧環境のメールデータをそのまま見てくれない。
そこで元通りに使えるようにすべくプロファイルを弄る。
Thunderbird のプロファイルは次のパスになる。
%APPDATA%\Thunderbird\profiles.ini
このパスをコピペしてテキストエディタからファイルを直接読み込むと早い。
最初にプロファイルを読み込むと次のような雰囲気になっているかと思う。
[InstallD78BF5DD33499EC2]
Default=Profiles/023wtccj.default-release
Locked=1
[Profile1]
Name=default
IsRelative=1
Path=Profiles/y1rnqbnb.default
Default=1
[Profile0]
Name=default-release
IsRelative=1
Path=Profiles/023wtccj.default-release
[General]
StartWithLastProfile=1
Version=2
この例で行くと今まで使用していた Thunderbird 60 の Profile は Profile1 のエントリに記述され、Profile0 は今回 Thunderbird 68 をインストール時に作成された新たな物となる。
そんなもんで次の様に編集を行う。
[InstallD78BF5DD33499EC2]
Default=Profiles/y1rnqbnb.default
Locked=1
[Profile0]
Name=default-release
IsRelative=1
Path=Profiles/y1rnqbnb.default
[General]
StartWithLastProfile=1
Version=2
冒頭 [Install
から始まるエントリの Default=
のパスに Thunderbird 60 で使っていた Profile のパスに書き換える。
次に Profile0
の Path=
も同様、Profile1 のパスに書き換える。
そしたら最後に Profile1 のエントリ 5 行を削除して保存。あとは Thunderbird 68 を起動させるだけで良い。
これで Thunderbird 60 と同じメールデータを参照する Profile となるので、今まで通りにメールの送受信は行える。
その後の問題
例の如く Thunderbird はメジャーアップデートを行うと、大体の環境でアドオンの互換性が無くて死亡する。
アドオンが色々使えなくなるとマズい場合はもう暫く様子を見た方が良いだろう。
自分は取り敢えず Enigmail (( Thunderbird 68 対応済 )) だけ使えればそれで良いのでこのまま Thunderbird 68 への移行は完了とした。追々アドオンを探して便利そうな物を入れていこうかなと思う。
Thunderbird 60 に戻したい場合
やはりアドオンが~ となって Thunderbird 60 に戻したい場合、%APPDATA%\Thunderbird\profiles.ini
をバックアップしたあと一旦削除し、Thunderbird 60 をインストール。
一旦起動後何も変更を加えずに終了させ、新たに作成された profiles.ini を本記事と同様にメールデータの存在するパスへ書き換えてあげれば良いだけとなる。
おわりに
手作業で移行を行ってみたが、本記事の作業は普段、OS の再インストール作業後の初回インストールで行っている物と同様の手順となった。
既存環境上での移行の場合、Thunderbird.exe に -P
オプションを付けて起動すればプロファイルの選択をデフォルト指定が出来るからそちらの方が実のところは楽かも知れない。しかしそこは未検証なのでなんともだけど。
ともあれちょっと移行が面倒かなという印象があった。
- 2019/11/08 14:55 — 記事名を 64bit 版への移行と変更。それに伴い本文も一部改変。
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