PCIe to PCI ライザーカード 2 種で PT2 の動作確認を改めてやってみた

PC
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はじめに

 PT2 を使用しているサブマシンの組み替えで PCIe to PCI ライザーカードを使い始めたが、PCE2PCI-NO1 だけを使用して来た。
 TXB024 も眠らせたままはアレなので、一応動作確認をしておくことにした。

 そもそも PCE2PCI-NO1 を使っている理由は SATA 電源を差さなくても PT2 単体なら動作可能という簡便さが良いから。

動作確認した環境

 あくまで Ryzen 5 5600G に GIGABYTE B550 AORUS ELITE V2 という組み合わせで有効だから、マザーボードが変われば状況は変わる上、もしかしたら CPU も変われば動かなかったりするかもしれない。予めご了承を。

 B550 AORUS ELITE V2 の BIOS は 14c で Above 4G Decoding は Disable としている。

やること

 ライザーカードを差す PCIe スロットを 1 つずつ順番に変更して Windows 10 から認識されるかを確認。
 次にライザーカードへ PT2 を接続して動作するかを確認する。
 これを PCIe スロット 3 本分試した。本当は 4 本あるんだけどそこは用途が決まっているので外すのが面倒ということもありパスした。

ライザーカードの設定

  • PCE2PCI-NO1 : 全て自動認識されるので設定は無し
  • TXB024 : 各スロットにあるジャンパーピンで動作電圧を 3.3V 側にセットした
 くれぐれも PT2 をライザーに差す向きを間違えないようにしなければならない。最悪燃える。
 PCE2PCI-NO1、TXB024 ともに USB 端子のある方が PT2 のブラケット側になる様に差すこと。

結果

 次の様になった。

 PCE2PCI-NO1 は SoC 直結の PCIe x16 スロットのみ動作。他の PCIe スロットはライザーカードさえ認識せず。
 TXB024 は試した PCIe スロット全てでライザーカード及び PT2 を認識し、正常動作可能だった。

 動作確認は PCI-Z を起動し、ライザーカードと PT2 の認識を確認後、TVTest を起動して番組の視聴を以て行った。

 マウント方法はこんな感じに PT2 のブラケットを逆さまに付け替えて PCI スロットが外へ向くようにしつつ、そこへライザーカードを差す形式。
 ライザーカードの固定をしっかりしていない辺りは今後の課題として残る。

 2021/10/07 の夜に発生した地震で、筆者宅は震度 5 弱の地域だったがライザーカードは接触不良を起こすこと無く稼働を続けている。
 このまま変に固定しなくても大丈夫そうかなーと思い始めた。

どちらを使うか

 PCE2PCI-NO1 も TXB024 の両方共に一応は動作可能だった。
 それならどちらを使うのが良いか…… となるが、筆者の場合は冒頭にも書いた通り SATA 電源を差さなくても動作する PCE2PCI-NO1 を使用していくことにした。
 ただ、使用する PCIe スロットの場所が場所だけに、SoC 直結レーンをどうしても使わなければならない状況になれば TXB024 に交換するだろう。

 ではこれからライザーカードを購入して PT2 を使い続けたいとなった場合、どうしたら良いかとなる。
 理想は 2 種類両方買ってしまって上手く動作した方を使うなんて事になる。
 無駄な出費をなるべく抑えたいのであれば、互換性の高い TXB024 の方を優先的に購入してみるのも手だろう。

 今回テストしている PCIe to PCI ライザーカードは 2 種類ともキワモノに入る部類なので、「何をしても動作しない」だとか「何か壊れたり」しても文句を言ってはいけない。あくまで自己責任の上で使用していく物である。

おわりに

 ライザーカードの作りかなのか、それともブリッジチップの違いからなのか動作状況には大きな差が出ると分かった。
 使用環境に於いてもまた結果は変わってくると思われるが、PCI 搭載マザーボードでの実績が多い ASMedia ASM1083 が強いのかもしれない。
 AliExpress を探索していると、ここで紹介したライザーカード以外にも製品が存在するようなので、チャレンジャーな方はそちらも試してみると良いかも知れない。

記事更新履歴
  • 2021/09/25
    16:16
    初版
  • 2021/09/27
    00:25
    「ライザーカードの設定」の項にライザーカードに PT2 を差す向きに関する注意書きを追記。
  • 2021/10/08
    08:20
    震度 5 弱の地震でもライザーカードの接触不良が起こらなかった旨を追記。
著者プロフィール
ぶっち

本格的に PC へ触れ始めてたのは 1990 年位から。
興味は PC 全般。OS は Windows と Linux などを嗜む。
プログラマやネットワークエンジニアを経てフリーに活動している 40 代も後半に入ったおじさんです。

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コメント

  1. 先のライザー記事でお世話になったものです。
    元記事がすごーく長くなっているのでこちらに失礼します。
    一応お断りしておきますと、別記事の投稿で検証されているような行き届いた結果を求めているものではなく、自宅の環境ではこれでうまくいってるよーぐらいで気楽に読んでいただければ幸いです。

    TXB024で運用を初めてからほぼ1年半、変わったことと言えばマザーがもらいもののX470-Fに変更になり、CPUが3900Xへと変わりました。あと電源もです。
    PT1、PT2の混在2枚刺し環境にもなりました。
    この間Windowsの更新やBIOSの更新を重ね、今日10/24日時点でそれぞれ最新版で運用していますが・・・軽いトラブル以外は何も不具合が出ていません。

    一応トラブルの内容をご紹介しておくと、

    1、Windowsやチップセットドライバの更新のタイミングでPT1、2両方とも認識がおかしくなることがありました。
    これはドライバの入れなおしで事なきを得たのであるあるのトラブルだと思います。

    2、上記1のトラブルと似たような症状ですがドライバの入れなおしでは修復できない事が最近起きました。
    デバイスマネージャのJungo Connectivityでは認識しているのに、サウンド、ビデオ、およびゲームコントローラでは認識されない状態でした。
    結果から言っちゃいますと接触不良です(笑)
    USBケーブルの接触部とチューナー、ライザー、電源の端子部分を丁寧に清掃し、接点復活剤で軽くメンテしたら快調に戻りました。

    以上このぐらいです。

    うちの環境では相変らずTXB024のジャンパで5V設定のままです。
    PI7C9X111SL搭載のライザー(ジャンパなし)ではチューナーカードを見失うことが多く結局そちらには戻していません。

    中華ライザーがこんなに長期間安定して使えるとは予想していませんでした。
    TXB024の予備も一応購入済みなんですけどね・・・。
    チューナーカードも金属部分の酸化が進み、いつまで使えるのかなぁとしみじみ眺める機会も増えましたが、まだしばらくは活躍してくれそうです。

    •  予てより有用なコメントどうもありがとうございます!
       マザーボードを変更するときはライザーカードが動くかどうか凄い緊張しそうですよね。
       その上 PT1/2 混在でも動作するとは、やはり ASM1083 の方が Pericom よりも互換性が高いように思えます。
       動作電圧に関してはこの手のようなキワモノな製品ですから、自環境で模索した結果、安定して動作するのであれば 3.3V, 5V どちらでも良いかと思います。
       (電気的な問題が起きづらいよう、仕様に合わせて取り敢えず最初は 3.3V で試した方が良いですが)

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