はじめに
海外パッケージ版を買ったらどう見ても偽物の NP-FW50 だった訳だが、肝心な「性能だけをみるとどうなるんだろう」という疑問があったんで、時間の合間をみて検証してみた。
検証方法
残量を減らす方法
α6400 にバッテリーをセットして 4K 30p 動画を撮影し続けるのみ。
単純に α6400 で表示されるバッテリー残量 (%) の減り方を確認する。
テスト中はこんな様子。周囲は汚いのでぼかし入れた。

充電をする方法
先日購入した SIXOCTAVE の互換充電器を使用してバッテリーを充電する。
その際、KOWSI KWS-X1 という計測機器を電源との間に挟み、充電電力量 (Wh) を計測することでバッテリー容量を推測する。
テスト
Part.1
購入してから一度も使用していないほうの偽 NP-FW50 を α6400 にセット。
バッテリー残量は 84% になっていた。
ここから先述の通りに動画撮影をしてバッテリー残量を削る。
1 時間ほど経過した辺りでバッテリー残量 12% となった瞬間に電源断。バッテリー切れ。
やはりというかステータスがズレている模様。
Part.2
バッテリー残量が 0 になった偽 NP-FW50 を SIXOCTAVE の互換充電器で満充電まで持っていく。
充電すること約 2 時間で完了。

この時、充電した電力量は約 8Wh になっていた。
バッテリー裏に書かれているバッテリー容量は公称値 7.3Wh なので、充電時の DC/DC 変換ロスを考えるとおおよそ公称値通りの 1,020mAh はあると考えて良い。
Part.3
満充電になった偽 NP-FW50 を更に 0% まで削ってみる。
これまた α6400 にセットして 4K 動画を撮影し続ける。
待つ事 1 時間と 26 分。バッテリー残量が 4% になった瞬間にバッテリー切れ。
初回テスト時よりも実容量に近いステータスを返すようになった感じはする。
でも 0% まで保たないのであてにはならない。
ということで
偽 NP-FW50 の動作検証をした結果、筆者個人として得られた物は次の 2 つ。
- バッテリー容量は概ね公称値通りの性能
- バッテリー残量を示すステータスはあてにならないので残り 15~20% くらいで交換か
といったところだろうか。
バッテリー 100% から切れるまで連続的な負荷を与えても膨らんだりはしていないので、まぁボチボチ使える互換バッテリーとして考えれば悪くはないかもしれない。
純正品以外を使うならすべてに当てはまることだけど、使用するなら何が起きても自己責任で―― という但し書きが付く。



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