はじめに
サウンドバー環境から脱却してブックシェルフ型スピーカー Edifier R1000TCN 改の横置き環境にしてからは、なにかとパッシブなスピーカーを模索していたりした。
何年か前より気になっていたコンパクトなブックシェルフ型スピーカー DALI SPEKTOR1 もここ最近は値上がり傾向であり、放っておくと 30,000 円越えじゃないと買えない予感がしたのでポチッと行っておいた。
スピーカーとしての要件
DALI SPEKTOR1 を選んだ理由は以下のような感じ。
FX -AUDIO- の USB-DAC「FX-04J+」とアンプ「FX-502J」を使用しているので、自ずとパッシブスピーカーでなくてはいけない。
次にサイズ。ここが実は重要で、複数ディスプレイ環境下であるから普通に縦置きが出来ないのである。
となると、横置きした際、ディスプレイ下に収まってくれる必要があると。その高さは 170mm 以下である必要もある。
そんな中、DALI SPEKTOR1 は横幅が 140mm。つまり横置きした際の高さが 140mm と、かなり余裕を持って置けるのでベストなチョイスとなる。
音質に関しては良い値段の物だし、他レビューを読んでも評判が良いので期待感は高かったから大丈夫だろうと。
着弾そして開封の儀
パッケージ自体が大きな段ボール (100 サイズ) なので、伝票直貼りで届いた。箱の保存はしないので気にしない。
箱を開けて先ず見えてくるのは取説とゴム足に壁掛けキット。


発泡スチロールをどかすと DALI SPEKTOR1 本体が見えてくる。白い布の袋に個装されているのがリッチ感あって良き。

本体を取りだした。

フロントのネットを取り外してみた。格好いい……

背面。重低音域の為にしっかりとバスレフが空いている。

スピーカーケーブルの接続はバナナプラグになっているので、ケーブルをしっかり作ってあげれば繋ぎやすくて良い。
ちなみにバナナプラグ無しでも繋げられるような仕組みになっているので安心設計である。

接続準備のケーブル作り
折角バナナプラグで接続できるのだからと、しっかり買っておいた。
もう片方のアンプとの接続部分は既にバナナプラグにしてあるので、今回はスピーカー側だけで済む。

今回選んで見たのは NOSTALGIC というブランドの製品。安いけどしっかりした作り。問題無く加工できた。
ケーブルの先っちょに切れ込みを入れて長めになるよう、割いてあげてからプラグを取り付けた。
スピーカーケーブルは CANARE 4S8 を愛用中。

設置して接続
筆者のデスクトップはこんな感じになった。

ウルトラワイドなディスプレイの下にも十分余裕を持ってスピーカーを設置出来た。
スピーカーを横置きする際、ツイーター側を外側にという物があるぽいんで慣例としてそのように設置した。
音質をチェックしてみる
筆者の耳というか記憶には Edifier R1000TCN 改の音が詰まっているので、そこからの比較とするなら傾向としては非常にそっくりな音が出た。
それだけ R1000TCN のコスパは最高だったんだなと改めて思った次第。
さて、肝心な SPEKTOR1 としての音の感想は――
- 重低音域
スーパーウーファー無しでも十分に響いてくれる綺麗な重低音が心地よい。 - 中音域
厚みがあって豊かな中音がでるので、ギターのリフなんか心地よい音がする。ボーカルもしっかりと出る。 - 高音域
かなり良く出てくれる。40 代後半のおじさんの耳でも分かるくらいなんで、若い人には強過ぎる部分もあるかもしれない。その辺は各々で調整してあげると良いだろう。
音質に関して現状、チューニング中というステータスなので余り多くは語れないのが正直なところ。
今のところは Equalizer APO で次のような調整になっている。
これを元に何ヶ月か掛けてどんどん詰めて行こうと思う。

いわゆるドンシャリ傾向な音が好きなのでそういうカーブになってしまう。
中音域が強過ぎるとラジオみたいな感じに聞こえちゃうのがちょっとイヤなんで。
おわりに
コンパクトさを兼ね備えつつ十分なポテンシャルを秘めたスピーカーであると感じる。
チューニング中であっても既に高音質であると言える位に音を出すことが出来ているので今後が非常に楽しみ。
サウンドバー環境から抜け出すことで得られた物は非常に大きいんで、こうしたスピーカー横置きでも気にならないなら非常に良い選択肢であるとオススメできる。
アンプだなんだってお金が余計にかかるけど、自由度がもの凄く高いのもまた良い。



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