A10-5800K を使って「遊ぶ」上で苦労した事

PC
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 APU に触れる前までは深く詰めて OC する事をやってこなかったので、OC や低電圧化と言った「遊び」をする上でえらく苦労をした。この苦労も楽しさのうちであるので大いに構わない所だが、発熱面や UEFI の設定で苦労したポイントをメモとして残しておこうと思う。

 

BIOS (UEFI) のバージョンで異なる動作

 使用した M/B の Gigabyte GA-F2A85X-UP4 の BIOS は初期バージョンは F2 だった。少しして Beta ではあるが、F3e が出てそして F3g となっている。改良点としては「APU のモジュールを片方潰す」という物と、APU とメモリの電圧設定、メモリの互換性が上げられていた。
 一番始めに行った OC は BIOS が F2 の時に行い、Vcore 1.47500V までかけると 4.5GHz 動作も出来て喜んでいたが、後に BIOS を F3e にした辺りから OC しても APU のクロックがおかしくなり、設定した通りの動作を全くもってしてくれない状況が長いこと続いた。
 動作としては、CPU 部にて TCB を OFF とし、クロックを 4.4GHz に設定。Vcore を 1.4500V に上げた上、負荷テストを行っても 4 つのコアのうち 2 つまでしか設定通りのクロックに達しない。残りのコアは 1.4GHz 程度で動いているだけであった。この時、AMD OverDrive で Vcore を弄ると、特定の電圧を越えるとリミットが掛かるかのようにクロックが落ちたのだ。
 自分の設定不備があるのではと UEFI から何通りかの設定を試してみたりの試行錯誤。結局自分では原因を掴めずにいたが、BIOS を F2 に戻すことで何事も無かったかのように OC させて想定通りの動作をしてくれた。現状、使用しているメモリは AMP 対応ではないが、AMP Profile を用いる事で DDR3-1866 動作が出来ている為にこれと言った問題は起きていない。XMP 対応メモリなので、XMP Profile で動かしたかったという、個人的な嗜好の問題であった。
 Beta 版の BIOS を試すときは初期 BIOS のバックアップを忘れずに。という事と、不具合を感じたら深追いし過ぎずバージョンを戻す方が何かと捗ると感じた。

APU の冷却

 A10-5800K はバルクという形で頂いたので、CPU クーラーには別売の PROLiMA TECH Samuel 17 を使っていた。定格で使う分にはなんら問題の無い CPU クーラーであったが、OC となると話しは代わり冷却面に多少の不安が出てきた。そこで、よく冷えると評判だった ENERMAX ETS-T40-TB を購入し付け替えることとした。
 CPU クーラー交換後は、バラックで動作させた LOAD 時で 10℃ 程の低下が見られた。OCCT でグラフを比較すると以下のようになる。見やすいように 40℃ の所へラインを入れてみた。このラインが上にあるほど冷えていると分かるはずだ。尚、ケースに収めると ETS-T40 でももう少し温度が上昇するので注意したい。

 ETS-T40 は実売で 3300 円程と買いやすい値段であり、冷却性能も非常に高く取り付けも簡単なので個人的に一推しな CPU クーラーである。

著者プロフィール
ぶっち

本格的に PC へ触れ始めてたのは 1990 年位から。
興味は PC 全般。OS は Windows と Linux などを嗜む。
プログラマやネットワークエンジニアを経てフリーに活動している 40 代も後半に入ったおじさんです。

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