A10-7850K の cTDP を検証

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 cTDP は configured TDP の略称で、その名の通り TDP を設定可能とする機能。使用するには M/B の BIOS が対応している必要が有る。当方が使用して居るのは GIGABYTE GA-F2A88X-UP4。BIOS は beta である F5b から cTDP への対応となる。
 実際にこの機能を用いて「何が出来るか」となれば、TDP を 45W 若しくは 65W の何れかに設定出来るので、プロセッサ自体の TDP である 95W も込みであれば 3 段階の動作を選べる事になる。TDP を下げるほど、実質的に消費電力も下げる効果があるのでより省電力且つそこそこの性能を維持した運用が可能となる。


0205_cTDP_BIOS

cTDP 毎にみる 3DMark

 当然ではあるが、TDP は下げるほど発熱量を低く保とうとするので CPU Clock (P-State) は定格よりも低めを維持しようとする。APU の動作を TDP 枠内に収めようとするからそれは仕方の無い事であり、相応の性能低下は目に見えて存在する。
 どの程度の低下が見られるかはいつも通りの 3DMark で見る事に。DX9~11 世代をまとめて見る事ができるので、あれこれベンチを回すよりもこれ 1 つで充分と思って居る為。以下のグラフを見れば TDP 毎の性能差は見て取れる。

0205_cTDP_3dm_IS
0205_cTDP_3dm_CG
0205_cTDP_3dm_FS

消費電力

 cTDP の目的は性能云々よりも、省電力に運用出来ることなので消費電力をワットチェッカーを用いて計測した。負荷をかけるソフトとして、これもいつも通りに Prime95 を用いた。
 尚、BIOS のセッティングはデフォルトをロードした物に cTDP を変更していくのみ。CPU の項目で APM が Disable だと cTDP を設定しても有効にならないので注意が必要だ。

 cTDP 45W
 高負荷時の CPU Clock : 2.4~3.0GHz
 高負荷時の消費電力 (Peak) : 73.1W
 無負荷時の消費電力 (min) : 43.3W
 3DMark 時の消費電力 : 79.5~90W
 BIOS 起動時の消費電力 : 80~81W

 cTDP 65W
 高負荷時の CPU Clock : 3.0~3.5GHz
 高負荷時の消費電力 (Peak) : 96.3W
 無負荷時の消費電力 (min) : 46.3W
 3DMark 時の消費電力 : 91.4~100W
 BIOS 起動時の消費電力 : 81.5~82.5W

 cTDP Disable (95W)
 高負荷時の CPU Clock : 3.7~3.8GHz
 高負荷時の消費電力 (Peak) : 123W
 無負荷時の消費電力 (min) : 46.3W
 3DMark 時の消費電力 : 100~112W
 BIOS 起動時の消費電力 : 83.4~83.8W

 * 個人的に cTDP を設定したあと、その TDP は「どの時点から有効になるのか」が気になっていたので BIOS を起動した状態でも計測した。

 この計測結果を見る限り、A10-7850K が 1 つあれば「性能重視なのか省電力性重視なのか」と色々な使い方を選べる APU だと思う。OS 起動後でもダイナミックに cTDP が使えれば、自分も色々切り替えて使いたいと思う機能だ。
 自分は標準の TDP 95W で動く APU の性能が欲しいし、その時の消費電力に不満は無いから遊び用途以外で cTDP を扱う予定は無し。

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