Xperia Z2 から X Performance に変えて良くなったこと、悪くなったこと

Xperia
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 Xperia Z2 から Xperia X Performance に機種変を行い、端末の設定も完全に X Performance への移行が終わって 2 日間。
 良かったことの方が数としては多いのは当然、逆に悪くなったところもあると感じている。
 筆者なりに感じた所を幾つかまとめて見ようかなと思う。

Z2 よりも X Performance で良くなったこと

処理速度がえらく早くなった

 SnapDragon 820 という最新の SoC になったので、これは当然とも言える。
 Antutu の Score は Z2 の 35,000 弱に対し、X Performance では 130,000 超と圧倒的な差がある。故にオペレーション全てがサクサクである。グラフィック処理も Adreno 530 のおかげでヌルヌルサクサク。

液晶ディスプレイが綺麗

 X Performance の方が明るく発色が凄く良いと感じている。ただ、自動制御される明るさが「暗いところでは若干暗め」に制御されるところが見づらいと感じてしまった。暗いところであまり明るい物を見ても、目に悪いのでこれは慣れていけばトータルで見ると逆に良い事なのかも…… と前向きに考えることも出来る。

とにかくカメラが高画質

 カメラと一言で言ってしまったが、レンズやイメージセンサー、画像処理エンジンをひっくるめて「カメラ」と言う事にしておく。
 Z2 では画角が 35mm 換算 27mm、X Performance は同 24mm と 3mm も画角が広がっている。その為、同じ位置で構えても撮影出来る範囲が広くなり、情報量の多い写真を撮影できると言う事になる。
 イメージセンサーの画素数としては 2,300 万画素となっている。しかし、画素数なんかよりも映像としての解像度の方が重要性を増してくる。
 Z2 も 2,070 万画素と大差ないけど、細部はブロックノイズやカラーノイズでディテールが潰れてしまったりと解像度に不満が多かった。
 画像処理エンジンの性能差も大きいところだろうけど、X Performance では細部まである程度しっかりとエッジを残しつつカラーノイズもかなり低減されている。全体的にシャープなイメージを持ったけど、等倍で細部を見ると実際に強めなシャープをかけられたような感じになっており、モスキートノイズぽい物が散見できた。筆者としては等倍で細部をじっくり吟味するなんてことは一般的では無いと思うので気に掛からない所である。
 サンプルとして写真を掲載してみる。先日レビューを掲載したうちの一枚が Xperia X Performance で撮影した物だったからそのまま流用する。
DSC_2090
 比較用に撮影した夜景もあったので 2 枚はってみる。
 左が X Performance、右が Z2。カメラのモードは共にプレミアおまかせモード。(視野を合わせる為のトリム処理のみしている)

指紋認証がとにかく良い

 Z2 では PIN 認証にしていたので、4 桁の数字を毎回入力して解除していた。
 X Performance では特定の場面以外は指紋認証のみで解除できるから使わない手は無い。筆者はよく使う指として「右手親指、右手人差し指、左手中指」の 3 本を登録してある。このうち、最も使用する右手親指に関しては 2 重登録させて認識率を出来るだけ上げるような工夫もしている。
 ただ、ロック画面の時計で日時を確認したい場合には不便な場面も多い。指紋認証によるロック解除が早すぎてロック画面が全く以て視認出来ないからだ。ロック画面で日時を確認したい時は敢えて指紋を登録していない指だとか、爪で電源ボタンを押すと良いのだろうかなと思う。とどのつまり、指紋認証の認識速度が想像以上に速くて凄いなって事を伝えたい感じ…… なのかな。

Wi-Fi のリンク速度が上がった

 自室での使用こそ Wi-Fi のリンク速度が大切なタイプなのでこれは大助かり。ルーターは NEC の WR9500N を使用しているので、802.11n までの規格でしか接続できない根本的なネックがあるのだが……
 Z2 の時は 11n (5GHz) で 150Mbps が限界値だったが、X Performance にしたら 300Mbps へと倍増した。


 これはつまり the Internet との通信速度も速くなることになる。
26_XXP_speedtest
 もうこの Speedtest の結果だけで Z2 使用時の Wi-Fi リンク速度を超えるという素晴らしい結果が得られた。

Z2 から X Performance で悪くなったこと

バッテリー持ち

 これは一番に感じる所。Z2 は 3,200mAh、X Performance では公称 2,570mAh (実際には 2,700mAh セル) と逆に減少している。
 この分は体感するほどでも無いだろうかと甘く見ていたが、これが結構な速度でバッテリーが減っていく。バッテリーセルを高寿命とする為に、やさしい充電手法を採っているのだろうけど、Z2 は 2 年使った所でバッテリーセルの劣化は殆ど認められないレベルだし、わざわざ高寿命化する手法を取るのはなんだかなーである。
 実際の減り方は次のような雰囲気に。夕方から所用で外出して 23:00 頃帰宅した時のグラフである。
26_XXP_Battery_Real
 移動中、大体なにかしら弄って居たせいもあるからだろうけど、6~7 時間で 50% ほど減っている事になる。使い方次第になるけど、こんな感じの使い方では 1 日持たない可能性が大きい。
 解決策としてはモバイルバッテリーを持ち歩く事。これが無難で確実。で、筆者が実際に持ち歩いているモバイルバッテリーは次の記事でレビューした製品。

[PR Review] Poweradd MS065Q3 / 10,500mAh Quick Charge 3.0 対応モバイルバッテリー
 この度は Poweradd より 10,500mAh の容量を持つ Quick Charge 3.0 対応モバイルバッテリー MS065Q3 のご提供を頂いたのでレビューをお送りする。本製品はLG ...

 これは Quick Charge 3.0 対応で 10,500mAh の容量を持つから X Performance なら変換ロスを計算しても 3 回くらいは 0 から 100% に出来るハズだし、コンパクトで持ち歩きやすい。持ち歩くカバンやデイパックによっては細長いタイプのモバイルバッテリーでも良いだろう。重要なのは Quick Charge 2.0 ないし 3.0 対応である事。これだけで充電速度が違うから、充電にかける時間を短く出来る。

ガラスフィルムがほぼ全滅

 これも既に別記事を執筆した事になるけど、現状の市販製品ほぼ全てに於いて「四隅が浮く」事や、浮かなくとも「表示部分よりフィルムが小さい」だとか意味の分からない事になってしまっている様だ。筆者は他に良いフィルムが無いので浮いたまま使っているのだが……
 ああ、これは X Performance が悪いって訳でも無くて市販品が悪いのかな……

microSD カードの抜き差しが面倒

 X Performance 左側にあるスロットを引き出すと、SIM カードまで抜けてしまうので端末の電源を切る必要が出てくる。そうしないと SIM カードが電気的に破損する恐れがあるからだ。
 よって、Z2 の時のように気軽な microSD カードの抜き差しが出来ない。
 筆者は自宅サーバーでクラウド環境を構築しているから、そこを経由するとデータのやりとりは簡単なんだけど、やはり microSD を直で PC に読み込ませた方が手っ取り早いと思っているので、この点も残念なポイントだった。

おわりに

 総じて言えば機種変をして後悔しているなんて事は全く以て無いけど、一言言うなれば「バッテリーさえ…」である。モバイルバッテリーを持ち歩けば解決出来るお話しではあるから、ぶん投げるほどの物では無いと考えている。
 筆者個人が感じた良い所と悪い所は、共に個人差のある感じ方をするところであろうと思うが、今機種変を考えて居る人の何か参考にでもなれば、これ幸い。

著者プロフィール
ぶっち

本格的に PC へ触れ始めてたのは 1990 年位から。
興味は PC 全般。OS は Windows と Linux などを嗜む。
プログラマやネットワークエンジニアを経てフリーに活動している 40 代も後半に入ったおじさんです。

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コメント

  1. ちょうどDOCOMOショップにいるときにこのサイトを見つけました。
    ちょうどZ2からx performanceへの買い換えを検討してたのでとても参考になりました。
    ありがとうございました。

    •  参考になったとのコメントありがとうございます。何かしら少しでもどこかに居る誰かのお役に立てればと思っておりますので、非常に励みになります。
       Xperia X Performance を手にとって電源をいれたら、とりあえずシステムのアップデートが無いかご確認してみると良いです。バッテリー関連の持ちに関わるアップデートが未適用だとアレなので。

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