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この度、RAVPower より 22,000mAh モバイルバッテリーのご提供を頂いたので、レビューをお送りする。
本製品は 22,000mAh の容量を持つモバイルバッテリーで、出力ポートは USB Type-A が 3 つ。各ポート最大 2.4A、3 ポート合計 5.8A の出力が可能なモデルである。
バッテリーセルは iPhone と同じバッテリーと謳っているので、恐らく ATL 社製リチウムイオンポリマーを採用していると思われる。
パッケージ
同梱品としてモバイルバッテリー本体以外にキャンリングポーチが付属しているので持ち歩きやすい。充電に用いる MicroUSB ケーブルも異なる長さで 2 本付いているので複数台の充電も本製品のみで直ぐに行える点は好印象だ。
製品外観
バッテリー残量インジケーターは LED 4 つで示される。22,000mAh という大容量なので 1 つあたり 5,500mAh を差すから結構アバウトな表示になってしまうと感じる。
本体充電用端子や充電出力端子、インジケーターは全てボディ上部に集約されているのでアクセスはし易いだろう。
本体重量は実測 420.7g となっており若干重めであるが、バッテリー容量を考えると妥当な重量だ。
使用感
先ず満充電をしておこうと開封時のバッテリー残量を確認したら 26~50% を示す LED 2 つの点灯だった。この状態から約 4 時間の充電で満充電となった。充電が完了しても LED は 4 つ点灯したままで消灯しない。
尚、この時の充電量は 5V で 7,305mAh だったから (ATL 社製ならば) 3.8V 換算しても降圧ロスなしで 9,800mAh になるし、LED の示す残量との相違が若干でた感じになる。満充電からフル放電させてから満充電をすると言う一連の検証を行いたいが、かなりの時間が掛かりそうなので今回は割愛とさせて頂く。
デバイスの充電
本製品の入力電力
本製品への充電には同社 USB 充電器を用いたが、Quick Charge のポートよりも iSmart のポートへ接続した方がより多くの電力が得られたと記しておく。
5.24V/2.01A (10.5W) の入力を得て充電を行うことが出来た。仕様上は最大で 12W 入力だからまぁ実際はこんな物だろう。
満充電に近くなるほどバッテリー保護の為のトリクル充電に切り替わるので、少しずつ電流が落ちていき同じ容量分だけ充電するにも時間が掛かるようになる仕組み。
Xperia X Performance への充電
バッテリー残量 26% にまでおちた Xperia X Performance を満充電されるまで行った。
70% までは写真の通りに 5.04V/1.49A (7.5W) で充電が続けられた。大体平均すれば 5V/1.5A とみて良いだろう。
この充電に関しては 30% から 10% 刻みで充電に要した時間のデータをまとめたので掲載しておく。比較用として AC 接続タイプの Quick Charge 対応 USB 充電器によるデータもまとめた。
- 30~70% 合計 : 本製品 42 分 (QC 対応充電器 38 分)
- 30~100% 合計 : 本製品 117 分 (QC 対応充電器 112 分)
この様にデータを取ってみると、Quick Charge と本製品の iSmart 制御による充電時間の差はたったの 5 分となった。Quick Charge にこだわりを持っていたけど、実際こうしてみると大きな差はないんだなと感じた。Quick Charge による高速充電で有利な 70% までの時間をみても差が 4 分しか無いので尚更そう感じる。
入力電流の高いモバイルバッテリーへの充電
入力 5V/3.0A 対応のモバイルバッテリーへ充電を行ってみた。4.95V/2.10A (10.39W) の出力となり 10W 以上の出力は確認出来た。手持ちにある他の 5V/2.4A 出力のモバイルバッテリーでは 2A に到達するか否かという感じだったので、本製品の出力はかなり健闘していると言えよう。
おわりに
22,000mAh と大容量を活かす為に充電出力端子を 3 つ備え、複数のデバイスの充電にも有効活用が出来る。
スマートフォンの充電速度は現状において過不足の無い速度であるから iPhone や Android 端末共に問題無く使用が出来るだろう。Quick Charge 非対応であるが、先の検証の通り充電時間に大差なかったから特に気にする必要も無いかと思われる。
大容量だけあって重量があり、持ち歩く時に重さを感じることもあるだろうが、複数デバイスを持って長時間の移動を行う際には必携としておくとデバイスのバッテリーを気にかけることも無くなるだろうと思う。
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