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Dropbox のような事の出来るクラウド環境として Nextcloud 11 を自サバ運用しているが、昨日 12.0 にアップデートが出来るよーみたいな通知が出ていたので更新作業を行った。
Nextcloud 11 からだと若干の設定変更が必要だったので備忘録。
動作環境
- OS : CentOS 7.3
- Web : Nginx 1.11
- DB : MariaDB 10.1
更新作業
サーバーに SSH で接続してコンソールで手作業した。
先ずはオフィシャルサイトより nextcloud-12.0.0.zip をダウンロードしてくる。
wget 'https://download.nextcloud.com/server/releases/nextcloud-12.0.0.zip' -P /var/tmp/
何かあったら嫌なので先に DB のバックアップを行う。
DB のバックアップ方法に関してはオフィシャルに書かれている方法で素直にやっても良いし単純に dump しても良い。
mysqldump --single-transaction -h [server] -u [username] -p[password] [db_name] > nextcloud-sqlbkp_`date +"%Y%m%d"`.bak
次に既存の Nextcloud 11 もバックアップが必要だけどデータディレクトリは別に指定してあるし設定ファイルもそのまま流用する必要があるのでリネームする事でバックアップとみなす事に。
mv /var/www/html/nextcloud /var/www/html/nextcloud11
でもって Nextcloud のドキュメントルートの 1 つ上の階層で unzip コマンドを打ち込んで Nextcloud 12.0 を展開してしまう。
cd /var/www/html
unzip /var/tmp/nextcloud-12.0.0.zip
設定ファイルを Nextcloud 11 の物をそのまま流用するのでリネームしたディレクトリからコピーしておく。
ついでに Nextcloud の occ コマンドを実行出来る様に実行権限を付与する。
cp -r ./nextcloud11/config ./nextcloud/
chmod +x ./nextcloud/occ
ここまできたら後は最後にアップグレード作業を行うために nginx ユーザーで occ コマンドを打ち込む。
cd ./nextcloud
sudo -u nginx occ upgrade
これで DB 等の更新作業が完了する。
Nextcloud 11 からの設定変更
Nextcloud にログインをして「管理」より「Basic Settings」を開くと最上部にある「セキュリティ&セットアップ警告」へ幾つか警告が表示されるようになる場合が殆どかと思われる。
X-Frame-Options が ORIGIN じゃない云々と言われたので対処が必要だが、Nginx の設定にある「add_header X-Frame-Options “SAMEORIGIN”;」と書かれた行を全て削除する事。
加えて筆者の場合は OPCache に関する設定が推奨設定ではなかったので、設定すべきパラメータが表示されていた。これはそのまま推奨設定にする事で対応できた。
この辺りは次のドキュメントに記載されている設定方法を改めて見ておく必要がある。GZip に関するパラメータも Nextcloud 12.0 から変更されているのでその辺りの設定もしておくと良いだろう。
おわりに
今回のアップデートより UI が一部変更され、ページ上部に各アプリへのリンクが横に向かって伸びていく感じになっており、切り替えも容易。だいぶ使いやすくなったかなと感じる。
現状でも動作におかしな所は見当たらないのでアップデートして良かったかなと感じた。
Android アプリの Nextcloud Client も合わせてアップデートされていたので、そちらも更新しておくと良いだろう。
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