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筆者は Firefox といえばタブグループ毎に大量のタブを開きつつ、左端へ縦方向のタブ表示を必須とするような使い方をしてきた。
最低限同じ様な事が出来る事とパスワード関係で大変有能な LastPass も必須としている。これが無いとログイン出来ないサイトも出てきたりしちゃうので。
そこで Firefox 56 までと似たような環境をつくり出すことが出来るアドオンを長いことちぎっては投げ、ちぎっては投げーとやって来た所で「これだ!」と思える様なアドオンが見つかった。それにより Firefox 57 へ移行する目処が立った為、メモ代わりに記事とすることとした。
切り捨てるアドオンとそのまま使えるアドオン
Firefox 56 で使っていたアドオンを Web Extension 版に出来る物、出来ない物が機能によってはあるので無いならないでまぁ… なんてアドオンは思い切って切り捨てる。
中には Web Extension 版も開発してくれている物もあるので、それはそのまま採用する方向で。
以下のスクリーンショットが Firefox 56 までで使ってきた物達。
旧式と表記されている物は Web Extension 版が用意されていない限りはアウト。
加えて現在必要性の無い物を省いた結果、このうちからそのまま使える物は……
- LastPass (Web Extension 版がある)
- uBlock Origin
この二つのみとなる。
一石三鳥なアドオンを入れた
筆者はタブグループ機能とタブグループを切り替えるボタン表示がどうしても欲しかった。しかしその両方は開発サイドがさじ投げ状態なので絶望的。
それなら代替となり得るアドオンを探さなければならない。これが非常に苦労する。
しかし 2017/11/12 になり「タブをグループ化した物をクリックして切替可能、尚かつ左端へ縦方向にタブ表示してくれる」という 1 つのアドオンで今までなら 3 つのアドオンに相当する物が見つかった。
それがこの Sea Containers になる。このアドオンのおかげで Firefox 57 へ移行する目処が立った。
これは Firefox 57 がもつコンテナ毎に分けてタブを表示してくれる代物。
Sea Containers をインストールし、Firefox のオプションからコンテナの項を開けば自分の好きなようにコンテナの名前と配色をカスタマイズ出来る。
これが左のサイドバーへ表示される仕組みなので常時表示しておけば良いわけだ。
コンテナを追加したり編集したい場合は Firefox のオプションから次の箇所を開く。
デフォルトの不要なコンテナを消した後、自分の好きなようにコンテナを作っていく感じがベストかと思う。
既に一部作成済みだが、ここではテストでコンテナを作成する。
CTRL+SHIFT+. (ピリオド) を 2 回押してサイドバーを閉じて開き直す動作をすると、追加したコンテナが Sea Containers に反映される。
サイドバーにタブ一覧が出るのであれば、上部に表示されるタブバーは不要なので非表示にしたい。
Firefox 57 以降、その様なカスタマイズにはスタイルシートをいじる必要がある。
Firefox の Profile があるフォルダ以下に chrome と名前を付けたフォルダを掘り、その中に userChrome.css を作成。中身を次の様に記述する。
”%APPDATA%\Mozilla\Firefox\Profiles\hogehoge.default\chrome\userChrome.css”
と言うような感じに。hogehoge の箇所は実際にはランダムな英字となっている。
@namespace url("http://www.mozilla.org/keymaster/gatekeeper/there.is.only.xul");
#TabsToolbar {
visibility: collapse;
}
Firefox のコンテナ機能とはセッションやクッキーがそれぞれのコンテナ内でのみ共有される。
その為 A, B, C と 3 つのコンテナがあったとして、A のコンテナで Google にログイン。B のコンテナで Google を開いてもログインはされていないという事になる。C のコンテナに関しても同じ。
これは即ちコンテナの数だけ別アカウントでサイトにログインが出来る事も示す。若干の慣れが必要だけど割と有用な機能だと思う。
あればあったで便利なアドオン
Firefox 56 では使っていなかったけど、別のブラウザでは使っていたアドオンもこの際 Firefox 57 にも入れてしまう。
IPvFoo
これは現在アクセスしているサイトが IPv4 接続か IPv6 接続なのかをアドレスバーに表示してくれる物。
筆者のネット環境が IPv6 に対応してからは割と気にしているポイントなのでこれは表示させておく事とした。
HTTP/2 Indicator
現在アクセスしているサイトが HTTP/2 を話して繋がっているのかを示してくれる。SPDY なんかも対応していたかも。
これは筆者がサーバー運用している関係上、気にするところなので入れている。
暫定的な使用アドオンたち
もっと何か便利になってくれそうなアドオンがあればいいんだけど、個人的に「これだ!」と具体性のある内容を文字に出来ないからこれで基本的に事足りるであろうと思われる。
プラスアルファとして Firefox 自体のオプションもいじっておくと GOOD。
about:config からのカスタマイズ
検索結果を新しいタブで開く
UI に検索窓を追加してもそこから検索した結果はアクティブなタブで開かれてしまう。検索結果は新しいタブで開いて欲しい人なのでこれを設定する。
アドレスバーより about:config とお約束の文字列を入れて詳細な設定画面を開く。
”browser.search.openintab” を検索して項目をダブルクリックして値を true に変更する。
これで検索窓に検索ワード入れて ENTER を押せば新しいタブで検索結果が開かれるようになる。
MacType が効くようにする
既にやっていることだけど改めて。
about:config を開いて検索欄に “direct2d” と入れると出てくる項目のうち、”gfx.content.azure.backends” を “direct2d1.1,cairo” に。”gfx.direct2d.disabled” をダブルクリックして “true” にする。
最終的な外観
カスタマイズ後となる Firefox 57。というか Develop 版は良く見たら Firefox 58β だったけどまぁ同じだろう。
サイドバーにコンテナ毎に分けられたタブが縦に並び、上部のタブバーは非表示。
アドレスバー横に検索窓を出したり、その下にブックマークバーを表示させたり最上部にメニューバーを表示させたり。
これが筆者なりの Firefox 使用時の基本形という事で。
Firefox 57 からはアドオンが Web Extension 方式になっているので当然動かないアドオンも大量にあるが、新しいアドオンの中で代替の効く物も頑張れば見つかるので今後も色々と注視していきたい所ではある。
謳い文句通り冗談抜きで Chrome 並かそれ以上の快適な動作をするだけに期待大である。
より便利な Tree Tabs
Sea Containers も良いけど、コンテナを用いずともアドオンが管理する形でタブグループを実現しているアドオンが Tree Tabs。
こちら別記事にまとめたのでよろしければご参照を。
筆者は Tree Tabs をメインに使用し、コンテナ管理用に Sea Containers を入れたままにしておくこととした。
Tree Tabs はかなり優秀と思われる。
記事更新履歴
- 2017/11/14 22:51 — Firefox のコンテナについて補足
- 2017/11/17 19:50 — Tree Tabs に関してのブログ内リンクを追記
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