[PR Review] SoundPEATS Q32 フルワイヤレス Bluetooth イヤホン

Review
この記事は約7分で読めます。
この記事は最終更新日より 1 年以上経過しています。
画像やリンクが無効になっている可能性もあるのでご了承下さい。

はじめに

 この度は SoundPEATS より SoundPEATS Q32 という TWS (True Wireless Stereo) な Bluetooth イヤホンのご提供を頂いたのでレビューをお送りする。
 今までであれば最低限左右ハウジングを接続するためのケーブルを要していたが、本製品ではそれすらも廃しつつ連続再生時間は 4 時間に及び音質も十分確保されているので安価にフルワイヤレスを体験出来る製品となる。

SoundPEATS Q32 の仕様

Bluetooth Version Bluetooth® 5.0
Bluetooth Profile AVRCP v1.6, HFP v1.7, HSP v1.2, A2DP v1.3
チップセット Realtek 8763BFR
最大通信距離 見通し 10m
待機時間 約 120 時間
再生時間 約 4 時間
充電時間 最大 2 時間
充電ケースによる充電回数 18~20 回
入力電圧 (イヤホン) 3.7V, 43mAh
入力電圧 (ケース) 3.7V, 2,600mAh
重量 (イヤホン) 4.7g
重量 (ケース + イヤホン) 96.4g (実測)

パッケージ

 SoundPEATS といえば黒をベースにした正方形のパッケージというイメージを持っている筆者ではあるが、今回はガラッと変わって白ベースに長方形のパッケージとなっていた。

同梱品

 パッケージ底部に付いているベロを引くと中の箱が引き出される仕組み。ちょっと高級感がある。

 同梱内容としてはキャリングポーチにイヤーフックが S/M/L サイズの 3 種。イヤーピースの M は標準装備なので S/L が別途付属する。
 他、本体ケースに内蔵されたバッテリー充電用のケーブルにマニュアルとなる。

本体外観

 これが Q32 を納めたケースとなり、2,600mAh のバッテリーを内蔵している。

 ケースの重さはイヤホン込みで 96.4g となっておりバッテリー容量の割には軽く感じた。

 側面にはバッテリー残量確認 LED とそれを点灯させるスイッチが付いている。充電はスイッチ下にある MicroUSB 端子へ接続する事で行える。

 ケースの蓋を持ち上げて開けると Q32 本体である 2 つのイヤホンが入っている。

 各々のイヤホンには電極がついており、ケース内部の電極と接触する事で充電を行う仕組み。尚、この収納箇所にはマグネットが内蔵されているのでスッと入って吸着する為に安定した充電が可能だ。

 イヤホンはこの通りで 22.0 x 16.2 x 13.6 [mm] サイズ (実測) のボディにイヤーピースが付いている感じで非常に小型なタイプに仕上がっている。

使い方

充電

 先ずはケースのバッテリー残量を確認する。これはケースに付いているボタンを押せば残量 LED が点灯するので電力が残っていることを確認しておく。少ないようであれば一旦満充電しておくと良いだろう。
 次にイヤホン 2 つの充電を行っておく。

 一度イヤホンを外して直ぐケースに戻すと充電が行われる。それぞれのイヤホンの LED が赤色に点灯している間は充電中となっているので、充電完了となって LED が消灯するのを待てば良い。

 尚、ケースの蓋はイヤホンがある位置のみシースルーとなっている為、次の写真の様に LED が透けて見える。わざわざケースを開けなくとも状態が分かるのは非常に良い。

ペアリング

 SoundPEATS Q32 では使い方によってペアリングのパターンがあるので要注意。
 ここでは購入後の初回ペアリングに関して解説する。

モノモードのペアリング その 1

 独立した左右イヤホンは片方だけの利用も可能となる。
 R と書かれた右耳に装着するイヤホンのみを取り出すと LED が赤と白交互に点滅する。これはペアリングモードになっているのでスマートフォンの Bluetooth 設定より SoundPEATS Q32 の ID を見つけて接続すれば良い。

モノモードのペアリング その 2

 左右独立したイヤホンをそれぞれ別の端末とペアリングを行う場合、先ずは L と書かれたイヤホンを取りだして LED が赤と白交互に点滅してペアリングモードに入っていることを確認する。
 その状態でスマートフォンの Bluetooth 設定より SoundPEATS Q32 の ID を見つけて接続すれば良い。
 次いで R と書かれた方のイヤホンをケースから取りだし、同様にペアリングモードである事を確認したら別の端末の Bluetooth 設定から SoundPEATS Q32 の ID を探してタップ。接続すれば良い。
 こうすることで左右のイヤホンがそれぞれ別の端末と接続する事が出来る。

ステレオモードのペアリング

 上記「モノモードのペアリング その 1」の手順でペアリングを行った後、L と書かれた左耳に付けるイヤホンを取り出すと R のイヤホンと自動的に接続されてステレオモードの動作になる。

再ペアリング方法

 モノモードの場合、使用している側のイヤホンにあるボタンを長押しして一旦電源を OFF にする。
 電源 OFF の状態から約 5 秒程度ボタンを長押しすることでペアリングモードに移行する。
 ステレオモードの場合では R 側のイヤホンを取りだしてボタン長押しで一旦電源を OFF に。電源 OFF の状態からボタンを 5 秒程度長押しをしてペアリングモードに移行させる。

操作方法

 選曲操作以外は左右どちらのボタンでも操作が可能。

電源 ON ケースから取り出す。
若しくは電源 OFF の状態からボタンを 2~3 秒長押しする。
電源 OFF イヤホンのボタンを 3 秒長押し。
再生/一時停止 イヤホンのボタンを 1 回押す。
選曲 前の曲にする時は左イヤホンのボタンを 2 回押す。
次の曲にする時は右イヤホンのボタンを 2 回押す。
受話 着信中にイヤホンのボタンを 1 回押す。
終話 通話中にイヤホンのボタンを 1 回押す。
着信拒否 着信中にイヤホンのボタンを 1 秒長押し。
通話ミュート/再開 通話中にイヤホンのボタンを 2 回押す。
音声出力先切り替え 通話中にイヤホンのボタンを 1 秒長押し。

装着してみる

 実際に筆者が SoundPEATS Q32 を装着してシックリきた形が次の写真の様な感じになった。

 標準装備のイヤーピースのみの状態で装着しているがボディが後方斜め上に向かうような角度でジャストフィットしてイヤーピースによる密閉感も丁度良い物となった。
 本製品を装着して脱落が心配であれば付属のイヤーフック付きのピースに交換しておくと良いだろうと思う。

 装着感としては非常に良好な上、やはり左右を繋ぐケーブルが無いのでタッチノイズの心配は皆無であるしブラつく物がないので安定している。フルワイヤレスはとてつもなく素晴らしいと感じる事が出来る。

音質チェック

 いつも通り筆者所有の Xperia XZs とステレオモードにてペアリングを行い試聴を行った。
 SoundPEATS Q32 は Bluetooth 5.0 対応ではあるが後方互換があるので Bluetooth 4.2 までの対応となる Xperia XZs でも問題なく使用できた。

 先ずプリインアプリの設定よりイコライザーを OFF として音楽を再生してみたが、AptX コーデックには当然非対応なので若干明瞭感が不足する事は否めない。しかし、チューニングが割とフラットな物となっているのでイコライジング無しでも音楽を聴くには十分な音質が確保されていると感じた。

 筆者の場合、次のスクリーンショットの様に更にイコライジングすることで明瞭感を得つつ、少し欲しいなと感じた重低音を補うような形をとってみた。

 この調整で筆者にとってはなんら不満の無い音質で音楽をドライブしてくれるようになった。感無量である。
 ちなみに左右のイヤホンが別れたフルワイヤレスだが、左右での音のズレなどは全く感じられなかった。

おわりに

 フルワイヤレスでこれだけ小型且つ良音質な製品を安価に販売出来るまでに進化してきた―― となれば「連続再生時間が欲しいという場合」以外、TWS じゃない Bluetooth ワイヤレスイヤホンを選ぶ理由も無くなるだろうと強く感じた。
 とは言え本製品の場合、一旦使用を中断する事にはなるけど付属ケース内蔵バッテリーでイヤホンを充電出来る為にトータル再生時間では他を圧倒する。
 ここまで音質若しくは機能性、使用感に於いて高い満足感の得られた Bluetooth ワイヤレスイヤホンは久しぶりだった。

著者プロフィール
ぶっち

本格的に PC へ触れ始めてたのは 1990 年位から。
興味は PC 全般。OS は Windows と Linux などを嗜む。
プログラマやネットワークエンジニアを経てフリーに活動している 40 代も後半に入ったおじさんです。

ぶっちをフォローする

コメント

This site is protected by reCAPTCHA and the Google Privacy Policy and Terms of Service apply.