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はじめに
この度は SoundPEATS より MUSON Pro3 のご提供を頂いたのでレビューをお送りする。
本製品は今まで当サイトでレビューを行ったアクションカメラとは本体形状や防水ハウジングの形状やサイズの異なる新しいタイプのアクションカメラとなり、2,000 万画素のイメージセンサーを搭載することで 4K 解像度の動画撮影に対応したモデルとなる。
EIS (Erectronic Image Stabilization = 電子式手ぶれ補正) 機能搭載により手ぶれ補正を強く効かせて安定した動画撮影も可能。さらには Wi-Fi 内蔵なのでスマートフォンにアプリケーションをインストールして Wi-Fi 接続することで本製品をコントロールする事も可能となる。
おおよそ必要であろう機能を搭載している高機能なアクションカメラだ。
製品概要
スペック
- 動画解像度 : 4K 30fps, 4K 25fps, 2K 30fps, 1080p 60fps, 1080p 30fps, 720p 120fps
- 静止画解像度 : 20M, 16M, 12M, 8M, 5M (Pixels)
- レンズ : 画角 170 度
- Wi-Fi : 802.11b/g/n
- LCD : 2inch サイズ
- 動画フォーマット : MOV (動画コーデック : AVC, 音声コーデック : AAC)
- 静止画フォーマット : JPEG
- 記録メディア : microSD カード
- バッテリー容量 : 1,200mAh
- 動画撮影時間 : 4K 30fps 時最大 2 時間
- 入出力端子 : マイク端子, MicroUSB 端子, miniHDMI 端子
パッケージ
パッケージ内容
パッケージを開けると先ず出てくるのがハードなキャリングケース。この中に全て納められているので持ち運びに関しては何ら心配もない。
キャリングケースの中身はこの様になっている。
アクションカメラが収まっている部分の形状が全然あっていないので、恐らく他製品の物をそのまま流用している物かなと思われる。
マウンタが沢山付属しているが、パズルのように頭を使う事無くさっと全て出し入れ出来た。
アクションカメラは予め防水のハウジングに納められている。予備バッテリーと MicroUSB 端子を装備したバッテリー充電器も付属。
リモコンに関しても予め CR2032 が装着済みではあったが別途もう一つボタン電池が付属していた。
その他付属品としては外部マイクに対応というだけで無くピンマイクまで付属している。
面白いポイントは自撮り棒まで付いているという事。先端がそのままマウンタを接続出来る形状になっている。
各種マウンタなどは製品販売ページより拝借。おおよそ必要と思しきマウンタや固定にあると便利なバンド類も付属していた。
外観
ボディ
ボディ表面はラバーコーティングされた感じでサラサラした感じになっている。
正面から見るとレンズ部分が正方形に突起している。背面は 2inch サイズの液晶画面で左下のフレームには技適マークが表示されている。
トップにはコンソールが配置。3 つのボタンで各種操作が行える。ボタン毎に 2 つの役割が割り当てられている。
「電源/↓」というボタンはメニューでカーソルを下に移動させたり設定値をマイナスする機能がある。後述するが数値をマイナスするボタンはあるけどプラスするボタンが無いので特に数値を設定するのが面倒臭い。
底面には小型のアクションカメラには珍しい三脚のネジ穴が直であいている。今まで筆者の触れたアクションカメラはマウンタを介さなければ三脚に固定出来なかったのでこれは嬉しい作りであると感じた。
左側面にあるラバーキャップの中には Φ2.5mm マイク端子に MicroUSB 端子、miniHDMI 端子が付いている。
右側面はバッテリーと microSD カードスロットが配置されている。
ハウジング
カメラ本体はトップにコンソールが配置されている関係上、密閉するためのレバーは右側面に位置するように作られている。
ハウジングをあけるときにはオレンジ色のスライドを矢印方向に押しながら正面より背面に向かって開く要領で力を加える。
ロック機構は次の様になっており、ハウジング本体と留め具側の接続部はプラスチックになっているが金属パーツで繋がれている。
自撮り棒
付属している自撮り棒にもちょっと注目。全長で実測約 630mm となっていた。
グリップ部分に表示されている通りに棒を伸ばして左方向に軽くねじるとロックされる仕組み。必要な分だけ伸ばしてロックする事も可能。
グリップエンドには三脚のネジ穴が切ってあるので、三脚に固定して更に高い場所からの定点撮影も出来るだろう。
使い方
取り敢えずハウジングからアクションカメラボディを取りだし、右側面のキャップを開けて microSD カードを入れておく。
電源を入れるとそのまま直ぐに撮影も可能となるが、モードボタンを押して設定モードに移行し各種設定を行っておくといいだろう。
設定項目の移動は電源マークの 電源/↓ ボタンで上下項目移動となり モード/Wi-Fi ボタンで設定画面内の大項目を移動。シャッター/OK ボタンで選択項目の設定に入るエンターキー的な役割を果たす。
先ずは日時設定などしておくと良いが、数値を変更する際には数値をマイナス方向にしか変更出来ないので例えば 2018 年としたくても初期値からマイナスされて一旦上限の 2070 年になりそこから 2069, 2068, …, 2019, 2018 と何十回も 電源/↓ ボタンを押す必要がある。
月や日の設定も同様であるし日付以外のボリュームや露出、シャープやコントラストなども全て同様にマイナス方向にしか設定値を動かせないのでかなり大変になった。
そしてこれら設定は本体からバッテリーを抜くとリセットされてしまう。MicroUSB 端子から電源を供給しながらバッテリー交換をすると言ったちょっとした工夫をすれば回避出来る。
撮影に関しては動画モードで シャッター/OK を押せば撮影開始、静止画モードであれば写真を撮影となる。
Wi-Fi の ON/OFF は モード/Wi-Fi を長押しすると Wi-Fi モードとなり画面に SSID と接続パスワードが表示される。
Wi-Fi 接続時に使用するアプリに関してはパッケージ背面の QR コードを読み込んで Live DV という物をスマートフォンにインストールすれば良い。アプリは起動後に指示通り操作するだけで簡単に接続できた。
動画撮影サンプル
ここ数日間は天候も悪くなかなか撮影出来なかったがやっと晴れてきたので電動自転車にマウントして撮影をしてきた。
設定としては 1080p 30fps で EIS 有効として手ぶれを抑え、露出 -0.3 としつつシャープがキツめだったのでシャープネス -10 としてみたがそれでもシャープだった。
画質面では必要十分確保されていると感じた。
特に EIS の効きがなかなかに優秀で走行中の細かい振動は殆どが抑えられていたので安定した撮影が可能だろう。手持ちでも十分効果を発揮してくれると思う。
2018/11/09 追記
その後、もう少しシックリくる調整をしてみようと試行錯誤してみた結果次のようなセッティングが筆者にとってベストな物となった
- 露出補正 : ±0
- ホワイトバランス : AUTO
- ISO 感度 : AUTO
- コントラスト : -20
- 彩度 : -20
- シャープネス : -70
コントラストはグレーの被写体が白に近い感じとなっていた為に -20 として落とした。
彩度に関しては上記動画内に於いて原色に近い色が若干浮き気味だった為、-20 としたところ大人しく収まってくれた。
シャープネスは -10 程度では強いままとなっていたので -30 としてもまだ強く -50 で少しシャープかなという程度になり -70 でフラットな感じになってくれた。
2018/11/14 追記
上記筆者の補正で撮影場所と同じ所を通る用事があったので今度は本製品をネックマウントして撮影してきた。
徒歩だと揺れが酷くて酔いそうな動画だった為に静止画で比較。
写真というか動画からのワンショットだが、左が露出 -0.3 のシャープネス -10 だけの補正。
右が先日追記した通りの 露出 ±0, コントラスト -20, 彩度 -20, シャープネス -70 という調整で撮影した物。
後者のように調整した動画はシャープさも勿論色味も筆者個人としては好みでシックリ来る感じだった。
おわりに
キャリングケースに豊富な付属品があり 1 つの製品でアクションカメラとしての用途はほぼこなせる製品になっている。
特に外部マイク対応且つピンマイク付属というアドバンテージに加えて自撮り棒までおまけで付いてくる所が素晴らしい。
アクションカメラとしての機能性や画質に関しても問題は感じられる事も無く動画撮影が可能な所もポイントは高い。
設定画面で数値の関わる変更操作に関しては改善の余地があると思われるが、そうそう毎回行う様な物でも無いので目を瞑れるレベルではあるかなと思う所。
ちょっと良いアクションカメラを買って一通りの事を試してみたいとか、確たる使用目的があるという場合でも期待に応えてくれる製品であると思われる。
追加記事
ファームウェア更新に関する記事を別途掲載したので興味のある方は次のリンクよりアクセスして頂ければと。
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