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はじめに
2019/11/04 に ASUS ROG Strix X570-F Gaming に ComboPI 1.0.0.4B の入った新しい BIOS がやって来た。
恐らく BIOS に原因があるだろうと思っていた Windows10 にてイベントログに WHEA-Logger が記録される問題もこれで解消され、他にこれと言った問題も受けず快適な環境になったなと過ごしていた。
何か挙動が変わっている部分は無いかなと言うことで、ComboPI 1.0.0.3abba の時だと CPU の Vcore を – Offset すると逆にベンチスコアが落ちる現象をもう一度試し、確認してみることとした。
結果的には「マルチスレッド処理性能は向上し、シングルスレッド性能が微減」という挙動の変化が見られたのでその内容を記載していく。
“- Offset” したくなる理由と相反する結果
Zen から Zen+ コアな CPU までの経験上、Vcore を – Offset すると CPU の消費電力や動作温度に余力がでる分、CPB の持続時間やクロックに伸びが見られて性能が向上していた。
しかし同じ事を Ryzen 7 3700X で行うと逆に性能が低下する現象となってしまっていたので、Vcore には全く手を触れず完全な定格動作としていた。
ComboPI 1.0.0.4B では挙動に変化
ComboPI 1.0.0.4B に BIOS を更新したあと、この環境でまた – Offset したらどうなるのかなと思い立ち、UEFI に入って Vcore の設定を行った。
Vcore 設定項目から Offset Mode とし、方向はマイナス。値は 0.11250V とした。以前、この値で動作上の問題がなかったからだ。
尚、PC 構成は次の通り。
この状態で Cinebench R15 と R20 共に実行し、Vcore 定格時との比較したグラフは次の様になる。
Cinebench のスクリーンショットはこちら
結果を見るとこれまたちょっと面白い事になっていた。
両者共にマルチスコアが向上、シングルスコアが減少という感じになった。
マルチスレッド処理性能が欲しい場合は – Offset、シングル性能が少しでも欲しい場合は Vcore Auto の定格とすべき所なのかなと思う。
Cinebench 以外でも例えば CPU-Z にある Benckmark の様な簡易的な物であっても同様の傾向となった。
おわりに
マルチを取るかシングルを取るかと悩ましい部分ではあるが、シングル性能の低下がさほど大きな物でも無く、それよりもマルチスレッド時の性能の伸びが大きく見えたのでこのまま Vcore -Offset 設定で使っていこうかなと思う。
BIOS というか AGESA コード一つで安定性など挙動が変わってくるので面白いなと思う部分だった。
尚、メモリ OC 時に於ける詰めた設定に関しては 1.0.0.3abba の時と全くの同一で問題は無かった。
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