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AMD のチップセットが乗ったマザーに搭載されている BIOS には AGESA コードという AMD 自体が開発している (?) 部位がある。いわゆるブラックボックス的な物。
この AGESA コードによってメモリや PCIe 周りの安定性がもの凄く左右される部分もあるので、新しいバージョンの AGESA では何が変更されたのかと気に掛かる部分が多い。
今まではこれと言った Changelog にあたる更新情報がほっとんど見当たらなかったが、現行 Zen2 対応の AGESA、ComboPi 1.0.0.5 に関しては以下の海外サイトに Changelog が掲載されていた。
![](https://cdn.wccftech.com/wp-content/uploads/2020/05/MSI-X570-Motherboards-AMD-AGESA-1.0.0.5-BIOS-Firmware.jpg)
引用させて頂くとこの様になる。
Change log for AMD AGESA 1005
* Rollup of 1004a, ab, abb, abba patches into a single release
* Fixed a PCIe lane configuration issue on the AMD Ryzen 3 PRO 2100GE
* Resolved an intermittent virtual memory error with Realtek onboard LAN
* Improved POST with select Micron DDR4-3200 memory ICs
* Optimized PCIe firmware to improve stability and interoperability
機械翻訳を通すと次の様になった。
- 1004a, ab, abb, abba パッチを単一リリースにロールアップ
- AMD Ryzen 3 PRO 2100GEのPCIeレーン設定の問題を修正しました。
- Realtek オンボード LAN で断続的に発生する仮想メモリエラーを解決しました。
- Micron製DDR4-3200メモリICを使用したPOSTの改善
- 安定性と相互運用性を向上させるために最適化されたPCIeファームウェア
内容を見ると特定環境下に於ける不具合の修正が主体となる。
影響が大きそうな物は最後の PCIe ファームウェアに関するところだろうか。ComboPi 1.0.0.4abba あたりから一部デバイスが正常に動作しないと言った報告がネット上でも散見された物の、各マザーボードメーカーが改善したような記憶がある。
それを AGESA ベースで大々的に改善してくれるのであれば、現行 BIOS で動作できない PCIe デバイスが動作するようになる可能性も高い。
筆者の環境ではこれと言った恩恵も無さそうな内容ではあるが、目に見えない細かなブラッシュアップもあるだろうから使用しているマザーボードに新しい AGESA の載った BIOS が来たら特攻してみようかと思う。
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