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はじめに
メモリの動作が速くても効果が薄いとか体感出来ないなんてお話しをよく見かけるが、全ての状況に於いて効果が薄いという訳ではない。
「どういう状況なら効果があると分かるのか?」と聞かれたら筆者はとりあえず「動画エンコード時に効果があるよ」とだけは言える。
他にもゲーミング用途でも効果があると目にするが、ゲームをやらない人間になってしまったのでこれは検証不能。
出来る事だけを試してみようという事で、今回はメモリの動作速度を変更しながら HEVC エンコードを行い、そのエンコード速度差を調べてみた。
検証環境
PC スペックとしては次の通り。
エンコードに使用しているソフトは x265-Yuuki-3.5+2-g2b25c9ba0+45
に入っている x265-gcc-10-lite.exe
となる。
フィルタで使用する AviSynth+ は 3.7.1 x64 を使用した。
検証方法
CPU である Ryzen 9 5950X は定格動作。
メモリの動作設定を次の 3 つそれぞれで同一のアニメソースな TS ファイルを同一オプション、同一フィルタでエンコードしていく。
- G.Skill F4-3600C14D-32GTZR を DDR4-3200 JEDEC 準拠相当のタイミング CL22-22-22-22-52-74 とする
- G.Skill F4-3600C14D-32GTZR の XMP を適用したのみの DDR4-3600 CL14-15-15-15-35-74 とする
- G.Skill F4-3600C14D-32GTZR を DDR4-3800 CL16-15-8-14-31-45 以下サブタイミングも限界までチューンした物とする
エンコード速度は x265 に --csv
オプションを付けてログを出力させ、そこから取得した物を採用する。
結果
上記検証方法の通りに HEVC エンコードを行った結果、各々のエンコード速度は以下のようになった。
つまり、動画エンコードに関わる作業はメモリの動作が速いほど、エンコード処理も速くなるという事が良く分かる。
おわりに
日頃から動画エンコードをしているので、自分の PC が目的に合ったセッティングであると再確認出来る検証だった。
苦労して動作タイミングを詰めて良かったなと。
それとは別に、F4-3600C14D-32GTZR は XMP 適用だけでもそれなりの速度が出てくれるので、値段に見合った物かなーとも思った。
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