Ryzen™ 5 5600G でメモリを DDR4-3866 まで OC

PC
この記事は約4分で読めます。
この記事は最終更新日より 1 年以上経過しています。
画像やリンクが無効になっている可能性もあるのでご了承下さい。

はじめに

 前回の記事は DDR4-3800 までとしたが、その後にコメントを頂いて VSoC を盛り忘れていたと気付いた。
 そこで改めて VSoC を 1.200V を上限にしてアレコレ試した結果、安定ラインが DDR4-3866 迄と分かった。
 そんなこんなで 1 ランクアップしたお話し。

OC 環境

一応また ProcODT の探索

 VSoC を 1.100V 以上まで盛る事によって DDR4-3866 の ProcODT 53.3Ω でも POST するようになった。
 改めて ProcODT はどうなるのかと気になったので探索してみたものの、最適値を出すことは不可能だった。

 理由としては適切にエラーを吐くセッティングが作れなかった為。
 ProcODT 60.0Ω の時、VDIMM は 1.37V でも POST 可能だが、ProcODT 53.3Ω となると 1.42V 必要になってくる。
 エラーを吐く VDIMM のラインがずれるので、そこで出されたエラーの個数は比較する事が出来ないなんて事になった。
 ProcODT 53.3 に合わせた VDIMM だと ProcODT 60.0 とした時はエラーを吐けないからだ。
 VDIMM を弄らずサブタイミングを詰めることでエラーを吐かせる方法もあるにはあるけど面倒だったのでパスした。

 それなら ProcODT はどうするかと言えば、より VDIMM が低くても POST 可能な 60.0Ω を選択することに決めた。

メモリのタイミング調整

 DDR4-3800 のままと同一とした。
 パラメータが同じでクロックが上がれば全体的に少しキツくなるけど、DDR4-4000 までなら CL16 は行けるハズな個体なので運任せ。

執拗に POST を確認した設定

 今回手を入れた部分は DDR4-3866 CL16, VDIMM 1.43V, VSoC 1.094V, ProcODT 60.0 とした部分くらい。

ストレステストを

 今日は他にやる事あって忙しかったので、ストレステスト回して放置出来たからある程度回せていた。

 Karhu RAM Test を 12,487% ノーエラーで。
 同時に HWiNFO で WHEA 系エラーのカウント数をグラフで右下に出しておいた。これもノーエラー。

 TestMem5 Extreme1 も 3 周。同様に HWiNFO で WHEA 系エラーを監視。ノーエラー。
 負荷強度としてはやはり強く、DIMM 温度が 48.2 度まで上がっていた。ギリギリ。

 続けて APU なので―― ってことで 3DMark Stress Test の Fire Strike と Time Spy も実行したが、ノーエラーで問題なし。

ついでにベンチ

 MaxxMem 3.0.23.49 の結果。
 Ryzen 9 5950X DDR4-3800 設定よりも約 10GB/s 遅い。APU だから色々事情があるのかなと。

 DRAM Calculator のベンチも若干遅い感じがするけどこんな物なのかなぁと。

 3DMark Fire Strike もやってみたので、以前レビューで作成したグラフに今回やった DDR4-3866 の結果をまとめてみた。
 Graphics は微増して 5000pt の大台にのったけど、VSoC が上がった影響なのか誤差なのか Physics は微減した。
 全体としての Score は上がっているのでこれでもヨシとした。

DDR4-4000 は常用不可能だった

 一応試すべきかなと DDR4-4000 も CL18 とファーストタイミングを落とすことで POST 可能だった。

 しかし、POST 可能とはいっても、初回起動時にはまず失敗してビープ音が 3 回鳴り、自動的にもう 1 度起動されたときに起動成功するという不安定さ。
 VDIMM や VSoC, VDDP 等々、何をどう弄ってみても POST を 1 発でさせるのが難しかったので投げた。
 なにより VDIMM 1.45V 以上は必要な雰囲気だったので常用する気も更々なく……

途中で遭遇したバグぽい動作

 DDR4-3866 で VSoC を切りよく 1.100V でやって見た所、HWiNFO や ZenTimings がレポートする VSoC が恐ろしい事になっていた事があった。

 多くの時間は設定したとおりに 1.104V なんて感じに出ていたが、時折 1.368V という値が数秒続く。これは恐ろしい物で下手したらメモコンとか逝ってしまう可能性も

 暫くしてまた VSoC 1.100V と設定したら全く同じ現象が発生するのでこの設定値は使えないなと。
 そんなわけで最終的に 1.094V という設定に行き着いた感じになる。

おわりに

 VSoC に関しては盲目的に「1.100V 以下で」という考えでやっていたが、Raven Ridge の時は 1.200V まで OK だったから Cezanne も「多分そうであろう」で盛ってみたけど DDR4-3866 が限界な感じで終わった。
 これ以上の動作クロックは流石に VDIMM が高くなってくるので控えておこうと思う。

著者プロフィール
ぶっち

本格的に PC へ触れ始めてたのは 1990 年位から。
興味は PC 全般。OS は Windows と Linux などを嗜む。
プログラマやネットワークエンジニアを経てフリーに活動している 2 児の父な 40 代半ばのおじさんです。

ぶっちをフォローする

コメント

  1. 削除ですか
    余計なこと書いて申し訳ありませんでした

    •  あれ、何も削除していませんよ!?
       VSoC に関してコメント頂いていた方でしょうか。
       この記事はまた別の記事となっています
       先日はコメント頂きましてありがとうございました。

This site is protected by reCAPTCHA and the Google Privacy Policy and Terms of Service apply.