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はじめに
先日、なんだか耐性が落ちたかのようにエラーが出る感じになったので、タイミングを緩めつつ VDIMM 1.420V まで盛って次のような感じで落ち着いた。
でもなんか悔しい感じがしてならないので、以前までギチギチに詰めていた物をベースに再調整する事とした。
キツい箇所を緩めて再調整
前回の記事でも使った画像を流用するとこんな感じ。エラーが出ちゃってるというもの。
このタイミングでかなりキツい所を攻めているのは
- tWTRL
- tRDRDSCL
- tWRWRSCL
この 3 つ。
海外のフォーラムを見ていると、タイミングのキツさを表現するのに Safe, Tight, Extreme って 3 段階の物をよく見かける。
この 3 つで表現するなら上記 3 項目はどれも Extreme に当てはまり、キツいものになる。恐らく選別メモリじゃないと通いにくいタイミングだろう。
そして該当箇所を緩めてあげる。
- tWTRL : 8 ⇒ 10 (Tight)
- tRDRDSCL : 2 ⇒ 4 (Safe)
- tWRWRSCL : 2 ⇒ 4 (Safe)
と、こんなかんじで。
ストレステストをしながら最終調整
ストレステストを通してソフト側でエラーを検出したら VDIMM を上げ、WHEA Logger ID 19 が出たら VSoC を上げるなり SoC Load Line Calibration を上げて再テストを繰り返す。
筆者の場合、ストレステストとして Karhu RAM Test と TestMem5 Extreme1 設定が、共にノーエラーでクリアする状態を以て常用可能としているので時間が掛かる。
実際のストレステストでは Karhu RAM Test で Coverage 12000% をクリアしたセッティングでも TestMem5 Extreme1 では 1 cycle 目で速攻エラーを検出したりでもどかしい物があった。
そんなこんなで 2 つのストレステストをノーエラーでクリア出来るようになったのは VDIMM 1.450V とした以下のセッティングとなった。
寝ている間に放置して、起きたら 15000% クリアしていたけど HWiNFO をみると WHEA Logger ID 19 が出てたパターン。
VSoC 1.04375V 設定にしているが、HWiNFO を見ると最低値が 1.024V まで落ち込んでいた様なので、恐らくそのタイミングが重なったときに WHEA Logger が出た物と推測。
WHEA Logger ID 19 が出るけどメモリ側のエラーが出ないという事は、単純に VSoC 系が足りないからなので VSoC を 1.04375V から 1.05000V にしてあげた。
続いて TestMem5 Extreme1 を 3 cycle 回す。メモリ周りへの負荷としては基本的にこちらの方が強力。
これは全く問題なくノーエラーでクリア出来た。
VSoC も 1.05000V で WHEA Logger が消えたので安心。
ということで、今回はこれで常用可能なところまで調整する事が出来た。
調整したところで性能向上は……
1usmus 氏の DRAM Calculator for Ryzen の MEMbench を実行してみた。
前回の記事で調整した CL16 フラットな調整よりも 2 秒速い結果となったが、この 2 秒差をどう取るか。
正直体感差なんてものは無いし、動画エンコードしても 1fps 向上するかどうかって微妙なライン。
だがしかし、メモリ OC は満足度を大きく高める遊びであると思っているので、満足度は非常に高い。
なんか「やった感」が強いから。
この設定でまたエラーが再発しないことを祈って常用していこうと思う。
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