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ここ数日でかなり苦労したお話しになる。
バラックな状態で稼働させており、PCI スロットに 12cm FAN を取り付けつつ
過ごしていたが、これではエアフローの確保がなっておらず不要に温度を上げていた様だ。
折角購入した Samuel 17 を生かせていない原因が “エアフロー” という事に気がつくまで
無駄な労力を使ってしまった。
というのも、Samuel 17 のレビューを書いた後に「これ純正ファン程度?」という
データに頭を抱えていた事から始まった。
A8-3870K 純正ファン、Samuel 17、Antec KUHLER H2O 920 と、取っ替え引っ替え
冷却性能を比較してみた。
先ずはその “エアフロー” がなってないデータ。
負荷をかける為に OCCT 4.3.1 を用い、CPU:OCCT テストを行った。
取得データの温度は全て CPU 内蔵センサによる “コア温度”。
テスト内容
TestType : Automatic
Duration : 20min
Idle Period 1min at the beginning, 5min at the end.
Test Version : 64bit
Test Mode : Large Data Set
* Samuel 17 には SilverStone ST-AP121 という FAN を装着した
Cooler | CLK (MHz) | Vcore (V) | IDLE (℃) | LOAD (℃) |
A8-3870K 純正 FAN | 3000 | 1.4 | 10.4 | 75.5 |
Samuel 17 | 3000 | 1.4 | 6.8 | 76.0 |
Samuel 17 は OCCT で計測しているコア温度の他、センサーで取得している温度もある。
これが 85℃ を越えた警告を出し、エラーとして停止してしまった。
次に電圧を落とした。尚かつ簡易水冷の 920 を投入。
Cooler | CLK (MHz) | Vcore (V) | IDLE (℃) | LOAD (℃) |
A8-3870K 純正 FAN | 3000 | 1.3 | 10.9 | 65.0 |
Antec KUHLER H2O 920 | 3000 | 1.3 | 10.0 | 51.0 |
Samuel 17 | 3000 | 1.3 | 7.5 | 65.1 |
水冷でエアフローが影響するのは、CPU ソケット周りなので見かけ上はよく冷えている。
ここまで計測した時点では「こんなんじゃ買った意味が……」と凹みモード。
そして「あ~エアフローこれ大丈夫なのかね」って事で、バラック状態にしていた PSU や
HDD の位置を離しつつ、USB 扇風機を M/B 上のメモリ側から当ててやって計測した。
そして改善された。データは Samuel 17 で 4 パターン。
Cooler | CLK (MHz) | Vcore (V) | IDLE (℃) | LOAD (℃) |
Samuel 17 | 3000 | 1.4 | 3.5 | 70.1 |
Samuel 17 | 3000 | 1.3 | 2.9 | 54.8 |
Samuel 17 | 3400 | 1.3 | 3.0 | 61.8 |
Samuel 17 | 3400 | 1.2875 | 3.5 | 59.8 |
どのみち定格 3000MHz で Vcore 1.4V だと発熱が非常に辛いという事は変わらず。
3400MHz まで OC しても Vcore 1.2875V で安定する為、60℃ 以下で運用が出来るので良い。
また、温度関係を調べていた所、コア温度が 64.5℃ を境にしてリミッターが発動し、
動作周波数が落ちるという事を目にした。実際、コア温度が 64~65℃ を境にして
3000MHz 設定であっても、2600MHz に落ちてしまうことを確認していた。
内部的な保護機構のせいである。
エアフローをしっかり確保しないとダメという典型的なデータが取れてしまった。
それにしても A8-3870K の定格 1.4V って高すぎじゃないかな……
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