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はじめに
この度、Bluetooth イヤホンでお馴染みの SOUNDPEATS 様より SOUNDPEATS Air4 Pro のご提供を頂いたのでレビューをお送りする。
特長
SOUNDPEATS Air4 Pro は Air4 シリーズの流れを汲んでおり、Qualcomm 製チップ QCC3071 を採用しているので超低消費電力。
且つ、Snapdragon Sound 対応である為、AptX Adaptive, AptX Lossless 等の AptX 系コーデック対応による高音質低遅延再生を実現、加えて接続の安定性も向上されている。
アクティブノイズキャンセリング (以下 ANC) により可聴域のノイズを最大 45dB も低減させられる。
AptX Voice による通話品質向上もあるため、実用上の機能が全部入りという製品に仕上げられている。
以上は QCC3071 の機能による物だが、Air4 Pro サイドとしては大口径 13mm ダイナミックドライバーを採用することにより、ナチュラルで高音質なドライブが出来るように作られている。チップの性能を余すところなく―― と言ったところだろうか。
SOUNDPEATS Air4 Pro の詳細スペック
ドライバー方式 | 13mm ダイナミックドライバー |
再生周波数帯域 | 20~20K [Hz] |
対応コーデック | aptX Lossless, aptX Adaptive, aptX, AAC, SBC |
Bluetooth チップ | Qualcomm QCC3071 |
Bluetooth バージョン | Bluetooth 5.3 |
Bluetooth プロファイル | HSP, HFP, A2DP, AVRCP |
最大持続時間(単体) | 6.5 時間 |
最大持続時間(本体) | 26 時間 |
重量 (イヤホン単体) | 3g |
重量 (本体) | 36g |
サイズ (イヤホン単体) | 34.4 x 24.0 x 20.7 [mm] |
サイズ (本体) | 64.0 x 24.2 x 48.3 [mm] |
充電時間 (単体) | 1.5 時間 |
充電時間 (本体) | 2 時間 |
充電コネクタ | USB Type-C |
Adaptive ANC | 対応(最大 45dB のノイズ低減) |
aptx Voice | 対応 |
cVc ノイズキャンセリング (通話用) | 対応 |
マルチポイントペアリング | 対応 |
装着検出機能 | 対応 |
風ノイズ低減機能 | 対応 |
ゲームモード | 対応(88ms 低遅延) |
専用アプリ | 対応 |
防水性能 | IPX4 |
パッケージ内容 | SOUNDPEATS Air4 Pro 本体 充電ケース USB-C 充電ケーブル 多言語取扱説明書 イヤーチップ 3 サイズ |
パッケージ及び付属品
イヤホンにある SOUNDPEATS ロゴを中心にドーンと配置したシンプルなデザイン。
背面にはスペックや各種適合規格が記載されている。
充電ケース他、付属品は充電ケーブルとイヤーチップ、マニュアルとなる。
充電ケース外観
左右のイヤホンはこの充電ケースに収めることで充電される。未使用時には常に入れておくようにしよう。
底面には充電端子として USB Type-C 端子を装備。ブロンズカラーで装飾もされており高級感があって Good。
蓋を開けて真上から覗いてみると、奥に充電端子が見える。イヤホンのコンタクトと接触する事で充電される仕組みだ。
充電ケースのサイズとしては、実測にて横幅 64.0mm, 高さ 48.5mm, 厚さ 24.2mm となっており、持ち運びやすい小さめのサイズだった。
イヤホン外観と操作方法
ハウジングの形状は耳から下方向に伸びたフォルムとなっており、SOUNDPEATS ロゴのブロンズカラー部分がタッチセンサー式のパネルになっている。更に装着検出機能も備えられている。
また、ANC 用に片方あたり 3 つのマイクが内蔵されており、その ANC 性能に寄与している。
通話用ノイズキャンセリング機能としては cVc ノイズキャンセリング機能があるが、これらマイクが応用されているかはちょっと不明。
SOUNDPEATS Air4 Pro を操作するには左右のタッチパネルに触れることで行う。
操作方法は次の表の通り。
操作 | 動作内容 |
---|---|
電源 ON | 自動 : 充電ケースを開ける 手動 : イヤホンのタッチパネルを 1.5 秒長押し |
電源 OFF | 自動 : イヤホンを充電ケースにしまって蓋を閉じる 手動 : イヤホンのタッチパネルを 10 秒長押し |
再生/一時停止 | 左右何れかのタッチパネルをダブルタップ |
音量を下げる | 左側のイヤホンのタッチパネルを 1 回タップ |
音量を上げる | 右側のイヤホンのタッチパネルを 1 回タップ |
曲送り | 右側のイヤホンのタッチパネルを 1.5 秒長押し |
ANC モード切り替え | 左側のイヤホンのタッチパネルを 1.5 秒長押し |
受話/終話 | 左右何れかのタッチパネルをダブルタップ |
着信拒否 | 着信中に左右何れかのタッチパネルを 1.5 秒長押し |
通話切り替え | 通話中に左右何れかのタッチを 2 秒長押し |
手動ペアリング | 充電ケースのボタンを 3 秒長押し |
音声アシスタント起動 (Siri や Google) | 右側のイヤホンのタッチパネルを 3 回タップ |
低遅延ゲームモードの切り替え | 左側のイヤホンのタッチパネルを 3 回タップ |
使い方
Air4 Pro 自体は Bluetooth イヤホンなので、スマートフォンなどの端末とペアリングを行うだけで即使用可能。
マルチポイント機能を搭載しているので、複数デバイスでペアリングしておくことも可能だ。
更に専用アプリを使用することによって Air4 Pro の動作を設定することが可能なので、これは是非ともやっておきたいところ。
SOUNDPEATS アプリのインストールと各種設定
使用端末に合わせてアプリをストアからインストールする。
Android 用アプリ
iPhone 用アプリ
初回起動時にファームウェアの更新があれば適用しておく。
正しくペアリングが行われているとホーム画面に Air4 Pro が表示されているはずだ。
画面下にある左側のスライダーぽいアイコンをタップすると各種設定が行える。
特に弄ると有用なのはイコライザー。
プリセットが豊富であり、目的に応じてメリハリのある変化を楽しめる。
そして 1 度はやっておきたい物がアダプティブイコライザー。
各周波数の音を出力して聴力テストを行い、聞こえ方に応じて自動イコライジングしてくれる素晴らしい機能だ。何度か調整すると自分にとってしっくりくるチューニングが行われるかと思われる。
これらイコライザーなどの設定内容はイヤホンに保存されるので、毎度アプリを起動しなくてもよい。
再生ソフト側でのイコライジングが不要になるのでこれはとてもおいしい機能である。
使用感
音質
手持ちの Galaxy S10 にて PowerAMP という再生ソフトを用いて音楽の試聴を行った。
Air4 Pro はデフォルトでイコライザーが SOUNDPEATS クラシック にセットされているので、この状態のまま使用した。
Air4 Pro の音質としては全体的に均整の取れた感じで明瞭度のある音をドライブしてくれていた。
やや中域に厚みがあるのでマイルドな雰囲気という感じだろうか。
デフォルト状態でも色んなジャンルの音を鳴らしてもそつなくこなしてくれるだろう。
十分高音質であると言える性能だ。この辺は 13mm ダイナミックドライバーのお陰だろうか。
更に一歩踏み込むのであれば、アダプティブイコライザーを使用して自分の耳に合ったチューニングが出来ると明瞭度は更に上がって音の広がりが増し、ボーカルの音像がクッキリして聴きやすくなった。
個人的に一昔前に使用していた 5,000 円以下クラスの製品と比べると 1~2 ランクは軽く上を行く音質であったし、本体にイコライザー設定が保存されるという自由度から、「もうこれがあれば他のイヤホンいらないのでは」と思ってしまったり。
装着感
耳に装着すると圧迫感もなく、自然な感じで装着が出来た。
外耳道が密閉されないのに低音がしっかりドスドス鳴ってくるのはちょっと感動。自分の心音も響いてこないので、素直に鳴っている音を聞くことが出来た。良い設計である。
また、見た目にも「イヤホン付けてます!」という外観になるのでコミュニケーションを遮断するにもいいかなと思った。(良いのかな……?)
まとめ
- Qualcomm QCC3071 搭載で Snapdragon Sound 対応
- aptX 系コーデックを用いた再生がメイン
- 低遅延コーデックであるため、ゲームや動画再生にも向いている
- イコライザー設定を本体に保存可能
- -45dB の ANC 機能搭載
一通り使ってみた筆者個人の感想、印象はこのような感じだ。
全部入りで SOUNDPEATS 自信作というだけのことはある。
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